15/08/23

陸上競技について考えてみる

2年に一度の世界陸上が今年も始まった。メインキャスターは今回も織田裕二と中井美穂で、これで10回目のメインキャスターということになるらしい。最初のうちこそ、織田裕二のハイテンションな話し方が気になってしかたなかったが、年齢のせいなのか意識的なものなのかはわかならないが、最近はだいぶ落ち着いてきて、こちらとしても安心して見られるようになった。

今回は桐生選手が脚のケガで欠場するということで、日本人初の9秒台を期待していただけに残念ではあるけれど、20キロ競歩の世界記録保持者の鈴木選手や、10種競技のアジア大会チャンピオンである右代選手など、期待できそうな日本人選手が何人かいるので、楽しみにしている。メダルは厳しいかもしれないが、せめて入賞くらいはしてもらいたい。

ということで、自分は陸上競技を見るのが大好きだったりする。より速く走り、より高く飛び、より遠くへ投げた人が勝ちという単純明快さがいい。フィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングなどの採点競技のような不透明さがないし、柔道やレスリングなどの判定競技のようなあいまいさもない。陸上競技だけでなく、水泳競技も同じくらいに単純明快だと思う。

そんな陸上競技ではあるけれど、なかには「これってどうなんだろう」と感じる種目もある。たとえばハードル種目がそうだ。なんだか中途半端な感じがするのは自分だけだろうか。純粋に走るスピードだけを競うのであれば、100メートルや400メートルで競えばいいだけのことで、わざわざハードルを飛び越すという要素を取り入れる必要はない。

そもそもの疑問として、ハードル種目を専門としている人は、純粋な100メートルや400メートルでは勝てないから、わざわざハードルなんていう面倒な種目にチャレンジしてるんだよね? と考えてしまう。100メートルなら9秒7くらいで走れるけど、ハードルが得意だからあえてハードル種目にチャレンジしてます、なんていう人はいないような気がする。

100メートルは真剣に走ってもせいぜい9秒9くらいで、世界のトップレベルには一歩およばないので、しかたなくハードル種目に転向しますた、みたいなところがハードル選手の本音なのではないかと勘繰っている。なんだかんだ言っても、陸上競技の花形種目は100メートルだから、短距離選手ならだれだって100メートルで勝ちたいというのが本音だろう。

3000メートル障害はもっと無理矢理な感じがする。これもハードル種目の一種だけれど、ハードルだけでなく水濠なんてものまである。3000メートルを走りながらハードルを越えるのもキツイだろうに、その上水たまりまで飛び越えなければならないのだから、これはもう完全に罰ゲームの世界だ。これも、純粋な3000メートルでは勝てない人たちがしかたなくチャレンジしている種目なのだろう。

トラック種目だけでなく、フィールド種目にも「これってどうなんだろう」と感じるものがある。それは、投てき種目だ。投てき種目には、ハンマー投げ、やり投げ、砲丸投げ、円盤投げの4つがあるけれど、ハンマー投げを除く3種目については、「なんだかんだいったところで、結局のところ、実はどれも同じようなもんじゃないの?」と思ってしまう。

やり投げ、砲丸投げ、円盤投げについては、どれも肩の強さがカギになるわけで、結局は肩の強い人が勝つのだと思う。もちろん、それぞの種目で細かいテクニックは必要なんだろうけれど、最も大事なのは肩の強さということになる。実際にインターハイなどでも、やり投げ、砲丸投げ、円盤投げの3種目にエントリーして三冠王を狙う選手もいるらしい。

その点、ハンマー投げについては例外で、肩の強さだけではトップレベルに到達するのは難しそうだということはわかる。室伏選手のように、ハンマー投げの選手としては細身の体格であっても世界チャンピオンになれるということは、それだけ技術的な要素が大きい種目だということだ。単に身体が大きいというだけでは勝てないということだろう。

跳躍競技でも、三段跳びと棒高跳びについては「ちょっとどうかな」と思わないでもない。三段跳びが許されるのであれば、五段跳びや七段跳びがあってもいいわけだし、棒高跳びについては、あんなに長い棒を使って飛ぶのは陸上競技としては反則っぽいなと思わないこともない。純粋に、走り幅跳びと走り高跳びだけでいいような気がする。

ということで、あれこれといちゃもんをつけてみたが、基本的には陸上競技が大好きなので、ハードル種目も、投てき種目も、三段跳びも、棒高跳びも、すべてまとめて好きだということにしておこう。大事なことを書き忘れていたけれど、競歩だけはどうかと思う。あんなに無理して歩かなくても、走ればいいじゃんと思ってしまう。けれど、鈴木選手には頑張ってもらいたい。



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