17/12/03

赤いきつねと緑のたぬき

最近は、イートインコーナーが設置されているコンビニが増えてきた。以前は、イートインコーナーといえばミニストップという感じだったけれど、いまはどの系列の店かに関係なく、新規開店する店にはイートインコーナーが確保されているケースが多い。そうしたコンビニでカップ麺を買い、イートインコーナーで手早くお昼を済ませることもある。



そんなときによく食べるのが、マルちゃんの「赤いきつね」と「緑のたぬき」だ。カップ麺は毎年さまざまな新商品が出てきて、物珍しさにそうした商品を試してみることもあるけれど、結局いつも手に取るのが、赤いきつねや緑のたぬき、日新のカップヌードルなど、昔から慣れ親しんできたロングセラー商品ということになる。

赤いきつねと緑のたぬきの何がいいかといえば、昔から変わらない安心できる味というのが素晴らしい。まあ、微妙な調整は行っているのかもしれないが、いつ食べても、いかにもカップ麺のうどんとそばだなと感じさせる独特なチープ感がたまらない。赤いきつねは、麺のちょっとゴワゴワした食感を楽しむために、5分待つところを3分くらいで食べたりするのが好きだ。

赤いきつねは、麺だけでなくお揚げも素晴らしい。そのままかじってみるとよくわかるが、お揚げ自体に味がついているのだ。歯ごたえも、フワフワした柔らかい感じではなく、ちょっと硬くてしわいような噛み応えで、お揚げ自体の味がじゅわっと染み出してきて、なんともいえない旨味がある。ちょっとゴワゴワした食感の麺との相性も非常にいい。

実は、コンビニで売られている赤いきつねには、通常は1枚しか入っていないお揚げが2枚入っている。これが非常に嬉しい。自分の好物が2倍増しでお値段据え置きだなんて、なんて素晴らしいのだろう。お揚げが1枚だけの場合、どのタイミングで食べるかは非常に大きな問題だ。自分は、好きなものは最後まで取っておくタイプなので、なかなかお揚げに箸がつけられないことが多い。

しかし、2枚入っていれば話は別だ。なんだか気持ちが大きくなって、一口目にいきなりお揚げをかじるなんていう贅沢な食べ方をしても、まったく後ろめたさやもったいなさを感じることはない。なにしろ2枚も入っているのだから、精神的な余裕はものすごく大きい。むしろ、最初から攻めないでどうする、みたいな気持ちにさえなる。

緑のたぬきについても、コンビニで売られているものには、通常と比べてかなり分厚いかき揚げが入っている。おそらく倍くらいの厚さがあるのではないだろうか。緑のたぬきは、あのボソボソとした食感の麺がすごく好きなのだが、結構な食べ応えのあるかき揚げもいい。コンビニ限定の分厚いかき揚げを食べると、結構な満腹感がある。

マルちゃんのライバルといえば日清のどん兵衛ということになるけれど、自分はどん兵衛シリーズは嫌いだ。昔はときどき食べていたけれど、ある時期に麺が変わったことがあり、それ以降はほとんど食べなくなった。なんというか、より本物に近づけようとして、生麺に近い食感の麺に変わってしまったのだ。その結果、うどんもそばもストレートでツルツルの食感になってしまった。

いやいや、そうじゃないだろう。本物のうどんやそばが食べたければ、ちゃんとした店に行って食べる。手頃な価格のカップ麺に求めるのは、中途半端な本物感ではなくて、安いカップ麺ならではのなんともいえないインチキ臭い美味さだ。カップ麺はあくまでもカップ麺として存在すべきで、無理に本物に近づける必要なんてさらさらない。

カップ麺だけでなく袋麺にしても同じことで、数年前からマルちゃん正麺とかラ王などの生麺感覚の袋麺が流行っているけれど、あれも少しも美味くない。ものは試しと買って食べてはみたものの、なんだか中途半端な味で少しも美味くない。それ以来一度も食べていない。生麺を食べたければちゃんとした生麺を買って食べるし、本物のラーメンを食べたければラーメン屋に行って食べるだけのことだ。

それと、どん兵衛については、「後のせサクサク」というスタイルのかき揚げも嫌いだ。やたらと食感が軽くて、少し油断するとすぐにグズグズになってしまい、ツユに溶け込んでしまう。自分は、グズグズに溶けた天ぷらのせいでツユが濁るのが大嫌いなので、ツユに少し浸しただけでだらしなく溶けてしまうどん兵衛も大嫌いということになる。

ただ、そんなどん兵衛シリーズの中でも、一つだけ例外がある。それは鴨だしそばだ。これはツユが恐ろしくよくできていて、カップ麺とは思えないくらいの美味さだ。なんだか、上に書いたことと矛盾するような感じだけれど、この値段でよくここまでの味を出せるものだと感心する。ということで、どん兵衛の鴨だしそばだけはたまに食べる。鴨だしそばのツユに緑のたぬきの麺が入っていれば最高なんだけど。



今週の覚書一覧へ

TOP