17/11/19

チバニアンと日馬富士

どうやらチバニアンらしい。これまで、チバニアンを推進しているという話なんて聞いたことがなかったから、いきなりチバニアンになりましたと言われても、どうにも唐突な感じがしてしまう。しかし、スケールとしては地球規模の話になってくるわけで、そうしたところに千葉の名前が正式に採用されるわけだから、千葉をこよなく愛する自分としてはとりあえず嬉しい。

チバニアンだけでなく、先月は千葉市の加曾利貝塚が特別史跡に指定された。特別史跡とは、「国が文化財保護法で指定した史跡のうち、特に価値の高さが認められたもの。国宝と同格」ということで、なかなか大したものらしい。有名な特別史跡としては、三内丸山遺跡とか中尊寺境内とか高松塚古墳などがあり、加曾利貝塚がそれらの有名どころと同格というのは、けっこうすごいことだ。

何年か前には、加曾利貝塚を世界遺産にしようなんていう動きがあったけれど、世界遺産なんて無理に決まっているだろうと鼻で笑っていた。実際に行ってみればわかるが、特に何があるわけでもない。縄文時代の住居を復元したものがいくつかあるくらいで、単なる広い公園という感じだ。よほどの貝塚マニアでもない限り、加曾利貝塚で一日中楽しむというのは至難の業だと思う。

それはともかく、千葉の名物が増えるというのはいいことだ。チバニアンのおかげで、現地の地層には見学者が殺到しているらしいから、地元にどんどんとお金を落としてほしいと思う。そのうち、チバニアンの地層を模したチバニアンカステラとかチバニアンバームクーヘンとかができるのだろう。ブームが去らないうちに、早いところ作ってほしいものだ。

ということで、日馬富士が暴行事件を起こしてしまったらしい。自分の率直な感想としては、連日トップニュースで報道するほどのことでもないと思う。朝青龍のときのように、一般人に手を出したというのであれば大問題だけれど、力士同士のことだから、いわば身内でのゴタゴタに過ぎない。横綱が幕下力士を一方的にボコったというような、圧倒的な力の差がある状況だったというわけでもない。

だからと言って、もちろん日馬富士を擁護しているわけではない。どうも、マスコミの報道は日馬富士を一方的に悪者にしたがっているように感じるが、実は一番タチが悪いのは貴乃花親方だと思う。協会に報告せずにいきなり警察に被害届を出すというやり方は、自分も協会の理事を務めているわけだから、どう考えてもおかしいだろう。

親方の考えとしては、協会に報告したらそのままうやむやにされるだけだから、協会の頭を飛び越えて被害届を出したということだろう。それほど、今回の件に腹を立てているということだ。マスコミを巻き込んでこれだけ事態が大きくなると、協会としてもうやむやにはできないだろうから、それなりに厳しい処分を下す必要がある。もしかしたら、親方は日馬富士を引退に追い込むつもりでこの騒ぎを仕掛けたのかもしれない。

マスコミは今回の件で、相撲協会の対応が後手に回っていると非難しているけれど、それは的外れだと思う。事件が明るみに出てから、協会は貴乃花親方に経緯を確認しているにもかかわらず、協会の理事である親方自身が、そんな事件のことは知らないと否定したわけだから、協会としてもそれ以上追及しようがない。だって、協会は警察ではないんだから。

そもそも、事件の翌日に、一度は日馬富士と貴ノ岩が握手して和解しているし、事件の後も貴ノ岩は最後まで巡業に参加していたわけだから、とりあえず当人同士の間ではすでに決着していて、ケガの程度もそれほど深刻ではなかったということになる。おそらく、九州場所にも出場できていただろう。それを、親方は無理やり休場させたわけだ。

そろそろ三役を狙おうかという番付にまで上がっていたのに、来場所は幕尻にまで落ちてしまうことになる。そこまでして今回の騒動を引き起こした親方は、いったい何をどうしたいのか、ちょっと理解できない。もちろん、大事な弟子に暴力を振るわれて激怒しているということはわかるが、やり方があまりにも短絡的というか感情的というか、自分の立場を考えれば、普通はこんなやり方はしないだろう。

協会としても、ここまで騒ぎが大きくなってしまった以上、世間が納得するような処分を下して幕引きにする必要がある。身内でのゴタゴタということで、さすがに引退させることはないと思うが、何場所か休場させるというあたりが妥当なところだろうか。現在33歳の日馬富士にとっては、常に引退と背中合わせだろうから、2場所とか3場所の休場でも十分に重い処分になるだろう。



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