17/12/24

一番効率のいいギャンブルは何かについて考えてみる

昨日TBSラジオを聴いていたら、中山競馬場前の様子を伝える中継が流れてきた。今日開催される有馬記念でいい席を確保するために、大勢の人たちが金曜日の夜から並んでいるらしい。都心でさえ氷点下近くにまで冷え込むこの時期に、寝袋持参で野宿までするというのは、ものすごい情熱だと感じると同時に、もっとほかにすることはないのかと思わないでもない。



まあ、何人かの仲間とつるんで出かければ、ちょっとしたアウトドア気分とお祭り気分を味わえるから、それはそれで楽しいのだろう。ただ、そのうちの何人が、楽しい気持ちのまま競馬場を後にできるかと考えた場合、ちょっと寒々しい気分になる。自分が心配するようなことでもないけれど、競馬で負けて、おまけに風邪まで引いた、なんてことになったら、せっかくの楽しい年末年始が台無しになる。

競馬好きな人というのはどこにでもいて、おそらく公営ギャンブルでは一番参加人口が多いだろう。芸能人にも競馬に詳しい人は大勢いて、いろんなメディアで自説を滔々と述べていたりするけれど、その予想がほとんど当たらないというのが笑える。もしかしたら、競馬だけで食べているという人もいるのかもしれないが、ほとんどの人はトータルで大負けしているだろう。

大学生の頃、バイト先で知り合った男子が競馬好きなヤツで、休憩時間などによく競馬の話を聞かされた。自分は競馬なんてまったく興味がないので、「そんこと言っても、競馬だけで食べていくのは無理でしょ?」と意地悪く訊いたところ、彼は、「いや、トータルで考えて絶対に勝てる馬券の買い方があるんだ」と言って、その方法を熱く語ってくれた。彼はいまごろどうしているだろうか。この寒空の下で路頭に迷っていなければいいのだが。

そもそも、25パーセントという法外なテラ銭を取られる競馬で稼ごうと考えるのが間違っている。ただ、競馬で稼ごうと必死になっている人というのは、裏を返せば積極的に国や地方自治体に税金を納めている人という見方もできるわけで、実はけっこういい人なのかもしれない。これからも、汗水たらして稼いだ大事なお金を、競馬にどんどんつぎ込んでほしい。

法外なテラ銭を取られるという点では、競馬だけでなく、競艇や競輪やオートレースも同じなのだけれど、競艇についてはちょっと事情が違う。というのも、競艇のレースはたったの6艇で行われるからだ。中央競馬の場合は16頭または18頭立てでレースが行われるらしいから、それと比べた場合、わずか3分の1ということになる。

6艇の中から勝つボートを選べばいいわけだから、競馬に比べて当たる可能性は格段に高くなる。もちろん、その分オッズも低くなるから、競馬のように大穴を当てて一獲千金を狙うというのは難しくなるけれど、勝つ可能性の高い組み合わせにコツコツ賭けてコツコツ稼ぐという方法ならば、大勝ちは望めないけれど、もしかしたらトータルで黒字というのも夢ではないかもしれない。

最も割が合わないギャンブルは、もちろん宝くじだ。その控除率は50パーセントを超えている。任意で納める税金だと割り切らない限り、宝くじなんて買うもんじゃない。昔は自分もときどき宝くじを買っていたけれど、宝くじというのは、当たったときのことを想像してワクテカ状態になるために買うものであって、当たることを本気で期待するものではないということを学んだ。

スポーツくじも同じように、控除率は約50パーセントということで、これもチャレンジするには値しないギャンブルだ。ただ、まったくの運任せである宝くじとは違い、試合結果を自分で予想してくじを購入できるという点で、まだ救いがある。くじを買ってサッカーを観戦すれば、普段よりもハラハラドキドキしながら観戦できるだろうから、楽しみ方としては悪くないかもしれない。

パチンコについては、公営ギャンブルよりも効率はいいと思う。等価交換の店ならば、実質的にテラ銭はゼロということになるから、効率的だ。しかし、等価交換の店はどんどん少なくなっているらしく、いろんな規制も加わって、パチンコやパチスロは昔ほど稼げないギャンブルに変わってきているようだ。パチプロとして稼いできた人たちが、最近のパチンコ業界に見切りをつけて、まともな職に就くケースが増えているらしい。

麻雀で稼ぐという方法もあるが、ギャンブルとしての麻雀は効率が悪い。1ゲームにかかる時間が長いし、場代の割にレートが低いため、思うようには稼げない。それと、一発や赤牌や裏ドラにチップが付くため、運に左右される要素が大きく、どんなに上手な人でも、常に勝ち続けることは不可能だ。麻雀だけで食べていくのであれば、非合法の高レートなマンション麻雀に手を出すしかない。

ということで、一番効率のいいギャンブルは何かと考えて行き着いた結論は、「株」だ。株は、競馬やパチンコなどのように純粋なギャンブルではないかもしれないが、金を賭けるという意味ではギャンブルみたいなものだろう。個人投資家の90パーセント以上が負けているという説があるようだが、逆に言えば数パーセントの人間は勝っているということだから、これは結構な数字だ。

結論としては、競馬などの公営ギャンブルや、パチンコ、麻雀という割の合わないギャンブルに投資するよりは、株のことを勉強して専業投資家になった方が効率的だということだ。しかも、大きな元手を用意できれば、その分大きく稼ぐこともできる。ただ、自分としては、専業投資家なんてロクなもんじゃないと思っている。専業投資家に比べれば、汗水たらして稼いだ大事なお金を有馬記念に突っ込む人の方がずっと可愛いげがある。



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