17/09/24

解散総選挙と北朝鮮情勢

いきなり解散総選挙という展開になってきた。いつもなら、そろそろ解散かみたいな予測が流れるのに、今回はけっこうな「いきなり感」がある。野党側は、解散する大義がないといって騒いでいるが、たしかにこのタイミングでどうしても解散しなければならない理由は見えない。有権者としても、大義がないよりはあったほうが、対立軸が見えやすくなるからありがたい。

ただ、別に大義がなくてもいいのかなとは思う。いつかは解散しなければならないわけだから、自分たちの都合のいいタイミングで、つまりは勝てそうなタイミングで解散すればいい。面白いのは野党側の反応で、どの党もこのタイミングでの解散を非難している。いやいや、解散総選挙というのは政権交代の絶好のチャンスなんだから、待ってましたというのが本来の反応であるべきだろう。

おそらく、モリカケ問題で揺れていたときに解散総選挙ということになっていれば(実際には、そんなことは絶対にあり得ないが)、野党は喜んで応じていただろう。内閣支持率が急落している中での選挙ということになれば、政権交代の絶好のチャンスだ。しかし、今回の野党の反応を見ていると、このタイミングで選挙をしても勝てないとわかっているのか、「受けて立つ」という人がだれもいないのが面白い。

それはともかく、自分はけっこう選挙が好きだ。国政選挙はもちろん、地元の市議会議員選挙でもほぼ必ず投票に行く。ただ、前回の千葉県知事選挙では投票に行かなかった。絶対に森田健作が勝つだろうとわかっていたから、そんな状況で投票に行っても意味がない。絶対に勝つとわかっている候補に投票するのも、絶対に負けるとわかっている候補に投票するのも、どちらも同じくらいに無意味な行為だ。

やっぱり一番面白いのが、激戦が予想される選挙だ。自分の投票が候補者の当落に影響するかもしれないと思いながら票を入れるのは、ちょっとした充実感がある。ただ、残念なのが選挙速報番組だ。番組の冒頭でいきなり「都民ファーストの会が圧勝、自民党は歴史的敗北の情勢」みたいなテロップが流れるのが困る。開始と同時にいきなりクライマックスを迎える番組なんて、選挙速報以外にはない。

自分としては、もっと時間をかけて開票状況を楽しみたいのだ。民放の番組でよくあるように、「〜はこの後すぐ!」みたいな煽りで延々と引っ張られるのも困るが、せめて1〜2時間くらいはドキドキしながら開票状況を見守りたい。各局で報道規制を敷いて、全体的な情勢を知らせるのは午後10時から、みたいな感じにすれば、視聴率も上がるんじゃないだろうか。

ということで、今回の総選挙は、このまま何もなければ自民党が勝つだろう。モリカケ問題で急落した支持率がここのところ持ち直してきているのは北朝鮮情勢によるところが大きいわけで、安倍さんにとって北朝鮮は頭痛のタネであると同時に、支持率回復に貢献してくれたある種の救世主でもあるわけで、なんだか複雑な感じだ。

ただ、ここ最近のトランプさんとカリアゲ君のやり取りを見ていると、あまりのんきなことばかりも言っていられないような感じになってきている。なにしろ、国連という最も大きな公の場で、「北朝鮮を完全に破壊する」と恫喝してみたり、カリアゲ君のことを「ロケットマン」と揶揄してみたり、相当にやりすぎな感じになっている。アメリカ大統領という世界のリーダーとしては、言葉があまりにも乱暴で軽い。

ただ、この暴言は相当な効果があったようで、カリアゲ君が激怒しているようだ。自らの名前で声明を出し、トランプさんのことを名指しで罵倒している。相当頭にきたんだろうが、その様子を想像すると、ちょっとだけ笑える。しかし、国のリーダー同士がこれほどまでに強い言葉で罵倒し合う展開というのは、自分の50年間の人生の中でもちょっと記憶にない。本当に何かが起こりそうで怖い。

とりあえずの回避策としては、カリアゲ君をあまり刺激しないことだ。挑発行為にいちいち過剰に反応するから、向こうとしても調子に乗ってしまうわけで、要は周囲の大人の注目を集めたい子供みたいなものだ。そんな子供みたいな北朝鮮の挑発に、世界のリーダーであるアメリカがたやすく乗せられてしまうのは、見ていてなんだか恥ずかしい。

しかし、対話よりも圧力だという姿勢には賛成する。これまで散々対話を重ねてきたにもかかわらず、常に北朝鮮が一方的に約束を反故にしてきたわけだから、いまさら対話をしても意味がない。挑発には過剰に反応せず、適当にスルーしながら、じわじわと資金源を断っていく以外に、現在の危機を回避する方法はないと思う。なんとか平和的に解決してほしい。

それにしても、韓国の大統領は何を考えているのかよくわからない。このタイミングで人道支援なんて、バカなんじゃないだろうか。そりゃあ、トランプさんが怒るのも無理はない。それに、生活に困窮している人たちに支援物資が本当に届くのかどうかもわからない。市民に直接手渡しするのならともかく、大半は軍部内で消費されてしまうのではないだろうか。今回の件で、やっぱり韓国の大統領はいろいろな面でバカなんだなと思った。



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