14/09/21

捕鯨について考えてみる

それにしても、スコットランドの独立騒ぎには驚いた。以前から何かとゴタゴタがあった北アイルランドが独立するというのならわかるが、表面的には何の問題もないように見えたスコットランドが独立するというのだから、「え、スコットランドって、そんなにイギリスに対して不満があったの?」と驚いてしまう。こういう独立問題というのは、先進国では起こらないだろうという先入観もあって、かなり驚いた。

日本で例えるならば、いきなり北海道が独立するようなものだ。面積的にも人口的にも、スコットランドと北海道はかなり近い。しかし、北海道は島だから、地理的にはもともと独立しているようなものだけれど、スコットランドはグレートブリテン島の一部だから、北海道が日本から独立するよりも、インパクトはもっと大きいような気がする。

スコットランドの独立問題については自分の知識があまりにも少ないので、この問題については語りたくても語れない。ということで今回は、いま話題になっている捕鯨問題について書いてみたい。なんでも、IWCの総会で、南極海での日本の調査捕鯨を先延ばしにすることを求めたニュージーランドの提案が可決されたらしい。

この決議案に法的な拘束力はないということで、日本としては調査捕鯨を継続する姿勢を見せているようだ。日本人としては、日本の捕鯨継続を願う気持ちも当然あるけれど、もうそろそろやめてもいいんじゃね? という気持ちも少なからずある。ここまで多くの国に反対され、厳しい非難を受けてまで、捕鯨を継続する価値があるのか疑問に思うからだ。

反捕鯨国としては、日本の調査捕鯨というのは単なる口実で、実態は商業捕鯨に異ならないと主張しているが、自分もまさにそのとおりだと思う。捕鯨自体の正当性うんぬんの議論はともかく、調査捕鯨という名目でクジラを捕獲して、その鯨肉を市場に出しているのでは、商業捕鯨と言われてもしかたない。というか、実質的な商業捕鯨を調査捕鯨という名目で言い訳するところがなんともセコい。

これまで日本がクジラを散々捕獲してきたのは事実だから、クジラの頭数が減っている責任は、やっぱり日本にもあるだろう。そもそも、日本はマグロにしろウナギにしろ、無計画に獲りすぎだという気がしないでもない。自分たちで散々獲っておきながら、数が減ってくると「このままではマズい」と騒ぎ出すわけだから、なんとも頭が悪いなあと感じてしまう。

それはともかく、自分はクジラの肉が大好きだ。これは、学校給食でクジラの竜田揚げなどを食べていたからだろう。小学生の頃は、クジラの肉なんて特に好きでも嫌いでもなかったけれど、食べられなくなると食べたくなってしまうのが人間の悲しい性で、いつの間にかクジラの肉が好きになっていた。たまたま入った居酒屋にクジラメニューがあると、絶対に注文してしまうくらいに好きだ。

クジラ料理で一番好きなのは、なんといっても刺身だ。シンプルに醤油で食べるのが一番美味い。薬味はショウガでもいいけれど、おろしニンニクを少しだけ乗せて食べるのが最高に美味い。刺身の上に玉ねぎのスライスとわけぎをたっぷりと乗せ、その上からポン酢をかけて食べても美味い。この場合は、刺身というよりもサラダ感覚に近い食べ方になる。

自分のように、学校給食で鯨肉に親しんだ世代にとっては、クジラの肉に対する思い入れがあるけれど、いまの若い世代にとっては、クジラなんてあまり興味はないだろう。ネット上の意見を見ても、捕鯨を支持する人は年配の世代に多く、若い世代は捕鯨の必要性を感じていない人たちが多いようだ。世代によって意見が分かれるというのは、ある意味で健全だという気がする。

反捕鯨国が捕鯨に反対する理由というのも、「クジラは知的な動物だから」などという感情的なもので、正直なところ説得力はない。逆に言うと、知能が低い動物は捕獲してもかまわないということになるわけで、その根拠がよくわからない。こういう感情的な理由に屈して捕鯨をやめるというのも腹立たしい気はするが、それが世界の大勢を占めている意見ならばしかたないという気もする。

クジラの肉がなくても、それに代わるものはいろいろとあるわけで、さまざまな非難を浴びながら、なくても困らないものをわざわざ捕獲するというのもバカみたいな話だ。日本にとって、他国からの非難を受けても捕獲を続けるほどの価値がクジラにあるというのなら話は別だが、鯨肉なんてどう考えても、豚肉や牛肉の価値よりもはるかに低い。

これは、日本の首相による靖国神社の参拝と同じような問題で、結局のところ、国家としてのメンツみたいなものが絡んでくるから話がややこしくなるのだろう。自分としては、なんの実益ももたらさないメンツにこだわって非難を受け続けるよりも、長いものにはおとなしく巻かれて、反捕鯨国とも友好的な関係を築いたほうが、日本とってはるかに有益だと思う。



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