16/03/21

サラリーマンの副業について考えてみる

近頃、副業をするサラリーマンが増えているらしい。たしかに、「楽して稼げる副業はコレ」みたいな特集記事を雑誌でよく目にするようになったし、ネットでもサラリーマンの副業に関する情報は多い。実際に副業をしているサラリーマンの割合は2割くらいになるらしい(サラリーマンと書くと男子限定みたいな感じになるけれど、要は会社員ということだ)。

5人に1人の割合で副業をしているということになるが、けっこうみんな頑張ってるんだなあと感じる数字だ。こう感じてしまうのは、自分の頭の中に「副業イコールアルバイト」という考え方が定着しているせいだと思う。サラリーマンの副業といえば、退社後に数時間ほどどこかでアルバイトをする、みたいな考えがすぐに浮かんでくるのだ。

しかし、いまはさまざまな稼ぎ方があり、わざわざアルバイトをすることもないらしい。ぱっと思いつくところでは、ブログを作ってアフィリエイトで稼ぐという方法だ。文章を書くのが好きで、興味を惹くようなネタをたくさん持っている人であれば、楽しい副業になるだろう。うまくいけば、アルファブロガーになってブログだけで食べていくことだって可能だ。

文章を書くのが好きな自分にとって、ブログで稼ぐというのは非常に魅力的な副業だ。しかし、大勢の人にウケるようなネタをたくさん持っているわけでもないし、たとえ持っていたとしても、いずれネタ枯れになって飽きられてしまうのは目に見えている。いまの時代、とにかく情報があふれているから、情報の鮮度が落ちるのも非常に早い。だから、常に新しい情報を提供していく必要がある。

それに、いまの時代はだれもが情報の発信者になりたがっているから、その分受信する側の人間が減っていて、少ないパイの奪い合いみたいな状況になっている。最近ではまったく小説が売れないのに、作家志望の人間はどんどん増えているという話を聞くけれど、ネットの世界でもそれと同じ現象が起きているようだ。みんな、物書きになりたいんだね。

ブロガーとして稼ぐのは無理だけれど、Webライターならいけるんじゃないだろうかと考えたことがある。Webライターというのは、ネット上のちょっとした記事を書く仕事で、ちゃんとした文章さえ書ければ、だれでもけっこう簡単にできる仕事らしい。しかし、簡単にできるということは報酬も低いということで、時給に換算すると、とてもじゃないが割に合わない。

ブロガーと同じような稼ぎ方として、YouTubeで稼ぐという方法もある。YouTubeを覗いてみると、面白い動画をアップしている素人さんが大勢いる。YouTubeだけで食べている人もいるらしいから、そうなると素人ではなく立派なプロだ。しかし、1回の再生で0.1円の収入というのが相場らしいので、専業で稼ぐのは非常に難しい。それに、マーケットが飽和状態になるのも時間の問題だろう。

ネットで稼ぐ方法としては、ネットオークションという手段もある。ネットオークションと聞くと、家にある不用品をネットに出品して金を受け取るという、フリーマーケットに似たシステムを思い浮かべるが、それはネットオークションの初心者のケースで、上級者になると、売れそうな商品を見極めて自分で仕入れ、ネットに出品するらしい。ここまでくると、立派なビジネスだ。

ネットの普及と進化によって、ネットで稼ぐ方法にはさまざまなものがあるけれど、特別な才能がない人間にとっては、ネットで稼ぐというのはやっぱり難しい。そういう人間が稼ぐには、自分の時間をお金に換えるという方法しかない。早い話が、時給いくらのバイトをするということだ。大きく稼ぐことはできないけれど、毎月一定の金額を見込むことができるから、確実性という点では優れている。

しかし、実際にバイトをするとなると大変だ。時給1,000円のバイトで月に5万円稼ごうと思ったら、月に50時間働かなければならない。一日あたり3時間働く場合は、毎月16.7日分稼働しなければならない。つまり、週に4日ほどバイトしなければならないわけだ。これは体力的にかなりキツイんじゃないだろうか。休日にまとめてバイトするという方法もあるけれど、平日も休日もずっと仕事というのは、精神的にもキツイだろう。

自分の場合、副業として翻訳の仕事をしているけれど(本業も翻訳だから、副業という言い方が適切なのかどうはわからないが)、時給に換算すると約3,500円くらいになる。案件によって難易度が異なるから、すべての案件についてこの時給になるわけではないが、平均するとこのあたりの金額に落ち着く。ワード当たりの単価がもっと高ければいいのだが、現状ではこのあたりが限界だ。

だから、月に5万円稼ごうと思ったら、14時間ほど仕事をすればいいという計算になる。これをいつものパターンに当てはめて考えてみると、木曜日に仕事を発注された場合、金曜日の朝に早起きして3時間ほど仕事をし、土曜日も同じように早起きしてそのまま一日中仕事をして、可能であればその日のうちに納品し、難しいようであれば日曜日の朝に1〜2時間仕事をして、あとはフリーというパターンになる。

この時給で一日8時間、月に20日稼働すると仮定した場合、月の収入は56万円になる。年収ならば672万円ということになるから、そこそこの金額にはなる。一日当たりの稼働時間をあと2時間延ばし、毎月の稼働日数をあと3日増やすと、1,000万円近い年収になる。これくらいなら、十分に達成可能な数字だと思う。もちろん、いまのところそのつもりはまったくないけれど。

あと何年働けるかわからないけれど、働けるうちに稼いでおかなければならないと思っている。なにしろ、悲しいくらいに貯金がない。いざというときに必要になるのは、やっぱりお金だ。すべての悩みや問題をお金で解決できるとは思っていないが、ほとんどの悩みや問題はお金で解決できるとは思っている。ぜいたくな生活なんて望まないから、せめて人さまのお世話にならずにすむだけのお金はほしい。



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