14/06/01

たまには音楽について語ってみようか

最近、音楽のCDを2枚買った。最近ではCDを買うなんてことはほとんどなくなって、1年に1枚買うかどうかという感じだ。特に聴きたい音楽があるわけでもないし、最近はどういう音楽が流行っているのかということにも興味がないので、もっぱらネットラジオのお気に入りのチャンネルを聞き流しているという感じだ。

しかし、ネットをチェックしているときに、たまたま気になる音楽に出会ってしまった。それが、デーモン小暮閣下の「Girls' Rock」というシリーズと、BABYMETALというメタルバンドだ。デーモン閣下については、特に説明の必要はないだろう。ものすごいメイクと奇抜な衣装で、NHKの相撲中継のゲスト解説に呼ばれたりしているあの変な人だ。

最近はNHKの相撲中継でしか姿を見ていなかったので、肝心の音楽活動は休止しているのかと思っていたら、ちゃんと続けていたらしい。この「Girls' Rock」というシリーズは、そのタイトルのとおり、女性シンガーのヒット曲をメタル風にアレンジしたカバーアルバムだ。ベスト盤を含めて、これまでに4枚のアルバムが「Girls' Rock」シリーズとして発表されているらしい。

「Rock」といいながら、松田聖子の「赤いスイートピー」や、ジュディ・オングの「魅せられて」など、ロック以外にも幅広い曲をカバーしている。特に、「魅せられて」のアレンジはものすごくカッコよくて、Youtubeで初めてこの曲を聴いたときには鳥肌が立った。その後、ほかの曲もいくつか聴いたのだが、どれもカッコよくてハズレがない。これは買いだと思い、速攻でAmazonに向った。

それにしても、デーモン閣下の歌の上手さには驚いた。これまで、彼の曲をまともに聴いたことがなかったので、まさかここまで上手いとは思っていなかった。たとえば X Japan の Toshi さまは、ただ声が高いというだけで大して上手いとは思わない。なんだか余裕がなくていっぱいいっぱいな感じで、聴いているほうが息苦しくなる。それに比べて、閣下の声は高音が伸びやかで聴いていて心地いい。

もっとわかりやすく言うと、小田和正とアルフィーの高見沢俊彦みたいな感じだ。小田さんの声は本当にクリスタルボイスという表現がピッタリで、聴いていてなんとも心地いいけれど、高見沢さまの声はただ高いというだけで、クリスタルボイスにはほど遠く、なんだか黄色く濁っているような感じがする。つまりは、閣下が小田さんで、Toshi さまが高見沢さまだということだ。

BABYMETALについては、知っている人はあまりいないだろう。自分もまったく知らなかった。なんでも、少女3人組のメタルバンドらしい。アイドルとヘビーメタルを融合させたという、ちょっとキワモノ系のコンセプトだが、意外にも音楽の完成度は高い。メタル系のヘビーなサウンドと、少女の可愛らしいボーカルが絶妙なミスマッチ感を出している。

特に、「紅月」という曲がいい。この曲も、Youtubeで初めて聴いたときには、そのカッコよさに鳥肌が立ってしまった。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」という曲もいい。妙な振り付けとよくわからない歌詞だが、曲のクオリティは高い。アレンジはたしかにヘビーメタルだけれど、ノリのいいメロディで、思わず体がリズムを刻んでしまう。

今回買ったCDは、偶然にもどちらもヘビーメタルということになったが、これまでヘビーメタルというジャンルにはまったく興味がなかった。これまでの音楽の遍歴について振り返ってみると、最初に音楽に興味を持ったのは中学生のころで、最初に買ったレコードは河合奈保子のアルバムだったと思う。まあ、音楽に興味を持ったというよりは、女性アイドルに興味を持ったといったほうが正確かもしれない。

高校生になると、ジャーニーやTOTOといった洋楽を聴くようになった。土曜日の深夜に放送される「ベストヒットUSA」という音楽番組をよく見ていたような覚えがある。それからは、たまには邦楽も聴くけれど、基本的には洋楽を中心に聴くようになった。洋楽といっても、気軽に聴けるノリのいいポピュラーミュージック専門で、ハードロックやヘビーメタルはほとんど聴かなかった。

自分の場合、「気軽に聴ける」というのと「ノリがいい」というのが重要なキーワードで、難解なプログレッシブロックや渋いジャズなどは、聴いていてもそのよさがまったく理解できない。クラシックなんて論外で、高校の音楽の授業でムソルグスキーの「展覧会の絵」を聴かされた以外は、一つの曲を最初から最後まで聴きとおしたことはない。

その人の音楽の好みというのは、若い頃にどういう音楽を聴いていたかによってほとんど決まってしまうものだと思う。若い頃はハードロックが好きだったけれど、歳を取ったら演歌が好きになった、なんていうパターンはまずない。若い頃にハードロックを聴いていた人なら、たとえ80歳になってもその好みは変わらないだろう。好みが多少変化することはあるだろうが、基本的な好みというのはそう大きくは変わらない。

だから、自分もこの歳になるまで気軽に聴けてノリのいい洋楽ばかりを聴いてきたわけだが、今回の「ちょっとメタルっぽい」音楽との出会いによって、これまでとは違った新しい路線を開拓できそうな予感がしている。これをきっかけにして本格的なヘビーメタルを聴いてみようとはまったく思っていないが、ノリのいい「ちょっとメタルっぽい」音楽ならばもっと聴いてみたい。何かお勧めがあれば教えてください。



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