17/03/19

自転車で車道を逆走する人の心理を考えてみる

昨日、ママチャリで近所をポタリングしていたときに、歩道で定点パトロールをしていたらしい警官に呼び止められた。なにごとかと思って停車したところ、イヤホンをしながら自転車に乗るのは危ないから外せと言われた。自分はいつもウォークマンで音楽やFMラジオを聴きながら自転車に乗っているので、以前にも同じ理由で注意されたことがあった。

すみませんと答えてイヤホンを外し、そのまま走り去ろうとしたら、警官がいきなり「名前と住所を教えてください」と言ってきた。唐突な展開に驚いて、なぜですかと聞くと、防犯指導をしますのでという答えが返ってきた。イヤホンのことを注意されて、次に防犯指導を理由に名前と住所を聞かれるなんて、まったくわけがわからない。いくら警察だからって、あまりにも失礼ではないか。

いきなり犯罪者のように扱われて頭にきたので、何も答えずに自転車で走り出したところ、その警官も歩道を走りながら追いかけてきた。これでは、何も事情を知らない人が見たら、まるで自分が何か悪いことをして警官に追いかけられている構図にしか見えないじゃないか。確認だけさせてください、と呼びかける警官に対して、絶対にイヤです! と答えてそのまま走り去った。

音楽を聴きながらママチャリに乗っていただけで警察のデータベースに登録されるなんて(登録されないかもしれないけど)、そんな理不尽なことに協力するつもりは一切ない。そもそも、イヤホンが原因で危ない目に遭ったことなんて、これまでの人生においてただの一度もない。危ないと思ったら、自分で自主的に外すさ、子供じゃないんだから。そんなことより、自転車で車道を逆走するバカどもを徹底的に取り締まってほしい。

イヤホンで危ない思いをしたことは一度もないけれど、車道を逆走するバカのせいで怖い思いをしたことは何度もある。先の見通せないカーブの坂道を登っていたときに、かなりのスピードで逆走してきた自転車がいきなり目の前に現れたときは怖かった。そいつが通り過ぎた後で、バカヤロー、どっち走ってやがんだ! と怒鳴ったのだが、その声が届いたかどうかはわからない。

いままで、自転車で車道を逆走する人というのは、ルール違反をしていることを自覚しながら、「てへぺろ☆(・ω<)」みたいな感じで走っているのだと信じてきた。自転車は車道の左側を走るというのは、「太陽は東から昇って西に沈む」とか、「お腹がすいたらご飯を食べるといいよ」とか、「お金がないと辛いよね」というのと同じくらい、だれもが知っている常識だと思っていたからだ。

万が一知らない場合であっても、いつも車道を逆走しているということは、正しく車道の左側を走っている自転車といつも行き違うことになるわけだから、いくら頭が悪い人であっても、さすがに自分の方がおかしいということに気付くはずだ。などと考えていたら、ものすごく重要なことを見落としていることに気付いた。こういう人たちはいつも逆走しているわけではなくて、そのときの気分しだいで自由に走っているのではないかということに。

なるほど、そういうことだったのか。だったら、逆走しようが正しく左側を走ろうが、気にならないわけだ。気にならないということは、自分がルール違反をしているということも気付かないということになる。本当に、「自転車は車道の左側を走る」というのは自分にとってあまりにも当たり前のことだったので、その常識を知らない人が存在するという発想自体がなかった。

ここまで考えて、車道を逆走する人たちの心理がようやく理解できた気がした。いままでは自分の思い込みを前提として考えていたので、何の罪悪感も持たずに能天気に逆走する人たちが存在するということにまで考えが及ばなかった。自転車で車道を逆走するという行為はかなり危険なことであるにもかかわらず、驚くべきことに、そうしたことを何も気にしない人は一定の割合で存在するのだ。

テヘペロで逆走しているのならまだいい。こういう人は、自分がルール違反をしていることを自覚しているわけだから、それなりに周囲の安全にも気を配りながら走るだろう。しかし、何も考えずに気分次第で自分にとって都合のいいレーンを走る人というのは、危なくてしかたない。こういう人たちは、前から自転車が来ると、間違いなく歩道側によける。つまり、自分が悪いくせに、相手を危険にさらして平気な顔をしているわけだ。

なんとも迷惑な話だけれど、自転車で車道を走るときに事故に遭わないようにするには、自分で注意するしかない。車道を逆走する迷惑な人たちにマナー順守を期待してはいけない。自分たちのような常識的な人間がきちんとルールを守ることによって、こういう迷惑な人たちの分をカバーしなくてはならないわけだ。なんとも理不尽な話だけれど、結局のところ、自分の身を守るのは自分しかいないということだ。



今週の覚書一覧へ

TOP