15/08/02

タチの悪い夏風邪をこじらせて思ったこと

ものすごくタチの悪い夏風邪をひいたのは、6月初旬のことだった。39度5分の高熱が出て、さすがにキツかった。普段は、これくらいの熱が出ても病院には行かずに自力で治すのだけれど、年齢の関係で体力も落ちているし、仕事を休むわけにもいかないしということで、自宅から歩いて5分の場所にある病院に行って薬をもらってきた。

最初の診察では、単なる風邪ということで、総合感冒薬をもらっただけだった。39度5分という高熱のわりには、ずいぶんとあっさりした診断だなとは思ったが、素人の自分が医者の診断に対してあれこれ言えるはずもなく、おとなしく薬をもらって帰ってきた。しかし、その2日後くらいにまた39度近い熱が出たので、同じ病院に行った。

ここまでの経緯は6/14の覚書に書いてあるが、実はそれだけでは終わらなかった。現在もまだ絶賛夏風邪継続中なのだ。2回目に病院に行ったときには、総合感冒薬ではなく抗生剤を出してもらったのだが、熱だけでなく咳もかなり出ていたので、咳止めの薬も出してもらった。この抗生剤が効いたのか、熱はすぐに下がってラクになった。

熱は下がったけれど、咳が止まらない。特に寝起きのときがひどくて、隣近所の人たちが全員ビクーリして起きてしまいそうなくらい盛大に咳が出る。咳だけならまだしも、そのうち右胸のあたりに痛みを感じるようになってきた。咳き込むたびに胸に痛みが走るので、思い切り咳ができない。寝返りを打っても痛い。さすがにこれにはまいった。

ネットで症状を調べてみると、どうやら肺に炎症ができているようだ。肺に炎症ということは、つまり肺炎ということだよねと思い、もう一度同じ病院に行って診てもらった。医者の診断も肺に炎症ができているということで、前回とは違う抗生剤を出してもらった。たしか、クラビットとかいう名前だったと思う。お薬手帳を持っていないので、いちいち詳しいことはわからない。

というか、お薬手帳ってなんだよ。たかだか薬に「お」なんて付けるな。気持ち悪くてしょうがない。薬局に行くたびに「お薬手帳はお持ちですか」と聞かれるのがうっとおしくてしかたない。常に持ち歩いていればいいのだろうが、そんな面倒なことはできない性格なので、薬局で薬をもらうたびに新しい手帳を渡される。これまでに、いったい何冊の手帳がたまっているだろうか。

新しくもらった薬はそこそこ効くのだけれど、胸の痛みが完全になくなるということはなく、常に炎症の存在が気になるという状態が続いた。そうこうしているうちに、また38度オーバーの熱が出て、胸の痛みもぶり返した。しかたなくまた病院に行くと、医者は軽く首をひねり、大事に至ることはないだろうと言いながらまた前回と同じ薬を処方した。

この病院にはレントゲンなどの設備はなく、聴診器を当てて簡単な問診を行うことしかできないから、あまり詳しい診断はできないようだ。前回と同じ薬ということで、本当にこれで完治するのだろうかと不審に思いながら適当にごまかしていたのだが、それから2週間くらいしてまた38度オーバーの熱が出て、胸も盛大に痛み出した。

こうなったら、ちゃんと設備の整った病院で診てもらうしかないと思い、仕事を休んで少し遠方にある病院に行った。その病院ではかなり詳しく症状を聞かれ、レントゲンを撮ることになった。本当は採血もしましょうと言われたのだが、採血だけは勘弁してくれと全力で断った。健康診断のときに採血されてものすごく気分が悪くなったことがあり、それがいまだにトラウマになっているのだ。

採血をしないと死んでしまうと言われたら、しかたがないから採血するけれど、80歳くらいになって同じことを言われたら、じゃあ採血したくないのでこのまま死にますと答えると思う。まだ親が生きているうちは自分が先に死ぬわけにはいかないけれど、70歳とか80歳くらいになって死ぬチャンスがあれば、そのままおとなしく死んでしまいたい。

それはともかく、レントゲン写真を見せられて、右胸に白っぽい影が写っていると言われた。やっぱり肺炎ということらしいが、その写真をいくら見ても、どれが炎症なのかよくわからない。影が映っていると言われればそんな気もするし、まったく異常はありませんと言われれば、そのまま信じてしまいそうな気もする。

今度はクラリスロマイシンという抗生剤のほかに、全部で8種類の薬を処方された。そのあまりの種類の多さに、「これだけ薬を処方すればどれかは効くだろう」みたいないい加減さをちょっとだけ感じた。はたしてどの薬が効いたのかはわからないが、熱もすぐに下がり、胸の痛みもなくなった。これでようやく完治ということになるのだろうか。

もっと詳しく調べる必要があるということで、昨日はCTを撮影した。生まれて初めてのCT撮影ということで少しビビっていたのだが、あおむけに寝ているだけで済んだので、なんということもなかった。結果は来週に教えてもらうことになっているが、おそらく問題ないだろう。来週またレントゲンを撮って異常がなければ、それでようやく完治ということになる。

今回の件で思ったことは、町医者ってラクな仕事だなということだ。適当に診断して適当な薬を処方し、それでも治らない患者については、設備の整った病院を紹介すればいいだけのことだ。これなら自分にでもできそうだ。子供の頃は、ものすごく頭がよくなければ医者にはなれないと思っていたけれど、どうやらそんなことはないらしい。

大学病院の勤務医は、派閥とか上下関係とかで神経をすり減らしそうだから絶対になりたくないけれど、町医者だったらそういうわずらわしい人間関係はないだろう。今度生まれ変わるとしたら、開業医の息子として生まれ変わりたい。血を見なくても済む内科がベストだ。ついでに、理数系に強い頭になって生まれ変わりたい。



今週の覚書一覧へ

TOP