14/10/19

ノーベル賞の各部門にランクを付けてみる

今年は、日本から3人のノーベル賞受賞者が出た。正確には、そのうちの一人はアメリカ国籍だけれど、とりあえずはいいニュースだと思う。これで、日本人の歴代の受賞者は、各部門を合計してちょうど20人となり(アメリカ国籍の中村さんと南部さんを除く)、同じく20人のロシアと並んで国別のランキングでは7位タイということになる。

7位タイなら立派なものだとは思うが、受賞者数が300人を超えているアメリカや、100人を超えているイギリスに比べると、まだまだ大きな差がある。日本の総合的な国力からすれば、もっと多くの受賞者が出てきてもよさそうなものだ。まあ、2000年以降は12人もの受賞者が出ているから、これからどんどん増えてくることを期待したい。

ノーベル賞の受賞者が多い国が偉いというわけではないけれど、やっぱりその国の総合的な国力を示す一つの指標にはなると思う。中国や韓国のように、よその技術をパクってばかりいるような国は、いくら経済的に発展したとしても、基礎的な体力には欠けると思う。そもそも、基礎となる技術開発は他人まかせで、自分はおいしいところだけ持っていくという姿勢では、他国からの尊敬は得られない。

ノーベル賞と一口に言っても、分野としては6つもあるので(物理学、生理学・医学、化学、文学、平和、経済学)、一概に論じることはできない。そこで、ノーベル賞のそれぞれの分野では、いったいどの分野の重要度が高いのかを考えてみた。

とりあえず、物理学、生理学・医学、化学という自然科学系の分野については、その重要度の高さに異論を唱える人はいないだろう。これらの学問は、人類の発展に直接寄与してきたものであるわけだから、だれが何と言おうと、絶対に重要な学問だ。ただ、それぞれの重要度についてはよくわからないので、すべて同じ重要度としてランク付けしておきたい。

これらの自然科学系の分野に比べると、文学賞なんてクソみたいなものだ。そもそも、ノーベル賞の分野に文学賞が存在していること自体がおかしい。もっと言えば、小説に文学賞というものを設定すること自体がおかしい。小説を読んで面白いかどうかと感じるのは人それぞれだから、そういうあいまいなものを賞として評価することに何の意味があるのだろう。

だいたい、ノーベル賞を受賞した作家の小説なんて、小難しいだけで面白くもなんともない。自分はそれなりに本を読む人間で、ノーベル賞作家の作品も多少は読んでいるけれど、面白いと感じる作品なんてごくわずかで(スタインベックの作品は好きだけれど)、難解で退屈な作品がやたらと多い。中には、読んでいる途中でゴミ箱に放り投げたくなるようなものもある。

などと書くと、それはお前の頭が悪いからだという反論が返ってきそうだが、たしかにそういう面はあると思う。なんだかんだで自分はけっこう頭が悪いところがあって、理屈っぽい小説になると、とたんについていけなくなる。けれど、標準的な読解力は持っているつもりだ。まあ、中の上とか上の下とか、それくらいの読解力はあると思う。

世の中はそうそう頭のいい人ばかりではないはずだから、ノーベル賞作家たちはいったいだれに向けてあんな小難しい小説を書いているのだろうと思ってしまう。ごく一部の頭のいい人たちだけに向けて書いているのだとすれば、それはそれで空しい作業だと思う。難しいことを難しく書くのは実は簡単なことで、難しいことをわかりやすく書くことこそが作家の仕事だと思うのだけれど。

平和賞も、なんだかよくわからない賞だ。特に、政治家が受賞する平和賞というのは、政治的なにおいがプンプンしてなんだか胡散臭い。オバマさんの平和賞にしても、「核兵器がなくなったらいいな」程度のことを言っただけで具体的な成果はまったくないし、韓国唯一の受賞者である金大中にしても、単発的に北朝鮮を訪問しただけで、いまだに南北統一の気配すらない。

そうは言っても、政治家以外の受賞者を見れば、尊敬に値する活動を行っている人はたくさんいるわけで、文学賞のように頭から否定するということはできない。ただ、自然科学系の学問と同じレベルで「ノーベル賞」として評価されるのは、やっぱりどこかに違和感がある。もっと別の形で評価した方がいいのではないかという気がしてならない。

最後は経済学賞だけれど、これもよくわからない賞だ。日本からはまだ一人も受賞者が出ていないこともあって、日本では最も知名度の低いノーベル賞だろう。そもそも、経済というのは不確定な要素が多すぎて、将来を予測したりする場合も、専門家が100人いれば100通りの予測が出てきてしまう。それほど、経済というのは体系化が難しい学問だということだ。

過去にも、まったく相反する理論を唱えた学者2人が同時にノーベル経済学賞を受賞したことがあったらしいが、これなどは経済学のあいまいさを端的に示す例だろう。文学賞や平和賞に比べれば、ノーベル賞分野としての違和感はまだ少ないけれど、経済学賞が具体的にどのように社会に貢献しているのか見えにくい部分もあって、ちょっとよくわからない賞ではある。

ということで、ノーベル賞の各部門をランク付けすると、物理学、生理学・医学、化学(順不同)>>経済学>>平和>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>文学、という感じになると思う。本当に、文学賞だけはいらない(ノーベル文学賞に対する自分の考え方はこちらを読んでください)。



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