18/01/07

残業を減らす方法について考えてみる

元日はきれいに晴れたので、例年のごとく、ママチャリに乗って近所の神社に初詣に出かけた。例年のごとくおみくじを引いたところ、例年のごとく小吉でガカーリした。ここ何年も小吉やら末吉ばかりで、大吉を引いたのはいつのことだったのか、思い出すのが難しい。まあ、大吉を引いた年にしても、特別に素晴らしい出来事が起こったという思い出はないので、別に小吉でも末吉でもかまわないのだけれど。



初詣の後は、ママチャリに乗って適当にポタリングした。個人が経営する飲食店はどこも閉まっていたけれど、大手チェーンの飲食店も軒並み閉まっていたのは、去年は見られなかった光景だ。これも、最近よく耳にする「働き方改革」の一環なのだろうか。元日から営業している店を見るたびに、「正月くらい休めばいいのに」と思っていたので、いい傾向だと思う。

働き方改革の詳しい内容はよく知らないのだが、要は「業務の生産性を上げて残業を減らし、プライベートの時間を充実させよう」ということだと理解している。これから生産年齢人口がどんどん減っていくのは間違いないわけで、それをカバーするためには、一人ひとりの労働生産性を上げていかないといけないということだろう。そうしなければ、社会全体が回らなくなってしまう。

自分が勤務している会社は年俸制だから、当然残業代なんて出ない。残業したところで1円の得にもならないから、よほどの緊急事態でもない限り、残業はしないことにしている。無駄なことが大嫌いな自分としては、サービス残業なんて絶対にやりたくない。とりあえず、担当分の仕事は遅延なく終わらせているから、会社には迷惑をかけていないはずだ。

しかし、日本の会社というのは不思議なもので、自分のように仕事を早く終わらせて定時でさっさと帰ってしまう人間よりも、いつも遅くまで会社に残って仕事をしている人間の方が評価される傾向がある。仕事量が同じであれば、早く終わらせて帰る社員の方が優秀であることは間違いないはずなのに、なぜか仕事が遅い社員の方が「あいつはいつも頑張っているな」という前向きの評価を受けるのだ。

まあ、これはその人の人間性によるところも大きいだろう。周囲から嫌われている人であれば、仕事が早い場合は、「あいつは仕事は早いけれど、ほかのメンバーが大変なときでも手伝おうとしない、とんでもないヤツだ」という評価になるし、仕事が遅い場合は、「あいつは仕事が遅いから、いつも残業ばかりしていてダメなヤツだ」という評価になる。結局のところ、その人の人間性によって評価が決まってしまう。

ただ、日本人には、いまだに「横並びこそが最大の美徳」みたいな考えがあることは間違いない。周囲の人間が忙しそうに仕事をしているのを横目に、自分だけ定時でさっさと帰ってしまうのは気が引けるからという理由だけで、なんとなくダラダラと付き合いで残業してしまうという人は少なくないと思う。それが良いか悪いかは別として、それが一般的な日本人の精神構造なのだろう。

では、こうした無意味な残業を減らすにはどうしたらいいだろうか。「残業を減らす方法」というキーワードでググってみると、いろんな方法が見つかるけれど、なんだか難しそうなことが書いてあって、読む気にならない。そこで考えたのが、残業を申告制にするという方法だ。全員が定時に帰るということを大前提とした上で、残業する必要がある場合は、その旨を上司に報告するというルールにする。

申告する際の手続きも、オンラインで簡単に済ませるような方法ではなく、プリントアウトした申請書に署名捺印し、上司の席まで申請書を持っていって直接許可をもらう、みたいな面倒な方法にした方が効果的だ。最初は、定時近くになると管理職の席の前に残業申請者の列ができるだろうが、おそらくその状態は長くは続かない。

まずは、自分のように面倒な手続きが大嫌いな人間が、「こんなに面倒でムダなことをするくらいなら、残業なんてせずに早く帰ろう」と考えて、残業申請者の列に並ぶことを放棄するだろう。それを見て、「あいつが定時で帰るのであれば、自分も定時で帰ってもそれほど目立たないな」と考える人間が何人か出てきて、同じように定時で帰るようになる。

こうして、定時で帰る人間の方が多数派になると、残業組はなんだか居心地が悪くなる。何事につけても横並びが大好きな日本人だから、自分も多数派に入らなければと考えて、ムダな残業はしなくなる。実際には、これほどうまくはいかないだろうが、それなりに効果はあると思う。特に、自己申告制で好きなだけ残業が付けられるという環境であれば、この方法は絶大な効果があると思う。



今週の覚書一覧へ

TOP