16/07/10

貧乏人には厳しい糖質制限ダイエット

最近は期日前投票をできる場所が増えてきて、便利になった。いままでは近所の区役所まで行って期日前投票をしていたのだが、最近は駅前のスーパーでも期日前投票ができるようになったので、仕事帰りに投票を済ませることができてすごく便利になった。しかし、投票するたびに思うのだけれど、二週間もの間朝から晩まで大勢の人が対応していて、相当な人件費がかかっているのがなんだかもったいない。

こうしたコストだけでなく、いまの選挙制度にはムダが多いように思えてしかたない。たとえば、投票用紙に名前や政党名を書かせるシステムはどうにかならないものか。こういうシステムを採用しているのは、先進国の中では日本だけらしい。ネットで投票できるようにすれば、そうしたいろいろなことが一気に解決できるような気がするのだけれど、きっと日本では実現しないだろうなと思う。

ということで、この前NHKの「ガッテン」を見ていたら、糖質制限ダイエットがテーマとして取り上げられていた。このダイエット法は最近になってやたらと流行しているようだけれど、リンゴダイエットだとか、テープを指先に巻き付けるダイエットだとか、そうしたいかにも怪しげなダイエット法に比べたら、はるかに信頼できそうな方法ではある。多くの医者が、この方法を勧めているらしいし。

要は、米やパンや麺類といった主食の量を減らして、その分を肉や魚や野菜で補うという方法らしい。この方法の一番のミソは、全体的な摂取カロリーを減らす必要はないということだろう。むしろ、摂取カロリーを減らしてしまうと筋肉まで落ちてしまって危険な状態になるから、積極的にカロリーを摂取したほうがいいらしい。食事の量を減らす必要がないダイエット法なんて、なんだか夢のようだ。

つい最近まで、食事制限によるダイエットでは脂質が一番の敵とされていたことを考えると、ものすごいパラダイムシフトだと思う。従来の考え方では、とにかく脂っこいものを控えて、総摂取カロリーを減らすことがダイエットへの近道だとされてきた。だから、ダイエットというのは空腹と闘いながら我慢と忍耐を強いられる苦行としてとらえられていた。

しかし、糖質制限ダイエットなら、そんな我慢は一切必要ないということになる。これまでと同じように満腹になるまで食べても、主食となる糖質だけ減らせばいいのだから、この方法ならダイエットのストレスから解放されそうだ。なんて素晴らしい方法なんだろう。空腹感と闘いながらダイエットに励んでいたあの頃の自分にこの方法を教えてあげたかった。

たとえば、糖質制限ダイエットの方法に従えば、これまではダイエットの天敵とされてきた脂っこいラーメンだって問題なく食べられることになる。麺の量を減らして、その分をチャーシューや煮玉子などのトッピングで補えばいいわけだ。焼肉だって大丈夫だ。ライスなどは注文せず、脇目もふらずにひたすら肉を焼いて口の中に放り込んでいけばいい。

などと考えていたら、はたと気付いた。この方法は、早い話が主食を減らしてその分おかずを増やすということだから、コスト的にはかなり高くつきそうだということに。ラーメン屋で、チャーシューと煮玉子を追加でトッピングしたら、それだけで300円くらいは余分にかかる。麺を減らした分のカロリーを300円も出して補うなんて、なんだかすごくバカらしい。

焼肉とかステーキにしてもそうだ。ライスさえ食べればお手軽に満腹になるのに、わざわざ高いお金を出してガッツリと肉を食べなければならない。カロリーあたりのコストを考えると、副食で主食のカロリーを補うというのは、どう考えてもコストパフォーマンスが悪すぎる。ぶっちゃけて言えば、貧乏人にとってはあまりにも厳しいダイエット法だ。お財布にまったくやさしくない。

それに、ご飯を食べずにおかずばかり食べるのってどうなんだろうか。美味しい魚や肉を食べれば、美味しいお米を食べたくなるのが人間という生き物ではないだろうか。肉や魚ばかりガツガツ食べて、その合間にお米をチマチマと申し訳程度に食べても、食事としてはあまり楽しくないのではないか。やっぱり、それなりの量の主食を食べてこそ、副食もうまいと感じられるのだと思う。

コメ農家の息子としては、すべての人にお米をガッツリと食べてもらいたい。糖質制限ダイエットは、これまでのインチキ臭いダイエット法に比べればはるかに信頼できる画期的な方法だとは思うけれど、主食であるコメが悪者にされているような感じで、自分としてはイマイチ気分がよくない。ただでさえコメの消費量が減っているのに、このダイエット法のおかげでさらに減るんじゃないかと心配だ。



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