14/08/31

朝日新聞の誤報問題について考えてみる

朝日新聞が、過去の従軍慰安婦に関する記事について誤報だったことを認めたが、「問題の本質は何も変わっていない」という開き直りとも取れる発言で、まったく謝罪の姿勢を見せていないらしく、問題は沈静化するどころか、ますます過熱してきているようだ。他の新聞や雑誌などでも、「朝日新聞、ふざけんなよ」という論調一色になっている。

そもそも、朝日新聞はなぜこのタイミングで過去の誤報を認めたのだろうか。内部の関係者でない限り、正確な理由はわからないけれど、これまで貫いてきた「青臭い正義派気取り」という姿勢が読者に受け入れられなくなってきて、このあたりでそろそろ方向転換をしておかないとマズイという意識が働いたのではないだろうか。発行部数もだいぶ落ち込んできているらしいし。

しかし、せっかく誤報を認めたのだから、そのついでにウソでもいいから謝罪しておけばよかったものを、「誤報は認めるけど、絶対に謝らないもんね」とばかりに開き直ったりするものだから、ますます火に油を注ぐ展開になっている。間違いを認めながら謝らないというのは、言うまでもなく最悪の対応で、ここぞとばかりに攻撃されるのは当然だ。

謝罪しないだけでなく、朝日新聞を糾弾する記事が掲載された週刊文春と週刊新潮の広告掲載を拒否するという暴挙に出た。これも最悪の対応で、こんな朝日新聞を応援する人なんていないだろう。朝日としては、とりあえず誤報を認めておけば、あとはうやむやな感じで乗り切れるだろうと読んだのかもしれないが、このあたりは完全に読み間違えたようだ。

それにしても、こういう青臭い正義感を振り回す人というのは、朝日新聞などの左寄りのメディアだけでなく、一部の政治家にもいるけれど、こういう人たちはいったい何をしたいのだろう。反体制派の姿勢を取ることがカッコいいとでも思っているのだろうか。それでだれにも迷惑をかけなければいいけれど、朝日新聞のように大きく国益を損なうようなことをされてはたまったものではない。

こういう人たちって、安保闘争時代の生き残りなのだろうか。あの時代の空気に触れて左寄りの思想が生まれ、そのまま生きてきたのだろうか。まあ、いろいろな考え方の人間がいて、その思想を自由に発言できるというのは、日本がそれだけ成熟した国家だという証でもあるわけだから、それ自体は悪いことではないと思うけれど。

朝日新聞もたいがい腐りきった新聞社だけれど、それを無批判に受け入れる読者もどうかと思う。この覚書を読んでくれている人の中にも朝日新聞を購読している人がいると思うので、あまり批判するようなことは言いたくないけれど、これまでの朝日新聞はともかく、いまの朝日新聞の態度を見ても変わらずに支持する人というのは、やっぱりどうかと思う。

朝日新聞を購読している人としても、明確な思想があって購読している人はそれほど多くないのかもしれない。引っ越したときにたまたま勧誘されたのが朝日だったから、みたいな他愛もない理由で購読している人も少なくないだろう。しかし、毎日読む新聞がおかしな思想に溢れた人たちが作っている新聞だとしたら、その影響は決して小さくない。

若い頃に、各新聞社の思想的なものを比較してみたことがあった。方法は簡単で、図書館に行って、読売、毎日、朝日の社説を読み比べてみるだけだ。社説というのは、その新聞社の思想が直接反映される場所だから、こうした比較にはうってつけだ。そのときはちょうど北朝鮮に関するゴタゴタが話題になっていて、三社の社説も見事にその問題に触れていたから、比較は簡単だった。

それぞれの社説を読んだところ、思想が左寄りな順に並べると、朝日、毎日、読売という結果になった。あまりにもきれいに分かれるものだから、新聞社の思想というものはこれほどまでにはっきりしているものかと驚いた覚えがある。それ以来、朝日新聞だけは読むものかと心に決めた。なにしろ、自分の目で確かめて納得したわけだから、これほどしっかりした根拠もない。

これからの朝日新聞はどうすればいいのかについて考えると、これはもう全力で謝罪するしかないだろう。韓国が現在に至るまでしつこく慰安婦の謝罪を日本に対して要求しているのは、この朝日新聞の大誤報が韓国にとっての格好の攻撃材料になっているからだ。謝罪した上で、今度は全力でその間違いを全世界に対して発信しなければならない。それくらいはして当然だ。

朝日新聞の報道を鵜呑みにして、日本の責任を軽率にも認めてしまった当時の政府の責任も大きい。できれば河野談話も見直してほしいところだが、安倍さんとしては河野談話を見直す考えはないらしいから、それはしかたない。たしかに、いまさらこれ以上問題をややこしくするのは、日本にとって得策ではないと思う。

ということで、腐りきった朝日新聞が今後どういう対応を取るのか注目していきたい。こんな腐りきった新聞社なんて日本には必要ないから、個人的はつぶれてしまっても一向にかわまわないが、倒産するにしても、きちんと謝罪をして全世界にその誤報を正してから倒産してもらいたい。とにかく、このまま嘘くさい正論を垂れ流すのだけはやめてほしい。



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