15/01/25

ウィスキーについて考えてみる

NHKの朝ドラ「マッサン」の影響もあって、ウィスキーブームが到来しているらしい。このドラマは自分も見ているけれど、主人公のマッサンを演じる玉山鉄二がものすごくイケメンでカッコいい。ついでに、鴨居商店の社長を演じる堤真一は、演技がものすごくうまい。ざっくりした感想としては、なかなか面白いドラマだと思う。

このドラマを見ていない人のために簡単に説明すると、マッサンこと亀山政春がウィスキー造りを学ぶために渡ったスコットランドでエリーという女性と知り合い、日本に帰国して結婚し、鴨居商店の工場長として日本初の国産ウィスキーを造るが、その品質に納得できず、北海道に渡って本物のウィスキー造りに挑む、という内容だ。

マッサンのモデルは竹鶴政孝という人で、ドラマに出てくる鴨居商店はのちのサントリー、北海道で新しく作った会社がのちのニッカウィスキーということになる。つまり、竹鶴政孝という人は、まさに日本におけるウィスキーの父とも言うべき存在だ。ということで、今回はウィスキーについて考えてみたい。

アルコール類の製造にはどれも手間がかかるけれど、ウィスキーの場合は特にそうで、完成まで最低でも5年はかかるらしい。こんなに手間のかかる酒を最初に造ろうと考えた竹鶴さんはすごいと思う。なにしろ、その最初の5年間はお金が出ていく一方で、一円のお金も入ってこない。さらに、ウィスキーが完成しても、売れるという保証はどこにもない。

実際にドラマの中でも、ウィスキー独特のスモーキーフレーバーに慣れていない人たちの「くさい、マズい」という反応により、最初のウィスキーはまったく売れなかったわけだけれど、自分もウィスキーについてはまったく同じ感想を持っている。ウィスキーに対しては、「くさくてマズい」としか思っていなくて、美味いと思ったことは一度もない。

自分が飲むのは、もっぱらビール(発泡酒と第三のビールを含む)とワインで、そのほかにはたまにホッピーを飲むくらいだ。ウィスキーと同様に、日本酒もほとんど飲まない。なぜならば、日本酒も匂いがキツいからだ。自分の場合、味うんぬんよりも匂いに敏感に反応するらしく、匂いの強い酒には拒否反応が出てしまう。

ただし、嫌々ながらもウィスキーを飲むことはある。それは、キャバクラなどの店に行ったときだ。こういう店でビールを頼むととんでもない金を取られるので、しかたなくマズい水割りを飲むことになる。そういうときには思い切り薄くして飲むのだけれど、それでもあの嫌な匂いは残っていて、苦虫を噛み潰したような表情で飲み下すことになる。

また、ウィスキーを飲む場合は、それに合わせる料理が難しい。ビールなら、和洋中どんな料理でも問題なく合わせられる。ワインにしても、白を飲むか赤を飲むかで多少悩ましい部分はあるけれど、それっぽい洋食に合わせればオッケーだ。しかし、ウィスキーに合う料理となると、いったいどんなものがいいのか、はたと考え込んでしまう。

そもそも、ウィスキーを飲みながら食事をするというイメージがない。ウィスキーといえば、落ち着いた雰囲気のショットバーでナッツ類をかじりながらチビチビ飲むもの、みたいなイメージしかない。ビールやワインのように、美味しい料理を楽しみながら、お酒そのものの味も楽しむ、みたいなイメージがないのだ。

ためしに、「ウィスキー つまみ」でググってみると、ナッツ類、ドライフルーツ、チョコレート、チーズ、ビーフジャーキーなどがウィスキーに合うつまみとして紹介されている。これらはすべて純粋な「つまみ」で、ちゃんとした料理ではない。ということは、やっぱりウィスキーというのは、わしわしと料理を食べながら飲むという性格の酒ではないのだろう。

もちろん、こうしたつまみ類だけでなく、ウィスキーに合う料理などもいろいろとあるようだけれど、どの料理にしても、特にウィスキーでなくてもいいんじゃね? と感じるようなものばかりだ。少なくとも自分なら、ウィスキーみたいな匂いの強い酒を飲みながら料理を食べたいとは思わない。あの匂いをかいだだけで、食欲なんて失せてしまう。

結論としては、ウィスキーという飲み物は、しっかりと食事をした後で、大人っぽい雰囲気のバーでナッツ類をかじりながらチビチビと飲むものだということだ。少なくとも、料理を食べる前に、「とりあえずビールね」と同じようなノリで、「とりあえずウィスキーでも」と言いながら飲むものではないということだ。



今週の覚書一覧へ

TOP