14/11/02

転職に関するあれこれ

こそっと転職することにした。別にこそこそする必要はないのだけれど、この歳になって堂々と転職するのもどうかと思うので、とりあえずこそこそしてみる。まあ、転職とはいっても仕事は相変わらず翻訳なので、「転職」というよりも「転社」といったほうが正確かもしれない。あと何日かいまの会社に通勤し、それから残っている有給を消化して、来月からは新しい職場に通うことになる。

自分はかなり転職回数が多くて、今回の転職で5回目ということになる。これだけ回数が多くなると、職務経歴書を書くときにもなんだか恥ずかしくて、どれか1社くらい職歴をごまかそうかな、なんてこともちらりと考えたりする。しかし、逆の見方をすれば、転職の数だけ自分を必要としてくれる会社が存在したということだから、それほど恥じる必要はないのかもしれない。

自分の場合、システムエンジニアと翻訳者という、かなり専門性の高い職種を経験してきたから、それも転職しやすい理由の一つだと思う。営業職などの場合、汎用性は高いけれど、専門性はそれほど高くないから、転職した場合はその会社の製品やサービスについて一から勉強しなければならず、本人にとっても会社にとっても、初期の労力とコストがかなりかかる。

それに比べて、システムエンジニアや翻訳者といった専門性の高い職種の場合、新しい会社に移っても、細かい環境の違いに慣れれば、即戦力として仕事ができる。そういう意味では、営業職などの汎用性の高い職種で何回も転職している人はどうかと思うけれど、自分のように専門性の高い職種で転職回数が多いのは決して恥じることではない、などと自己弁護をしてみるテスト。

それにしても、この年齢で正社員として転職できたのはラッキーだったと思う。転職経験豊富な自分から言わせてもらえれば、転職は「運とタイミングと相性」がすべてだと思う。どんなに懸命に転職先を探しても、決まらないときはとことん決まらないし、決まるときには、特に何もしなくてもあれよあれよという間に決まってしまう。

転職するためには個人のスキルや能力が重要だというのはもちろん正しいけれど、ある程度の能力さえあれば、あとは運とタイミングと相性だけの問題だ。だから、なかなか転職先が決まらない場合に、自分の能力が足りないからだと落ち込む必要はない。足りないのは能力やスキルではなく、単に運とタイミングと相性が悪いだけなのだから。

そうは言っても、一生懸命に探しているのになかなか転職先が決まらないときというのは、正直なところヘコむ。今回の転職についてはいろいろと考えるところがあって、かなり以前から適当な転職先がないか探していたのだがなかなか決まらず、お祈りメールやお祈りレターの数が増えていくばかりで、もう転職は無理かもしれないとあきらめかけたときもあった。

転職活動にも波があって、転職しようと思い立ったばかりのころは勢いよく活動するのだけれど、何度か続けてお祈りメールをもらったりするうちに当初のやる気が薄れてきて、次第に活動量が落ちていく。しばらくして、これではいけないとまた精力的に活動するのだが、やっぱり何度かお祈りされるうちにやる気がなくなってくる、という繰り返しになる。

自分の場合、最初は人材紹介の会社を利用して転職活動をしていたのだけれど、はっきり言って、こうした会社はあまりあてにはならない。システムエンジニアなどの求人数の多い職種ならば、こうした会社を利用して転職先を探すのは有効な手段だと思うけれど、翻訳という求人数の少ない職種の場合、人材紹介会社はほとんどあてにならない。

ということに気付いたので、こうした会社に頼るのではなく、ハローワークに通って自力で探す作戦に切り替えた。ネットを利用して転職活動をするのが当たり前という現在では、ハローワークに行ったことがないという人も少なくないだろう。実際、自分も、最初の転職時に失業手当の手続きで行って以来、ハローワークを利用したことはなかった。

ハローワークに行くと、まずは受付で「検索したいのですが」と告げて番号の書かれたカードを受け取り、その番号の端末で求人情報を検索し、これはと思う求人が見つかった場合はその求人票をプリントアウトし、係りの人に紹介状を発行してもらうという流れになる。端末を利用するだけならだれでも利用できるが、紹介状を発行してもらう場合は、事前にハローワークカードを作っておく必要がある。

紹介状を発行してもらうときに、その求人の応募人数などの状況を教えてもらえるのだが、「○○有限会社 従業員数2人 給与20〜30万円」などというしょぼい求人にも、何十名という応募があったりするから驚く。まあ、そういうしょぼい求人に応募しようとする自分にもビクーリだけれど。ハローワークについてはネタになりそうなこともいくつかあるので、また次回にでも書いてみたい。

ということで、約10年間勤めた会社を去ることになった。もう10年も経ったのかと考えると、その時間の経過の早さには驚くばかりだけれど、そのほかには特にこれといった感慨もない。どうせこの時期に辞めるのであれば、12月いっぱいまで在籍してボーナスをもらってから辞めるのが賢い選択なのだろうが、それもちょっと図々しいような気がする。



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