16/08/21

刺青について考えてみる

今回のオリンピックでは日本人選手が活躍していて、見ていて楽しい。特に、400メートルリレーには驚いた。なんだかんだ言ってもアメリカには勝てないだろうから、銅メダル争いくらいが精一杯だろうと思っていたところ、いきなり銀メダルを獲ったのだからすごい。北京オリンピックのときの銅メダルはかなり棚ボタ感があったけれど、今回の銀メダルは本当に素晴らしい。まさかリレーでアメリカに勝つなんて、いまだにちょっと信じられない。

オリンピックを観戦しながら改めて感じたのは、外国人ってやたらと刺青を入れている人が多いなということだ。たまたまサッカー男子の決勝戦にチャンネルを合わせたところ、ブラジルの選手はほぼ全員が刺青をしている。ここまで来ると、刺青を入れていない方がチーム内で肩身の狭い思いをするんじゃないかと思うくらいだ。

外国人の場合、ファッション感覚で刺青を入れる人が多いらしいが、そんな軽い理由でよく刺青なんて入れることができるものだと思う。一回入れてしまったら二度と消すことはできないようなものをファッション感覚で入れるなんて、自分には到底理解できない。もしその刺青に飽きてしまったらどうするのか。その先何十年も、飽き飽きしながらその刺青と付き合っていかなければならない。

それに、刺青を入れるのってものすごく痛そうだ。あらゆる痛みに弱い自分にとっては、絶対に耐えられないと思う。そういう苦痛に耐えて刺青を入れるという行為自体はすごいと思うが、そこまでしてなぜ刺青を入れたがるのかがまったくわからない。それに、刺青を見ても少しも美しさを感じない。なんだか気持ち悪いと思うだけで、ファッション性とかアート性みたいなものは微塵も感じない。

最近は海外からの旅行客が増えているけれど、刺青を入れていいる外国人旅行客がプールや温泉などで入場を拒否されてトラブルになるケースが少なくないらしい。外国人にしてみたら、ファッション感覚で刺青を入れているだけで他意はないのに、なぜ拒否されなければならないのかという話になるのだろうが、郷に入っては郷に従えで、やっぱりその国の文化や習慣には従ってもらわないと困る。

自分は、刺青を入れている人がいるプールや温泉に行きたいとは思わない。純粋に怖いし、気持ち悪いからだ。日本の場合、刺青イコールヤクザ者という刷り込みができあがっているから、こういう拒否反応は当然のことだ。外国人に対しても同じことで、いくら悪意はないと言っても、刺青は反社会的な人間の象徴というイメージがあるから、どうしても拒否反応が出てしまう。

そもそも、外国人にしたって、医者や弁護士といった知識階級の人間は刺青なんて入れないだろう。刺青なんてものを入れたがるのは、ちょっとだけ頭の弱い人だと思う。刺青とはいっても、その人の自己満足だけで済むなら何も問題はない。ワンポイントで入れているだけで、普段の生活では人目に触れることはないというケースだ。

しかし、これ見よがしな感じで入っている刺青はちょっと困る。最近は、日本人でもファッション感覚で刺青を入れる人が増えているようで、電車の隣に腰かけた人の足の甲に刺青が入っている、なんていうことも少なくない。こういう場合、もちろん本当のヤクザ者だなんてことは思わないけれど、やっぱりあまり気持ちのいいものではない。ちょっとした居心地の悪さを感じてしまう。

やっぱり、周囲の人間に不愉快な感じを与えてしまうのはよろしくないと思うわけだ。髪の毛をキッチリと七三に分けてネクタイを締めていながら、半袖のワイシャツからのぞく両腕には刺青がビッシリと入っている、なんていう人は見たことがない。これ見よがしな刺青を入れている人間というのは、まちがいなくそれっぽい服装をしているものだ。つまり、見た目からしてすでに怖いということだ。

以前、仕事帰りに近所のスーパーで買い物をしているときに、若い男子と思い切り肩がぶつかったことがあった。向こうが前も見ずに勝手にぶつかってきたので、こちらとしては内心ムッとしながら、そのまま何も言わずにやりすごして買い物を続けていたのだが、いきなり自分の前にだれかが立ちはだかった。何事かと思って相手を見ると、さっき肩がぶつかった若い男子がものすごい表情で自分のことを睨んでいる。

この野郎、ケンカを売る気だな、だったら買ってやるぜ、と思った次の瞬間、半袖のTシャツからのぞく両腕にビッシリと入った刺青が目に入った。肩がぶつかった瞬間には気が付かなかったが、両腕の刺青からこれ以上ないくらいのチンピラ感が発散されていて、思わずビビった。しばらく無言でにらみ合っていたが、正直なところ怖かったので、「すみませんでした」と頭を下げてしまった。ものすごい屈辱感だった。

なんだか話が脱線してしまったが、要は刺青を入れている人は気持ち悪いし怖いということだ。これは外国人に対しても同じことで、軽い気持ちで入れているだけだと説明されても、生理的な嫌悪感はどうしてもぬぐい切れない。どういう理由があるとしても、刺青を入れている人とは付き合いたくないし、近づいてほしくないと思ってしまう。それは偏見だと言われてしまうかもしれないが、生理的な嫌悪感だけはどうしようもない。



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