17/06/18

加計学園と共謀罪の問題について考えてみる

ほとんど関心がないけれど、書きたいネタも特にないので、今回は加計学園に関する問題について書いてみたい。テレビでは毎日のように加計学園に関するニュースがトップ扱いで報道されるけれど、この問題に興味がない自分としてはうんざりする。興味がないから、この問題の経緯についてもよく理解できていなくて、なんだかいろいろと複雑で大変そうだね、くらいのことしかわからない。

そんな感じで、事の経緯はほとんど理解できていないけれど、与野党の応酬については、かなり不毛なやり取りをしているなあということだけは感じる。安倍さんによる不当な働きかけがあったかどうかということが問題になっているようだけれど、そんなことはどうでもいい。なんて書くと怒られそうだが、実際にどうでもいいことだと思っている。

それよりも、もっと大事なことがあるんじゃないだろうか。それは、50年以上もの長きにわたって獣医学部が新設されなかったということだ。今回の騒動で初めて知ったのが、獣医学部を卒業して獣医になる人は年間で1,000人にも満たないとう事実だ。医学部の定員は約10,000人だというから、そのわずか1割ということになる。この数字が適正かどうかはわからないが、そんなに少ないのかというのが率直な感想だ。

しかも、獣医になる人はてっとり早く稼げるペット関係の仕事に就く人が大半で、牛やニワトリといった家畜関係の仕事に就く人は少ないらしい。日本でも口蹄疫や鳥インフルエンザが発生したことがあったけれど、そういう事態に対応できる獣医が不足しているらしい。こういう仕事は、ペットを診察する仕事に比べて大変そうだから、積極的にやりたがる人はあまり多くないのだろう。

なので、獣医学部を新設して獣医を増やそうとすること自体は、まったく悪いことではない。その経緯が不透明だということで今回の騒動になっているわけだが、そんなことは別にどうだっていいじゃないかと思ってしまう。世論調査では、政府の説明に納得できないという意見が大勢を占めているけれど、それは当然のことだと思う。同じ質問をされたら、自分だって「納得できない」と答える。

ただ、「では、どうすればよいと思いますか」と質問されたら、「別にどうもしなくていい」と答えるだろう。安倍さんが不当に圧力をかけ、その見返りとして金銭を受け取ったとか、そういう利権が発生したのであれば問題だとは思うが、別にそうしたこともなさそうだし、獣医学部を新設すること自体はまったく悪いことではないから、別にどうだっていいんじゃないのと思ってしまう。

民進党をはじめとるする野党は、加計学園の経営者が安倍さんの友人だということで、安倍さんが特区制度を私物化したのではないかと批判しているわけだけれど、総理大臣という権力者だから、それくらいはするだろう。もちろん、それがいいことであると言うつもりはないけれど、大なり小なり、政治家であればだれでも同じようなことをしているだろう。だって、政治家だもの(by みつを)。

今回の件については、友人である加計さんに安倍さんが便宜を図り、関係各所に無言の(あるいは有言の)プレッシャーをかけたことは間違いないだろう。正論で語るのであれば、当然ながらそれはよくないことだけれど、俯瞰的な視点から見れば、過疎化が進む四国に獣医学部を新設して若い人を呼び込みつつ、不足している獣医を増やすという取り組みは、まったく悪いことではないと思う。

ただ、その対応についてはあまりにもお粗末だとは思う。だれがどう見ても、必死に隠ぺいしようとしていることは明らかで、菅さんにしても安倍さんにしても松野さんにしても、その言い訳はあまりにも苦しい。こうなった以上は、自らの非を潔く認めて謝ったほうがいい。その上で、これまで何十年間も獣医学部が新設されなかったという本質的な問題を議論すべきだろう。

共謀罪の問題についても、ほとんど関心がない。テレビやラジオでは、いろんな人が「〜しただけで一般人もタイーホされてしまう恐ろしい法案」だとか言っているけれど、そんなことがあるはずがない。たとえば、何人かで集まってだれかのことをディスっただけで逮捕される可能性があるなんて言っている人もいるけれど、警察や公安は、そんなことにかかずらっているほどヒマじゃないだろう。

安保法制が可決されたときにも、「戦争反対!」なんていうスローガンで反対運動をしていた人たちがいたが、こう人たちというのは、すぐに極端な考え方をする傾向があるようだ。安保法制がなぜ戦争に直結するのかわからないし、共謀罪法案の制定でなぜ一般人が逮捕されるという発想になるのかもわからない。あまりにも拡大解釈がすごすぎて、自分のような凡人には理解不能だ。

いままでどおり普通に生活していれば、共謀罪に問われることなんてまずないだろう。それなのに必要以上に恐れるというのは、何か身に覚えがあるのだろうか。まさか、そんなことはないだろう。あまりにも想像力がたくましすぎて、おつかれさまですと言いたくなるくらいだ。大丈夫、共謀罪のことなんて気にしなくても、あなたの人生には何の影響もない。そのまま普通に生活してください。

ただ、加計学園の問題と同様に、共謀罪についてもあまりほめられた対応ではない。野党が議論に応じないからといっても、あまりにも強引すぎる手法だったと思う。今国会で成立させて、その勢いでもって加計学園の問題も強引に封じ込めようという意図があったのだろうけれど、さすがに力技すぎるという気がする。もう少し丁寧に物事を進めないと、せっかく高止まりしている支持率が落ちてしまう。

ということで、加計学園の問題にしても共謀罪の問題にしても、ごく薄っぺらい知識しか持っていないので、突っ込みどころは満載だと思いますが、生暖かい目で見守ってやってください。




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