16/11/27

睡眠時間について考えてみる

前回の覚書では、霞だけを食べて生きているブレサリアンがいるらしいということについて書いてみたが、何も食べずに生きていける人が本当にいるとしても、まったく睡眠をとらずに生きていける人はさすがにいないだろう。「不眠」を実現できれば、もうそれはすごいことで、1日の約3分の1を占める睡眠から解放されるわけだから、その時間でなんだってできそうだ。

しかし、実際にはそんな人はいなくて、人間である以上は睡眠から解放されることは無理らしい。ということは、人間にとって食べるということ以上に眠るということは重要な行為だということになる。ただ、1日の約3分の1を睡眠に費やさなければならないというのが問題だ。睡眠時間を1時間短くするだけで、その時間をほかのことにあてられる。やっぱり、自由に使える時間が多いに越したことはない。

自分の場合、睡眠時間はだいたい7時間くらいだ。若いころはもう少し長かったような気がする。何も予定がない日など、お昼近くまでダラダラと寝ていたようなこともあったと思う。いまでは、平日も休日も起床時間はほとんど変わらない。いまのように寒い時期は、やっぱり布団から出るのがちょっと辛いけれど、6時前には自然と目が覚める。

自分と同年代の男子の睡眠時間は、おそらくもっと少ないだろう。会社で重要なポジションを任されて忙しく仕事をしている年代だから、7時間も睡眠時間を取れる人はそれほど多くないと思う。平日は5〜6時間くらいで、休日に寝だめをするというのがよくあるパターンだと思う。この年代になると、郊外に自宅を購入している人も多いだろうから、通勤にも時間がかかって、ますます寝る時間が削れらる。

その点、自分はこれまで課長だの部長だのといった役職に就いたことが一度もないから、気楽でいい。「長」という文字が付くポジションに就いたのは高校生のときの柔道部部長くらいで、それ以降はヒラ社員街道を一直線に進んできた。いくら出来の悪い社員でも、50歳前後になればお情けで課長代理くらいの役職には就くのが普通だと思うが、それすらもない。かなりのレアケースだと思う。

そんなことはともかく、若いころは徹夜をしたこともよくあった。徹マン明けでそのまま会社に行ったり、納期直前に会社に泊まり込んで開発作業をしたりといった感じで、いまから考えるとけっこう無茶をしていたなと思う。しかし、当然ながら徹夜明けの翌日というのは体がダルくて、まったく仕事の能率が上がらない。やたらと生あくびは出るし、目はシバシバするしで、いいことは一つもない。

そんなことを何度か繰り返すうちに、徹夜して睡眠時間を削っても、翌日の作業効率が落ちるのでは意味がないということに気付いた。当然ながら、いまでは徹夜なんていうバカなことはしない。というか、徹夜しなければならないほど忙しいわけではないというだけのことだ。睡眠時間を削りながら仕事をしなければならないようなポジションに就いていなくてよかったと、つくづく思う。

ただ、睡眠時間をもっと短くできればいいのにとは思う。たとえば、睡眠時間を2時間削ってその分を副業にあてれば、収入がもっと増える。自分の場合、副業の単価は時給換算で約3,500円なので、単純に考えれば毎日7,000円の収入アップが見込めるということになる。収入を増やすという以外にも、単純に本を読む時間が増えるだけでもうれしい。読みたい本はいくらでもある。

ちょっと調べてみたところ、段階的に睡眠時間を減らして体を慣らしていけば、2時間くらい短縮するのは可能らしい。体が完全に慣れるまで半年くらいかかるらしいが、ちょっとやってみたい気がする。自由に使える時間が毎日2時間増えたら、それは相当にすごいことだ。年を取るたびに時間の経過の速さを感じている身としては、少しでも自由な時間を増やしたい。

それでも、4時間半の睡眠時間は確保する必要があるらしい。これには、「通常の人は」という但し書きがつく。というのも、世の中には体質的に短い睡眠時間でも平気な人がいて、そういう人のことをショートスリーパーと呼ぶらしい。自分が知る限り、究極のショートスリーパーはタレントの武井壮だと思う。なしにろ、一日の睡眠時間が45分だというのだからすごい。

テレビ番組で、実際に武井壮の一日に密着したところ、本当に45分くらいしか寝ていなかった。ただ、一日だけの取材だったので、本当に毎日45分しか寝ていないのかはわからないけれど、普通の人と比べて相当なショートスリーパーであることは間違いないだろう。彼の場合、何年もかけて睡眠に関するデータを取り続けていまの睡眠時間にたどり着いたということだから、本来の体質にプラスしてかなりの努力をしてきたのだろう。

歴史上の人物としては、ナポレオンの睡眠時間が一日3時間だったというのは有名だ。子供の頃は、ナポレオンってすごいなあとしか思わなかったが、ナポレオンもショートスリーパーだったというだけのことだろう。レオナルド・ダ・ビンチは、4時間ごとに15分間の睡眠をとっていたらしい。細切れに睡眠をとるという方法はかなり斬新だ。この方法にもちょっと興味がある。



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