15/08/30

Windows10にアップグレードしてみた

なんだか最近、「Windows10にアップグレードしろ」というメッセージがうるさく感じてきたので、どうせなら早いうちにやっておくかと思い、Windows7からWindows10にアップグレードしてみた。ちょっとしたアップデートとは違い、メジャーバージョンのアップグレードということで、かなり時間がかかった。ダウンロードからインストールまで、3時間くらいはかかっただろうか。

アップグレードしたばかりなので、詳しいことはまだわからないけれど、Windows7と比べて大きな違いはないように感じる。ちょっとした違いでストレスを感じることはあるけれど、基本的な操作性としてはWindows7を踏襲しているようだ。Windows8で大幅な変更をして大失敗をした経験をふまえて、そのあたりの反省が生かされているということだろう。

このWindows10をもって、Windows最後のバージョンということになるらしい。この先もWindows10のアップデートは当然あるだろうが、メジャーバージョンへのアップグレードはこれで最後ということだ。やれやれ、これでようやくマイクロソフトの自分勝手な商売につき合わされなくて済むようになる。エンドユーザーとしては嬉しいニュースだ。

一部のマニアを除き、Windowsが新しいOSをリリースするたびに、「またかよ、もう勘弁してくれよ」と思っていたのは自分だけではないだろう。何年か使ってすっかり操作にも慣れ、自分仕様にあれこれと環境をカスタマイズして何の不満もなくパソコンを使っていたのに、新しいOSがリリースされたから古いOSのサポートを打ち切るというのは、迷惑以外の何物でもない。

そもそも、自分のようにパソコン操作がイマイチ苦手なユーザーというのは、使い切れないほどの豊富な機能や、他人に自慢できる便利な裏技なんてものは必要としていない。メールやネットをストレスなく操作でき、ワードやエクセルをちょこちょこっと使えればそれで充分なのだ。パソコンを使ってマニアックなことをしようなんてまったく考えていない。

多くのWindowsユーザーは、自分と同じように考えていると思う。そういうユーザーに対して、あれこれと機能を詰め込んだ新しいOSを提供しても、「また新しいユーザーインターフェースを覚えなければいけないのか」という反応になってしまうのは当然だ。開発側とエンドユーザーとの間で、完全に意識の乖離が発生してしまっている。

少し前までは、デジタルツールの主流はパソコンだったけれど、いまではスマホやタブレットが主流になっている。メールやネットができればそれで充分というユーザーは、パソコンなんていう面倒なものをわざわざ使うことはせず、手軽なスマホやタブレットで充分だと考える。いまどきパソコンを使い倒そうと考えるのは、仕事でしかたなくパソコンを使うユーザーか、かなりマニアックなユーザーだけだろう。

つまり、パソコンの時代は終わりつつあるということだ。使い切れないほどの機能が詰まったオーバースペックなパソコンをだれもが買っていた時代は終わり、用途に合わせて最適なデバイスを使いこなすという時代になってきている。マイクロソフトも、そのあたりは充分にわかっているだろうから、Windows10をもって最終バージョンということにしたのだろう。

自分が初めて使ったWindowsのOS は、Windows3.1だった。これは仕事で使ったのだけれど、いまから考えるとものすごくしょぼいユーザーインターフェースだった。しかし、リリース当時はものすごく画期的だった。なにせ、それまでは「move」だの「copy」だのといった面倒くさいDOSコマンドを手入力していたのに、Windows3.1ではアイコンを操作するだけで、ファイルの移動やコピーが簡単にできるのだ。

Windows3.1ではまだマルチタスクではなかったけれど、DOSコマンドで面倒くさい引数を指定しなくても済むというのは画期的なことだった。これは売れるだろうなと思っていたらそのとおりになり、その後のWindows95とWindows98の大成功で、パソコンが一般家庭にものすごい勢いで普及した。Windowsのおかげで、パソコンは一部のマニアだけでなく、普通のユーザーも使いこなせるツールへと進化した。

自分が初めて買ったパソコンは、Windows98が搭載されたマシンだった。Windows2000がリリースされる直前で、かなり安く買えた記憶がある。その後はWindows XPのマシンを2台買い(1台目は不注意で壊してしまったので、同じマシンを買いなおした)、その後Windows7のマシンを買った。Windows VistaやWindows8といった「外れ」を買わずに済んだのはラッキーだった。

デジタルデバイスが多様化したいまとなっては、パソコンはその役目を終えつつあるのだろう。そういう意味では、Windows10のリリースが、パソコンの時代終わりの始まりを告げる出来事になるのかもしれない。スマホやタブレットを買う余裕のない自分としては、この先もパソコンを使い続けることになるけれど、Windows10が最後のバージョンになるというのはとても嬉しい。



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