15/04/05

市議会議員選挙に感じる当惑

先月あたりから駅前に立つ候補者が増えてきたなと感じていたが、統一地方選挙がいよいよ目前に迫ってきて、朝夕の駅前は挨拶に立つ候補者だらけになってきた。候補者本人だけでなく、ビラ配りに励む応援の人たちも加わって、駅前はかなりのにぎわいを見せている。選挙前限定のにぎわいではあるけれど、駅前というものは、閑散としているよりはにぎわっている方がずっといい。

などと言いながら、自分は駅前に立って挨拶する人たちがどうにも苦手だ。間違ってビラなどを受け取ったりしないように、こういう人たちからはなるべく離れて駅の構内に入るようにしている。これは選挙の候補者たちに対してだけではなく、駅前でティッシュなどを配っている人たちに対しても、同じように行動してしまう。うまく説明できないけれど、なんだか苦手なのだ。

ということで、自分が住む千葉市では、来週の日曜日に市議会選挙と県議会選挙が行われる。とりえあず投票には行くつもりだけれど、市議会議員選挙にはいつも当惑してしまう。何を争点としてだれに投票すればいいのかわからないからだ。地方選挙には、国政選挙のように「与党対野党」みたいなわかりやすい対立構造がないから、投票のモチベーションが上がらない。

とりあえず、ネットで候補者の簡単なプロフィールなどをチェックするのだが、正直なところ皆さん同じような感じで、特に応援したいと思えるような人はいない。だから、ポストに入っているビラにまともなことが書いてある候補者や、駅前に立って挨拶をする様子が多少なりとも感じのいい候補者を見かけると、まあこの人でいいか、みたいな感じになる。

自分が住む選挙区の市議会議員の定数は8名で、今回は12名が立候補している。ちょうど3分の2の人たちが当選する計算だ。ほかのところではどうなのかわからないが、政令指定都市でもこのくらいの競争率なのだから、市議会議員になるのはそれほど難しくはないのかもしれない。自分も立候補したら、何かの間違いで当選するかもしれない。

もし当選すれば、議員報酬として月に770,000円もらうことができる。このほかに、夏と冬にはボーナスが支給され、さらにはさまざまな名目で経費を申請できるわけだから、実質的な収入はかなりの額になるだろう。議員になると選挙のたびにかなりのカネがかかるというけれど、市議会議員レベルなら、それほどカネをかけなくてもよさそうな気がする。

前回行われた千葉市議会選挙の場合、当落のボーダーラインは約2,700票だった。国政選挙のそれとは一桁違う。候補者の数が多いことに加えて、投票率も低いことからこういうボーダーラインになるわけだけれど、これくらいの票数ならばもしかして自分も当選できるのではないか、などと考えるド素人がいてもおかしくはない。

しかし、市議会議員選挙の場合、この候補者の数が多いというのが一番の問題点だったりする。投票所に行くと、12名の候補者の名前が書かれた紙が貼り出されていて、その中から一人だけ選んで投票用紙にその名前を書くわけだ。12名もの候補者がいるのに、その中から一人だけ選ぶなんて、なんとも乱暴な話ではないか。

候補者が12名もいるのだから、せめて3人くらいには投票させてくれといつも思う。第一候補から第三候補まで、その順位を付けて投票させてほしい。そのくらいの選択肢は作ってもらってもいいのではないか。ついでに、コイツだけは絶対に当選させたくないと思う候補者がいる場合は、同じように第一候補から第三候補まで順位を付けて投票できるようにしてほしい。

たとえば、山浦まもるという候補者(前市議会議員)がいるのだけれど、この人にだけは当選してほしくないと思っている。この人のキャッチフレーズは、「子供を守る、お年寄りを守る、地域を守る」という、自分の名前にかけたベタなものなのだが、そんなことを言いながら去年の夏に飲酒運転で物損事故を起こして議員を辞職しているのだ。地域を守ると言いながら、地域を破壊してどうする。

まあ、その責任を取って議員を辞職したわけだから、それはそれでいいとしよう。しかし、自分が我慢ならないのは、そうした経緯を一切説明することなく、またしれっと議員に復帰しようということだ。彼が配るビラにも、彼が運営するホームページやブログにも、そうした事実は一切書かれていない。これはちょっとズルイんじゃないだろうか。

何も事情を知らない人にしてみれば、これまで普通に議員を続けていて、今回も現職として立候補したんだな、と思ってしまうだろう。山浦さんは、現職の頃は熱心に駅前に立って地道に活動を続けていた人で、選挙前だけちゃっかり駅前に立つような人よりはずっと好感度が高かっただけに、今回の対応には余計に腹が立つ。

ということで、いろいろと当惑を覚える今回の選挙ではあるが、実はもう投票する人は決めてある。それは、共産党の候補者だ。自分は思想的には右寄りの人間だから、共産党は嫌いな政党だ。これまで、国政選挙で共産党の候補者に投票したことは一度もない。できもしない理想論ばかりをぶちあげる政党なんて大嫌いだ。

しかし、これが市議会議員選挙となれば話は別だ。共産党という政党は、福祉などの分野では実にいい仕事をしてくれる。共産党という政党は、国政という大きな舞台で活躍するのは絶対に無理だし、国政で活躍されたら大迷惑だけれど、市政というスケールの小さな舞台であれば、その実力をいかんなく発揮してくれる政党だと思う。



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