15/12/13

最近のスーパーの品揃えがつまらなくなった件について

先週の日曜日、外出から戻って着替えているときに、ジーンズのお尻の部分に穴があいているのを発見した。お尻の部分の生地がすり切れて薄くなり、目の前にかざすと、その薄い生地から灰色の明日が透けて見える。どうやら、愛車のママチャリに乗っているうちに、ジーンズのお尻の部分だけがものすごい勢いですり切れてしまったようだ。

いったい何年くらい穿いたのだろうか。10年にはならないけれど、間違いなく5年以上は履いていたと思う。ジーンズはこれ1本しか持っていないので、すぐにでも新しいジーンズを買わなければならない。ということで、早速近所のイオンに出掛けた。この穴が開いたジーンズも、やっぱりイオンで買ったものだ。エドウィンのジーンズで、自分としてはけっこう高価な買い物だったような覚えがある。

紳士服売り場でジーンズを物色するのだが、これはと思うようなジーンズがまったくない。エドウィンのジーンズなんて1本もなくて、代わりに並んでいるのは、イオンのプライベートブランドである「TOPVALU」(トップバリュと読む)のジーンズばかりだ。以前はエドウィンのほかにもいくつかのメーカーのジーンズがあったはずなのに、いつの間にかトップバリュ一色になっている。

別に、ジーンズに対して強いこだわりはないので、極端にカッコ悪くなければそれでいいかと思ってサイズを探してみたのだが、驚いたことに、一番下のサイズがウエスト76センチなのだ。自分は、28インチか29インチのジーンズをいつも買っているので、センチに換算すると71〜73センチということになり、76センチのジーンズなんてブカブカもいいところだ。

このトップバリュのジーンズは、股下の長さも選べるようになっていて、66センチから3センチ刻みで78センチまでのサイズが揃っている。しかし、一番上のサイズが股下78センチというのはあまりにも短い。なにせ、身長170センチの自分の股下が78センチなのだ。これでは、身長170センチ以下の客しか相手にしないよと言っているようなものではないか。

それにしても、股下66センチのジーンズなんて買う人がいるのだろうか。ウエスト76センチで股下66センチのジーンズなんて、いったいだれが穿くのだろう。少なくとも、いまの若い衆でこんなジーンズを穿く人はいないだろう。なにしろ、48歳の自分だって「絶対にムリ」と思うくらいだ。とりあえず、ウエストのサイズが股下の長さを超えるような体型にはなりたくない。

しかたなく、ちょっと遠出をしてエドウィンのジーンズを買った。29インチにするか28インチにするかで少し迷ったが、29インチのジーンズが思いのほかブカブカだったので、28インチの方を買った。いつも、「どうせそのうちメタボになるんだから、少し大きめのサイズを買っておくか」と考えるのだけれど、この年齢でも体型が変わらないのだから、おそらく28インチでも困ることはないだろう。

ということで、イオンのジーンズの品揃えには激しく失望した。ジーンズだけではなく、衣料全般について、ものすごい勢いでプライベートブランド化が進んでいることに気付いた。以前はいくつかのメーカーの商品があったはずなのに、いまではその多くをトップバリュ製品が占めている。こうまで同じブランドの商品が並んでいると、買い物をする楽しみなんてほとんどない。

衣料に限らず、食品売り場でも同じような感じだ。さすがにトップバリュの商品ばかりということではないけれど、けっこうなスペースを占めているのは間違いない。ほかのメーカーの商品に比べるとかなり安いので、消費者にとっては助かる部分もあるけれど、同じような商品ばかりが並んでいる売り場というのは、見ていてもまったく心が弾まない。

自分は、自転車でフラリと出掛けて、いろんな街のスーパーに入って商品を物色するのが好きだ。この店は野菜が安いなとか、酒類が安いなとか、惣菜類が充実しているなとか、全体的に割高で魅力を感じないなとか、そんなことを思いながら商品を物色するのが楽しい。しかし、最近は大手流通業者の統合が進んでいて、どのスーパーにも同じような商品が並ぶようになった。

そのおかげで、売り場に並んでいる商品を見るだけで、ここはイオン系の店だなとか、ここはセブン系の店だなとかがわかるのだ。こうなると、どの店を覗いても似たような商品ばかりで、少しもワクワクしない。たまに、個性的な商品が並んでいる個人経営っぽいスーパーに出会ったりすると、心の底から「がんがれ、マジがんがれ」とエールを送ってしまう。

スーパー側にすれば、いろいろなことを考えて効率化した結果、現在のような業態になったということだろう。股下のサイズが決まっているジーンズというのも、裾上げをするコストを省きたいという意図があるのだろう。しかし、消費者としては選択肢が狭くなったような感じで面白みに欠ける。毎日のちょっとした買い物でも、ワクワクした感じがあった方がずっと楽しい。

別に、プライベートブランドの商品がよくないと言っているわけではない。自分は、トップバリュの58円のレトルトカレーが大好きだ。どれだけマズイんだろうと逆に期待して食べたところ、あまりの美味さにファンになってしまった。肉が入っていないから安いらしいが、貧乏くさい肉片がいくつか入っているよりも、いっそ肉なんてない方がいい。結論としては、トップバリュのレトルカレーは美味いということだ。



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