16/12/04

カジノについて考えてみる

カジノ法案が衆院内閣委員会で可決されたらしい。そんな話が進んでいたとは知らなかったから唐突な感じがするけれど、与党側のゴリ押しでこの法案もきっと成立するんだろう。カジノの是非についてはよくわからないけれど、外国からカジノ目当ての旅行客が大勢やってきていっぱいお金を落としてくれたらいいなあとは思う。つまりは、それくらいの認識しかない。

これも、外国からの観光客を増やそうというインバウンド政策の一環なのだろうか。最近、やたらと外国からの観光客が増えているというニュースを見聞きするけれど、日本もついに観光客目当ての国になってしまったのかという思いがする。少子高齢化で内需が減って、その分を外国人客でカバーしようという発想なわけだから、日本の国力が落ちているとうことなんだろう。

カジノに反対する政治家は、カジノなんて作ったらギャンブル依存症になる人が増えてしまうなどと言っているけれど、じゃあパチンコはどうなんだと言いたい。日本中、どんな田舎にもパチンコ屋は必ずあって、魚の腐ったような目をした人たちが真昼間からものすごい勢いでカネをドブに捨てている。カジノうんぬんの前に、パチンコ屋をどうにかしてほしい。

だいたい、最近のパチンコ屋はあまりにも偽善的すぎて気持ち悪い。店内で客とすれ違う際には軽く会釈をしたり、客に話しかけるときにはひざまずいて客よりも視線を下にしたり、朝の駅前でゴミ拾いをしながら通勤客に「おはようございます」と声をかけたり、環境保護活動に貢献していることを店内のポスターでアピールしたりと、客からカネを巻き上げて商売をしているというイメージの悪さを消そうと必死なのが気持ち悪い。

そんなことはともかく、日本にカジノを作った場合にどうなるかを考えてみると、短期的にはそれなりの収益を上げるだろうけれど、長期的に見た場合はどうかなと思う。カジノというビジネスは、パチンコと同じように客からカネを巻き上げて食べていく仕組みになっているわけで、時間が経つほど客の財力が細っていくから、長続きしにくいビジネスモデルになっている。パチンコ業界の売り上げも減っているらしいし。

よく、「カジノで大勝ちしたら出入り禁止になった」みたいな自慢話をよく聞くけれど、これは大嘘だと思っていい。なぜならば、カジノは絶対に勝ち逃げというものを許さないからだ。もし大勝ちした客がいたら、次はカジノ側からその客を招待するのが普通だ。それも、豪華なディナーとか豪華なスイートルームとか、いろいろとなオプションを付けて招待するのだ。もちろん、すべてカジノ側のおごりだ。

そうまでして大勝ちした客を招待するのは、今度こそ前回の負け分を取り返してやるとカジノ側が考えているからだ。だから、大勝ちしたからカジノから追い出されたなんて話は大嘘もいいところで、勝てば勝つほど、カジノ側の待遇も上がっていくのが普通だ。しかし、最後には必ず痛い目を見ることになっている。いくら大金持ちでも、カジノ側の財力には勝てない。個人対カジノということになれば、まず勝ち目はない。

ただ、たまたま友人に誘われてカジノに行ったら、ビギナーズラックで大勝ちしたというパターンはある。そうした幸運に恵まれた場合は、それ以降カジノには行かないことだ。そうすれば、「カジノの生涯成績をプラスで終えた人」という稀有な存在として、その後の人生を生きていくことができる。たまたま勝ったことに味を占めてカジノに通ったりしたら、生涯成績は大きくマイナスになることは間違いない。

それでもカジノでギャンブルをしたい場合は、ベーシックストラテジーと呼ばれる基本的なセオリーを覚える必要がある。たとえばブラックジャックならば、ディーラー側の見せ札と自分の見せ札を比較して、もう1枚カードを引くかどうかを確率的に判断する、みたいなことをするための戦略だと考えればいい。ブラックジャックに限らず、すべてのゲームにベーシックストラテジーが存在する。

これを覚えて、ようやくディーラー側とイーブンの勝負ができることになるわけで、何の戦略もなくただやみくもに賭けているだけでは到底勝ち目はない。ただし、ディーラー側とイーブンとは言っても、それはハウスエッジと呼ばれるテラ銭を除いた場合の話で、ハウスエッジ分のカネをカジノ側に取られてしまう以上は、長く勝負を続けるほどカジノ側が有利になる仕組みになっている。

だから、カジノで勝負する場合は、ハウスエッジの高いスロットなどのゲームではなく、ハウスエッジの低いバカラなどのゲームで勝負した方がずっと効率がいいということになる。スロット専門で食べているギャンブラーなんて聞いたことがないが、バカラ専門で食べているギャンブラーというのは、もちろん少数だろうが実際に存在するらしい。

あるいは、ポーカーで勝負するという手もある。ポーカーの場合はプレイヤー同士の対戦になるから、カジノにテラ銭を巻き上げられることがない。つまりは、純粋にプレイヤー同士の実力勝負ということになるわけだ。ポーカーはかなり奥の深いゲームで、素人からするとほとんどツキだけで勝負が決まってしまいそうに思うけれど、勝負に勝つには相当な技量が必要になるゲームらしい。

ということで、おそらく日本にもカジノができることになるのだろうが、どうせなら世界一豪華なカジノを作ってほしい。ゴキブリホイホイに捕まってジタバタするゴキブリのように、世界中のギャンブル依存症者たちを捕まえてジタバタさせてほしい。それで、獲物が捕まらなくなったら、さっさと閉鎖して次のビジネスに転用してもらいたい。本当に日本にカジノを作るつもりなら、そういうことまで考える必要があると思う。



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