18/01/21

センター試験の現代社会を全力で解いてみた

この時期になると毎年思うことなのだが、センター試験の実施時期はずらせないものだろうか。大雪が降ったりインフルエンザが流行したりするこのやっかいな時期に、これからの人生を大きく左右するであろう大事な試験を受けなければならない受験生は、ちょっとかわいそうだ。自分の場合も、受験生の当時は佐渡という離島に住んでいたから、受験のときには、海が荒れて船が欠航したりしないかと心配したものだ。



ということで、去年は英語の問題を全力で解いてみたけれど、今年は現代社会の問題を全力で解いてみた。実は、現代社会には苦い思い出がある。この科目は、自分が高校3年生のときに新しく導入された科目で、それまでは、日本史、世界史、地理、倫理、政治経済の5科目から2科目を選択するというシステムだったが、新しいシステムでは現代社会が必須になり、そのほかに1科目を選択するという形になった。

理科も同じようにシステムが変わり、理科Tという科目が必須になり、そのほかに、化学、物理、生物、地学から1科目を選択するという形式になった。この共通一次試験では、合計で660点くらいしか取れなかったのだが、その大きな原因は、この覚書で何度も書いているように、200点満点の数学でたったの16点しか取れなかったということだ。

しかし、実は現代社会と理科Tでも失敗してしまった。どちらも、平均点よりもわずかに低かったのだ。初めて導入される科目ということで、過去問で対策を立てることができず、大した勉強をしないまま試験を受けたところ、平均点を下回る点数しか取れなかった。まあ、条件としてはすべての受験生が同じだったわけで、自分の頭が悪かったというだけのことだ。

自分は文系であるにもかかわらず、社会科系の科目が苦手だった。小学生の頃は地図帳を見ながらあれこれ空想するのが大好きで、地理だけは好きだったけれど、日本史や世界史、政治経済についてはまったく興味が持てなかった。ただ、大量の情報を一気に暗記するということだけは得意だったので、一夜漬けでもそこそこの点数は取れていた。

しかし、年号や人名などを単なる記号として暗記しているだけだから、試験が終わればすぐに忘れてしまう。さまざまな知識を体系立てて、全体的に理解した上で暗記すれば、試験が終わってもすぐに忘れるということはないと思うが、そういう勉強方法が面倒で、一夜漬けでもそこそこの点数が取れるから、つい楽な方向に流されてしまう。

そもそも、過去のことを詳しく勉強したところで、いったい何の意味があるのかといつも思っていた。狩猟の時代から稲作の時代を経て、貴族社会から武家社会に移行し、やがて戦国の時代になり、その乱世を収めた徳川家の時代が長く続き、明治維新を経て現在にいたる、くらいのざっくりとした流れを知っていれば十分なんじゃないの、といつも思っていた。

いまとなっては、こういう無意味に思える科目というのは、無意味だからこそ、個人の学力を図るための優秀な物差しになっているいうことは理解している。つまり、日本史や世界史などに実用的な意味なんてほとんどなくて、単純に学力を図るためのツールに過ぎないということだ。この世から科学者が一斉にいなくなったら大変なことになるだろうけれど、歴史学者が一斉にいなくなっても、おそらくそれほど困った事態にはならないだろう。

ということで、昔から社会科系の科目は苦手だったわけだけれど、社会人になって30年近くが経ち、それなりに社会的な知識も増えているであろう現在なら、現代社会の問題くらいならそれなりに解けるんじゃないだろうかと思い、全力で解いてみたというわけだ。結果としては、100点満点の64点で、なんとも微妙な点数になってしまった。ただ、平均点が58点だったので、かろうじてそれを超えることはできた。

問題としては、単純な知識を問う問題が大半なのだが、中には社会科の知識がなくても読解力さえあれば解けるような問題や、純粋な計算問題などもあったりして、社会科の問題というよりも、国語や数学の問題として出題した方がいいんじゃないのと思うような問題もあった。こういう問題があったおかけで、なんとか平均点を超える点数を取れたが、純粋な知識を問う問題ばかりだったら、平均点を大きく下回っていただろう。

ということで、社会に出て30年近く経ったいまでも、現代社会に関する知識は高校生の頃とほとんど変わっていないという結果になった。やっぱり、ネットでニュースを簡単にチェックするだけではなく、新聞を購読して深く読み込まなければ、社会人として必要とされる知識は身に付かないのだろうか。現代社会に生きる社会人でありがら、現代社会の試験でこの点数というのは、やっぱりちょっと恥ずかしい気がする。



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