15/05/24

マンガについてとりとめもなく語ってみる

前回は「まんが道」のことについて書いたので、今回はその流れでマンガについてとりとめもなく書いてみたい。「まんが道」には、「愛・・・しりそめし頃に・・・」というタイトルの続編がある。当然この続編も読みたくなったわけだが、全12巻で、1巻のページ数が200ページ強なのに、税込で1,300円くらいする。全巻を新品で揃えたら15,000円くらいの金額になってしまうから、ちょっと手が出ない。

そんなわけで、近所の古本屋を何軒かまわって探してみたのだが、どこにも置いていない。しかたないので、ネットで中古品を買った。中古品といっても、全12巻で9,000円くらいかかった。本編の「まんが道」と合わせると、13,000円くらいかかったことになる。たかがマンガなのに、今年一番の大きな買い物になってしまった。ちょっと痛い。

「まんが道」には、作中作という形で、藤子不二雄が若い頃に描いた実際のマンガが出てくるのだが、これがひとつも面白くない。藤子不二雄の熱烈なファンにとっては垂涎物なのかもしれないが、自分は「まんが道」の熱烈なファンであって、藤子不二雄の熱烈なファンというわけではないから、「昔はこんなにつまらないマンガを描いていたのか」と思うだけだ。

「まんが道」は、昭和30年代が物語の舞台になっているのだけれど、この当時はまだ週刊のマンガ雑誌は発行されていなくて、マンガ雑誌といえばすべて月刊誌だった。その月刊誌に連載されているマンガのページ数は、当時は8ページが基本だったらしい。藤子不二雄が初めて月刊誌に連載したマンガは、わずか4ページだったというから驚く。

いまは週刊誌でも18ページくらいが基本的なボリュームだから、月刊誌で8ページというのがいかに少ないボリュームであるかがわかる。このページ数でストーリーを展開するとなると、どうしてもコマ割りが細かくなり、1ページで12コマとか14コマみたいなものすごい密度になる。いまの大きなコマ割りのマンガに慣れている身としては、読み辛くてしかたない。

しかも、ストーリー展開がものすごく強引で、極端な話、いまのマンガが1話分をかけて描くような内容を、たった1コマで描いたりする。とにかく、いまのマンガと当時のマンガはいろんな部分で大きく異なっている。しかし、当時はこういうマンガでもみんな夢中で読んでいたわけだから、隔世の感がある。この数十年で、いかにマンガが大きく進化したかということだ。

自分がマンガを読み始めたのは昭和50年くらいだったけれど、その当時のマンガは「まんが道」に出てくるような古臭いマンガと比べると、かなり進化していた。自分が好きだったのは、「おれは鉄兵」とか、「釣りキチ三平」とか、「ドカベン」などのマンガだ。特に、「釣りキチ三平」の絵は密度が濃くてコマ割りも大きく迫力があったから、いまのマンガと比べてもまったく古さを感じさせない。

少年ジャンプに連載されていた「リングにかけろ」も、最初の頃は好きだった。連載当初はまともなボクシング漫画だったのに、途中から「ブーメランフック」とか「ギャラクティカマグナム」みたいなスーパーブローが出てきて、どんどんとんでもない方法に進んでいくようになってから、読むのをやめた。けれど、世間的にはこのスーパーブローがバカ受けだったわけだから、人の好みというのはよくわからない。

子供の頃はきまった小遣いをもらっていたわけではないので、これらのマンガは友達が読み終わったお古をもらって読んでいたような気がする。床屋さんの待ち時間でマンガ本を読みふけっていると、お店の人から「そのへんのマンガ本、まとめて持って帰っていいよ」なんて言われて、喜んで持ち帰ったこともあった。マンガ好きなわりには、自腹でマンガ本を買ったことがないというセコい子供だったわけだ。

いま流行している「ワンピース」とか「ナルト」といった少年マンガを立ち読みしたこともあるけれど、何が面白いのかさっぱりわからなかった。特に、「ワンピース」はキムタクをはじめとして芸能人にもファンが大勢いるから、なにかしら面白いところがあるのだろうと思って自分なりに頑張って読んでみたのだが、腕がビョーンと伸びる少年がバトルを繰り返すだけのマンガのどこが面白いのか、まったく理解できなかった。

「進撃の巨人」というマンガも話題になっているので、こちらも立ち読みしてみたのだが(いつも立ち読みばかりですみません、コンビニさん)、やっぱり何が面白いのか理解できなかった。頭の悪い自分にとってストーリーが難解ということもあるけれど、絵が自分の好みではないということも大きいのだろう。正直なところ、キャラクターの見分けがつかないのだ。これではストーリーに入り込めない。

そろそろ新しい感覚のマンガにはついていけなくなっているということかもしれない。いま毎週のように立ち読みしている少年マンガは(いつも立ち読みばかりですみません、コンビニさん)、「はじめの一歩」とか、「ダイヤのエース」とか、「メジャー2」とか、わかりやすいスポーツ漫画ばかりだ。結局、子供の頃に夢中になって読んだジャンルのマンガがいまでも一番好きだということだ。



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