17/09/18

ラーメン屋で感動したこと

ラーメンが大好きな自分は、季節に関係なくラーメンを食べるのだけれど、やっぱり真夏の暑い日に食べるのは少しばかり辛い。最近はだいぶ涼しくなってきたので、ラーメン好きにはいい季節になってきた。ということで、ママチャリに乗って最近お気に入りのラーメン屋に出掛けることにした。この店は11時開店なので、11時5分くらいに店に着くようなタイミングで家を出た。



自分はいつも、開店してから5分後くらいに店に入ることにしている。開店ピッタリに店に入ると、「コイツ、ガッツいてやがんな」みたいに思われそうでなんだか恥ずかしい。だからといって余裕を見せて開店後30分くらいしてから店に入ると、人気店の場合はすでに混んでいたりするから、オーダーしてからラーメンが出てくるまでに待たされてしまう場合がある。だから、自分としては開店後5〜10分くらいの入店というのがベストのタイミングなのだ。

その日も、計算通りに11時5分に店に入ると、常連客がすでに2人カウンターに座っていた。券売機で食券を買って店主に渡し、セルフサービスのお冷を飲みながらラーメンを待っていると、その日はなかなかの盛況ぶりで、次々にお客さんが入ってくる。5分ほどしてラーメンが出されたときには、自分の左隣の席を除き、8席あるカウンター席がすべて埋まっていた。

出されたラーメンを食べ始めると、またお客さんが入ってきて、自分の左隣に座った。これでカウンターは満席状態だ。その男子は、何枚かの食券をカウンターの上に置いた。何気なくそれを見てみると、「チャーシュー麺」、「大盛り」、「ライス」までは確認できたが、そのあとがわからない。この店の食券はペラペラの紙でできているので丸まってしまい、何が印刷されているのか確認できないが、おそらくはトッピング類だろう。

それにしても、チャーシュー麺の大盛りだけでもすごいのに、それにライスまで食べるなんてすごすぎると思いながらラーメンをすすった。「大食いに対するあこがれ」でも書いたけれど、自分には大食いに対するあこがれみたいなものがあって、たくさん食べる人に対してちょっとした敬意を抱いてしまうところがある。だから、隣の男子に対しても、コイツ、できるな、みたいな感じだった。

しかし、その男子の前に並べられた丼たちを見て驚いた。チャーシュー麺とライスが出されてそれで終わりかと思っていたら、さらにライスの丼がもう2つ出てきたのだ。つまり、あの食券の構成は、「チャーシュー麺」+「大盛り」+「ライス」+「ライス」+「ライス」だったとうことだ。いままで数えきれないくらいラーメンを食べてきたけれど、ライスの丼が3つ並んだ現場を見たのは初めてだったので、かなりの衝撃だった。

この店は食券制なので、後から追加でオーダーするということができないから(できなくはないだろうけど)、ライスを3杯食べたいと思ったら、最初からその分の食券を購入しなければならない。食券制でない場合はライスをお替りすることになるが、結果として食べる量は同じであっても、最初からドーンと3杯のライスが目の前に並ぶような迫力には欠ける。

この、最初からドーンと丼を3つ並べるところに、この男子の潔さを見た思いがした。食券制だからといっても、あとから追加でオーダーできないわけではないのだから、とりあえず最初は1杯だけ注文しておいて、その後はお腹の調子と相談しながら、いけそうであればお替りをすればいいだけのことだ。しかし、それをよしとせず、最初から限界MAXまで攻めてやるぜという向こう見ずな姿勢が素晴らしい。まったく、向こう見ずすぎるぜ。

もしかしたらこれまでにも、ラーメン屋でライスを3杯くらいお替りする人には遭遇しているのかもしれないが、最初からライスの丼を3杯並べている人に出会ったのは初めてだったので、とにかく衝撃を受けた。どんな様子で食べるのか、隣でなんとなく観察していたかったのだけれど、ラーメンはすでに食べ終わっているし、これから店ももっと混んでくるだろうから長居はできない。そんなこんなで、後ろ髪を引かれる思いで店を後にした。

店を出てママチャリのペダルを漕ぎ、いま目にした衝撃的な映像を頭の中で再現しながら、なんてすごい男子なんだろうと感動の余韻に浸った。自分だったら、チャーシュー麺の大盛りを食べきれるかどうかさえ怪しい。これまでの50年の人生においてただの一度もチャーシュー麺を食べたことがないのでよくわからないが、チャーシューというのはかなり腹にたまりそうな気がする。

自分はいつも、ラーメンを食べるときには半ライスを注文するのだが、最近はちょっと胃腸の元気がなくなってきて、ラーメン単品でオーダーするケースが増えてきた。もちろん、ラーメンと半ライスくらいであれば、まだまだ余裕でいけるのだけれど、ライスを食べてしまうと夕食までに消化しきれず胃の中に残ってしまい、なんともすっきりしない感じになるのだ。

ロードバイクでロングライドをしている場合は、まったくそんなことはない。ラーメンライスにギョーザを付けても、晩飯までにはきれいに消化される。それどころか、夕方くらいには腹が減ってしまい、コンビニでおぎにりなどの軽食を摂ることも少なくない。しかし、ママチャリで街中をポタリングする程度では、昼に食べた半ライスを夜までにキッチリと消化するのは難しい。

ということで、チャーシュー麺の大盛りとライスの丼を3つ並べた男子を見たというだけのネタで書いてしまったけれど、自分にとってものすごい衝撃だったということは理解してもらいたい。YouTubeで大食いの動画をよく見たりするけれど、パソコンの画面を通じてみるのと、実際に自分の目で見るのとではまったく感動の度合いが違う。食べる様子を見ることはできなかったけれど、本当にいいものを見させてもらった。



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