16/02/28

福士加代子ってバカっぽいなと思ったりする件について

今日は東京マラソンが開催されるらしい。この大会は市民ランナーに絶大の人気があるようで、倍率は10倍を超えるというからすごい。マラソンを走りたいという人がこれほどまで多いというのは、なんだか不思議な気がする。次の日は仕事だというのに、わざわざフルマラソンを走って体を痛めつけることもないと思うのだが。日曜日はおとなしく笑点とサザエさんを見るのが、日本人としての正しい過ごし方ではないのか。

マラソンといえば、女子マラソンのオリンピック代表の選考でなにやらゴタゴタしているようだ。先月の大阪女子国際マラソンで、陸連が規定した条件を見事にクリアして優勝したにもかかわらず、オリンピック内定の知らせが一向に来ないことに腹を立てた福士加代子選手が、来月に名古屋で開催されるレースに強行出場するという。

レース直後のインタビューをテレビで見たのだが、「これでリオ決定だべー」とかなんとか、ものすごくバカっぽい感じで話す彼女の姿を見て、なんて下品な人なんだろうと思った。というか、福士という選手のことは昔から好きではなかった。女子に限らず、ああいう下品でバカっぽい話し方をする人は、どれだけすごいアスリートであっても応援する気になれない。

ただ、今回の件については、福士に同情する気持ちもあった。なぜ陸連の提示する条件をクリアしたのに、オリンピック内定にならないのか不思議だった。今回に限らず、陸連のオリンピック選考基準については以前からなにかと批判されてきたのに、まだそのあたりのことを学習していないらしい。そこで、リオの代表選考基準を調べてみたところ、以下のようになっているようだ。

選考対象レースは以下の4つ:
@ 第15回世界陸上競技会選手権大会(2015年8月/北京)
A 第1回さいたま国際マラソン(2015年11月/さいたま)
B 第35回大阪国際女子マラソン(2016年1月/大阪)
C 名古屋ウィメンズマラソン2016(2016年3月/名古屋)

選考基準は以下の2つ:
1. 選考競技会@(世界選手権)の8位以内入賞者で、日本選手最上位1名を内定する。
2. 選考競技会A〜Cにおいて日本人3位以内の選手から、下記の(1)から(2)の優先順位で選考する。

選考競技会A〜Cの選考基準は以下の2つ:
1. 日本陸連設定記録(2時間22分30秒)を満たした選手。(各最大1名)
2. 各選考競技会での記録、順位、レース展開、タイム差、気象条件等を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された選手。

ということは、一発内定になるのは世界選手権で入賞した場合だけで、残りのレースについては、他のレースと総合して判断するということになる。なるほど、こういう基準であれば、世界選手権以外のレースでいかに陸連が規定した基準をクリアしたとしても、それだけで一発内定を取ることはできないわけだ。一発内定がほしければ、世界選手権で入賞するしかない。

このあたりのことは福士選手も当然わかっているだろうに、なぜここまでゴネるのかがよくわからない。陸連としても、建前として内定こそ出さないが、ほぼ100パーセント福士で決まりだと思っているはずだ。逆に、この段階で内偵を出してしまったら、自らが規定したルールを自らが破ってしまうことになる。そう考えると、内偵を出さないのは当然のことだ。

つまり、陸連としては選考基準に従って選考を進めているだけなのに、福士が「陸連が内定を出してくれないから、次のレースも走る」とダダをこねているというわけだ。やっぱり、この人はあまり頭がよくないらしい。陸連が決めた選考基準の妥当性についても問題があるかもしれないが、すべての選手がそれに従ってレースに挑んでいるわけだから、自分の場合だけ特別扱いしろというのはおかしい。

冷静に考えてみれば、福士が選考に落ちる確率はものすごく低い。福士が落選するシナリオとしては、来月開催される名古屋の大会で福士の記録を上回る選手が二人以上出た場合だが、名古屋の大会に参加する日本人選手から2時間22分30秒を切る選手が複数出るというのはものすごく低い確率だ。普通に考えれば、だれも2時間22分30秒なんて切れないだろう。

仮に、2時間22分30秒を切る選手が二人出たとしても、代表に選ばれるのは優勝した選手だけで、残りの一人として福士が選ばれるだろう。なしにろ、福士の場合は大会に優勝したという強みがある。どんなにいい記録を出したとしても、レースに優勝できなければ記録の価値は下がってしまう。記録に大きな差がなければ、レースに優勝した選手の方が選考には断然有利だろう。

ということで、だれが考えても福士の有利は間違いないのに、当の本人だけはそう思っていないらしい。別に、参加するのは本人の自由だから好きにすればいいと思うけれど、いったい何を目標にしているのかが疑問だ。いまの福士は、オリンピックに出場することが最大の目標であって、オリンピックでいい成績を残そうと考えているようには見えない。

本気でオリンピックで結果を残そうと考えているのであれば、身体に負担のかかるレースを立て続けに走るのはマイナスにしかならない。もし次のレースで故障でもしたら、それこそ何のために強行出場したのかわからなくなる。ここは、福士を指導するコーチなり監督なりが福士を止めるべきだろう。それこそ、首に縄でもつけるくらいの勢いで止めるべきだと思う。



今週の覚書一覧へ

TOP