14/07/06

ビールのグラスについて考えてみる

それにしてもすごいな、野々村議員は。どういう事情があるにせよ、ああいう状況で号泣できるというのがすごい。あの号泣会見の動画を見たら、一発で野々村議員のファンになってしまった。本当に、あの会見は何度見ても笑える。ちょっと疲れたときや嫌なことがあったときも、あの動画を見るだけで腹を抱えて笑えるのだから、これ以上の癒しはない。ありがとう、野々村議員。

ということで、ビールが美味い季節になってきた。自分の場合、季節に関係なくいつもビールを飲んでいるけれど(正確には、第3のビールを飲む機会が圧倒的に多いけれど、ここでは便宜上、すべて「ビール」と表記する)、暑くなってくるとやっぱり冷えたビールがより一層美味しく感じられる。なにはなくともとりあえずはビール、という感じだ。

しかし、ただ冷えたビールがあればご機嫌というわけではない。やっぱり、それなりに美味しく飲むための工夫は必要だ。外で飲む場合なら、缶ビールを直接飲むのもありだけれど、屋内で飲む場合は、グラスにビールを注ぎ、しっかりと泡が立ったビールを飲みたい。ビールの美味さは、あの泡によるところがかなり大きいわけだから。

そういう意味で、大きなジョッキで飲む生ビールというのはイマイチいただけない。あの量を一気に飲み干すのならば話は別だが、大きなジョッキに入ったビールというのは、飲みきるまでにどうしても時間がかかるから、ビールの泡も時間と共に消えていってしまい、最後に残ったビールはすっかり泡が消えてかなり情けない姿になる。

なので、居酒屋などに行ってビールを注文する場合は、周りの人間が「中ジョッキね」などと注文している場合でも、自分は絶対に瓶ビールを注文する。だれかが「中ジョッキ4つね」などと、おせっかいにも自分の分まで注文しようものなら、あわてて、「いや、おれは瓶ビールを注文するから。何があっても絶対に瓶ビールだから」と訂正することになる。

しかし、ビールをグラスで飲む場合も、グラスならば何でもいいというわけではない。論外なのは、ちょっとした宴会などでよく見る紙コップだ。あれほどビールの美味さを台無しにする容器はないと思う。汚い話で申し訳ないが、紙コップに入って泡が消えた状態のビールというのは、検尿の紙コップに入ったおしっこにそっくりで、一気に萎えてしまう。

そもそも、紙コップに入った飲み物というのは、ビールに限らずすべてまずい。飲み物を飲む際に容器が唇に触れる感触というのは、飲み物を美味しく飲むための非常に重要な要素で、紙パックに入った牛乳とガラス瓶に入った牛乳を飲む場合を考えてみればそれは明らかだろう。どちらが美味しく感じるかと訊かれれば、10人中10人が瓶牛乳だと答えるはずだ。

紙コップよりは多少マシなのが、プラスチックのコップだ。紙コップとプラスチックコップが置かれていたら、迷いなくプラスチックコップの方を手に取る。しかしそれは、あくまでも紙コップと比較した場合の話で、プラスチックのコップにしても、唇に当たるペラペラした感触はいただけない。どんなに高級なビールであっても、紙コップやプラスチックコップで飲んだら台無しだ。

では、ちゃんとしたガラスのコップなら何でもいいのかというと、そんなことはない。まずは、グラスの大きさが重要だ。あまりに大きなグラスだったりすると、ジョッキで飲む場合と同様に、最後にはビールの泡が消えてしまって悲しいことになる。居酒屋などに行って大きなグラスを出されると、もっと小さなグラスはないかと訊くことがよくある。それくらい、グラスの大きさというのは重要だ。

理想的なサイズは、一息で飲みきることができるくらいの大きさだ。容量としては120ml くらいだろうか。そこまで小さなグラスはなかなかないだろうから、現実的には、なるべく小さなグラスに一息で飲めるだけのビールを注いで飲むことになる。グラスの底に少しだけビールが残っている絵というのは、見た目としてあまりきれいなものではない。

グラスの大きさの次に重要なのが、グラスの厚さだ。厚くて丈夫なグラスというのは、見た目は頼もしいけれど、実際に飲んでみるとイマイチだ。これは、ビアグラスに限らずワイングラスでも同じだけれど、唇に当たるグラスの感触というのは、グラスが薄ければ薄いほど好ましく感じる。だから、こじゃれたレストランに行って厚手のワイングラスが出てくるとガッカリする。

ガラスのほかに、陶製のビアグラスというものもあるけれど、あれもいただけない。陶製のグラスの最大の特徴は、きめ細かな泡が長持ちするという点だ。自分も陶製のビアグラスを買って試したことがあるが、たしかにきめ細かな泡は立つけれど、ビールとしてはあまり美味しいとは感じなかった。2〜3回使って捨てた記憶がある。

陶製のグラスの欠点は、唇に当たる感触がガラス製のグラスとはまったく違って違和感がものすごいというのと、グラスの中身が外からはまったくわからないということだ。簡単に言うと、陶製のビアグラスで飲んでも少しも楽しくないということだ。ビールというのは、味覚だけを満足させればいいわけではなく、触覚や視覚も満足させて初めて美味しいと感じるものなのだ。

ということで、自分が愛用しているのは、小ぶりで薄いガラスのビアグラスだ。近所のスーパーなどには、こうした気の利いたグラスはないから、六本木ヒルズだったかミッドタウンだったか忘れたが、そのあたりのすかしたお店で買ったような記憶がある。こういうグラスで飲むと、お手軽な第3のビールも、本物のビールに負けないくらい美味しく感じる。



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