16/03/13

牛丼屋でミニ牛丼をオーダーする恥ずかしさ

昼飯に何を食べるかは、サラリーマンにとってかなり重要なテーマだと思う。サラリーマンの小遣いの平均額は約4万円らしいが、この平均額というのは必ずしも平均的なサラリーマン像を反映しているとは限らない。一部の富裕層が平均額を大きく押し上げていて、最多層は平均額よりもかなり下に位置する場合が多い。もちろん、自分もその中に含まれる。

そんなわけで、少ない小遣いをやりくりしながら昼飯を食べるわけだけれど、節約のために会社に弁当を持っていくというのは避けたい。女子の弁当持参はごく当たり前だけれど、男子が会社のデスクで弁当を食べている姿というのはちょっと寂しい。それが愛妻弁当ならばまだいいけれど、自作の弁当だったりしたら、ちょっとした哀愁が漂ってしまう。

それに、昼休みもデスクで弁当を食べたりすると、一日中社内で過ごすことになるから、なんだか息が詰まりそうだ。ということで、ものすごい大雨でも降っていない限りは、昼休みは外で食べることにしている。とは言っても、ぜいたくなものは食べられないから、牛丼屋とか立ち食いソバ屋のヘビーローテーションということになる。自分にとって、500円を超えるとぜいたくなランチという位置づけになる。

以前は普通に並盛の牛丼を食べていたけれど、最近は並盛だと重く感じるようになってきたので、松屋のミニ牛丼を食べることが多くなってきた。あまり満腹になると、食後にものすごい睡魔が襲ってくるという理由もある。などと言いながら、ミニ牛丼を食べても眠くなるのは同じことで、席に戻って1時間くらい経つと睡魔が襲ってきて、ものすごく瞼が重くなる。

そんなときは、無理せずにそのまま席で眠ることにしている。以前は、エスタロンモカなどの無水カフェインを飲んで無理矢理目を覚ましていたのだが、あれは量を間違えると頭痛や吐き気がしたり、心臓がドキドキしたりするので、あまり体にはよくないようだ。15分も眠ればウソみたいにスッキリするので、眠くなったらそのまま寝るのが一番いい。その後の仕事の効率もまったく違う。

ということで、松屋のミニ牛丼を食べることになるわけだ。吉野家びいきの自分としては、本当ならば吉野家で食べたいのだけれど、残念ながら吉野家にはミニサイズの牛丼がない。「コモサラ」という、小盛りの牛丼とサラダをセットにしたメニューならあるけれど、別にサラダが食べたいわけではないし、明らかに女性客をターゲットにしたメニューを注文するのも恥ずかしい。

しかし、恥ずかしいということでいえば、松屋でミニ牛丼を注文するのも十分に恥ずかしい。テーブルに着いて食券を渡したときに、大きな声で「ミニ一丁!」とオーダーを通される瞬間がイヤだ。牛丼屋の店内は当然ながら男性客が圧倒的に多いわけで、周りは「カルビ焼肉定食ライス大盛り」みたいな勢いを感じさせるオーダーばかりなのに、同じ男子としてミニ牛丼を注文するのはかなり恥ずかしい。

自分の隣に座った男子が「カルビ焼肉定食ライス大盛り」を注文した後で、自分のところに「お待たせしました、ミニ牛丼です」といって丼を置かれたりすると、ものすごく恥ずかしい。「コイツ、男子のくせにミニなんて食ってるよ」などと、隣のカルビ焼肉定食ライス大盛り君に心の中で笑われているんじゃないかと思うと、なんだか居心地が悪くなる。

「いや、これはあくまでも午後の仕事を考えてのことであって、自分だって食べようと思えば大盛りくらいは食べられるんだからね」などと心の中で反論しつつ、ミニ牛丼を食べるわけだ。しかし、もっと恥ずかしいのが、たまたま女性客が入ってきて、自分と同じようにミニ牛丼を注文したときだ。自分の食べる量が女子と同じだということが直接証明されたことになり、非常に恥ずかしい。

やっぱり、男子たるもの、メシは豪快に食べた方が絶対にカッコいい。もし自分が女子だとして、ルックスも年収も社会的な地位もほとんど同じで、食べる量だけが違う男子2人のどちらを選ぶかとなったら、間違いなくメシをたくさん食べる男子の方を選ぶ。大食い番組に出るような食欲となると話は別だけれど、女子と同じかそれ以下の食欲しかない男子なんて、なんだか気持ち悪い。

ただ、豪快にメシを食べるけれど、その分豪快にメタボになっている男子というのはいただけない。人よりもたくさん食べるのに、お腹は引き締まっているというのが理想だ。小食で痩せているのは当たり前で、それだと単に貧相な男子というだけのことになってしまう。ヤセの大食いというのも問題だ。痩せていて小柄なのにものすごく大食いという人がたまにいるけれど、なんだか病的なものを感じてしまう。

ということで、松屋でミニ牛丼を注文するときは、いつも恥ずかしさを感じているのだ。店員さんにも、そのあたりの微妙な男心を理解してほしい。



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