15/06/14

ものすごくタチの悪い夏風邪をひいた件について

先週の月曜日のこと、いつものように朝の5時45分に起きると、なんだか身体が重い。というか、頭が重い。それに、喉がいがらっぽいような感じもする。これは風邪だなと感じて熱を測ってみたところ、体温計には37度と表示された。自分の場合、平熱は36度くらいなので、37度というのは異常を知らせるサインということになる。

いつもなら、これくらいの熱であれば何も気にせず仕事に向うのだが、このときはちょっと迷った。決して仕事に行きたくないというわけではなく(月曜日の朝だから、そういう気持ちも少しはあったことは認めるけれど)、いつもの風邪とは少し様子が違うということを敏感に感じ取っていたからだ。これまでに軽く100回以上は風邪を引いているわけだから、ヤバそうな風邪というのはなんとなくわかる。

熱こそまだ低いけれど、関節あたりに痛みを感じる。これは、高熱が出る前のサインだ。関節に痛みを感じた場合、ほぼ100パーセントの確率で39度くらいの高熱が出ることが、これまでの経験でわかっている。面倒なことになったなと思いつつ、その日は会社を休んで休養することにした。ちょっと横になっていればよくなるかもしれないという甘い考えが、そのときにはまだあった。

しかし、午後になってものすごく嫌な悪寒が襲ってきた。頭から布団を被ってもゾクゾクとした寒気が全身を襲い、そのたびにブルブルと震える。あまりの寒さに、冬用のジャージを引っ張り出して着込むが、震えはなかなか収まらない。きっとこの瞬間に、ものすごい勢いで体温が上昇しているんだろうなと思いつつ、なすすべなくブルブルと震えていた。

ようやく震えが収まったところで体温を測ってみると、39.5という数字が表示された。この数字を見たときには、さすがにちょっと驚いた。39度を超える熱が出たのは何年ぶりだろうか。おそらく15年ぶりくらいだろう。20代や30代の頃は、何年かに一度は39度オーバーの高熱を出していたのだが、40代になってからは初めての経験だ。

とりあえず何か食べなければと思い、ベッドから起き上がった。普通は、おかゆとか雑炊とか、なにか消化のいいものを食べるのだろうが、そんなものを食べたいという気は少しも起きない。カレーなら食べられると思い、買い置きのレトルトカレーを湯煎して食べた。高熱で食欲がないはずなのに、なぜかバクバクと食べられる。ものすごく美味かった。

その後はフロに入ったのだが、熱で身体が火照っているせいか、お湯がものすごくぬるく感じる。いつもは快適に感じる40度のお湯が、とにかくぬるい。10分くらい浸かってもまるで体が温まる感じがしないので、42度に上げてみたところ、ようやく暖かさを感じた。いつもはカラスの行水で15分くらいしかフロに入らないのに、このときは30分くらい入っていた。

フロから上がったら、あとは寝るだけだ。熱を下げるには、とにかく大量の汗をかくのが一番だ。汗さえかけば、体温は下がる。しかし、42度のお湯で温まった体に、冬用のジャージを着込んで布団を被るというのは、さすがにキツい。暖かいというよりは、気持ち悪くなるくらい暑い。ただ、下手に解熱剤を服用するより、この方法で大量に汗を出す方がずっと効果的だ。

高熱にうなされたときによく見るイヤな夢にうなされながら、それでも少しは寝られたらしい。翌朝はかなり頭がスッキリとしていた。熱も38度くらいまで下がっていたから、それなりに汗もかいたのだろう。しかし、体温というのは、朝が一番低くて、夜になるにつれて高くなることはわかっているから、今日もまた39度くらいの熱が出るだろう。

この日も無理せずに仕事を休み、病院に行って薬をもらってきた。不思議なもので、病院に行って薬をもらってきただけで、なんだか安心する。実際には薬を飲んでも劇的な効果はないけれど、精神的には「病院に行って薬をもらってきたのだからもう安心だ」という気持ちになるものらしい。病は気からとはよく言ったものだ。

翌朝は熱も37度台にまで下がったので、ようやく出勤できるようになった。月曜と火曜を休んだから、5日ぶりの出勤ということになる。やれやれ、ひどい目に遭ったと思いつつ仕事をしていたのだが、木曜日の帰りの電車の中で、またあのイヤな悪寒に襲われた。治り切っていない中途半端な状態で活動を再開したのがいけなかったようだ。

帰って体温を測ってみると、また39度近い熱が出ている。病院でもらった三日分の薬はもうない。また寒さにブルブル震えながら、冬物のジャージを着込んで必死に汗をかくしか方法がない。しかし、横になって布団を被っても、まったく眠れないのが辛い。寝返りを繰り返すばかりで、時間ばかりがどんどんと過ぎていく。

結局、ほとんど寝られないまま朝になってしまった。仕掛中の仕事があるため、会社を休むわけにもいかず、またまたレトルトカレーを食べて病院に寄ってから出社した。とはいっても、頭の回らない状態で仕事などできるはずもなく、急ぎの仕事を終わらせた後は、残りの作業を他の人にお願いして、その日は早退させてもらった。

とりあえず熱は下がり、いまは37度台の微熱状態だ。ただ、咳が止まらず喉が痛い。熱が下がったので、体としてはかなりラクになったけれど、まだ全快とはいえない状態だ。それにしても、これほど医学が進んだ現代においても、風邪に対する特効薬はないというのが不思議だ。とりあえず、レトルトカレーが自分にとっての特効薬らしい。



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