13/11/10

人の名前が思い出せなくなってきた件について


前回は、近所のスーパーでレジ袋が有料になり、マイバッグを持ち歩きたくない自分としては対応に困っているということを書いたが、とりあえずの対応策を思い付いた。このスーパーでは、いつもセルフレジを利用しているのだが、最初に「レジ袋を購入しますか?」という質問がタッチパネルに表示される。ここで「はい」を選択すると、店員さんがやってきてレジ袋を一枚渡してくれるというシステムになっている。

最初にこのシステムを利用したときに、なんて手間のかかることをしているんだろうと心底あきれた。以前のようにレジ袋を客に自分で取らせて、最後の精算時に買い物の合計金額に5円を加算すればいいだけなのに、わざわざ店員さんが袋を手渡しするなんて、バカなんじゃないかと本気で思った。おそらくは、一人で何枚もレジ袋を持っていく貧乏人のための対策なのだろうが、それにしたって手間がかかりすぎる。

あまりにもバカみたいなシステムなので、いちいちレジ袋を購入するのはやめて、最初に購入したレジ袋を使いまわすことにした。このレジ袋を通勤用のバッグに入れておいて、セルフレジでの精算時に取り出して使いまわすという作戦だ。レジ袋がへたってきたら、そのときに改めて新しいレジ袋を購入すればいい。かなり貧乏くさいが、とりあえずはこの方法でしのぐことにしよう。

そんなことはともかく、今回は、人の名前が思い出せなくなってきた件について書いてみたい。最近は本当に人の名前が思い出せくなることが多くなってきて、ついこの前は、スマップの中居くんの名前が思い出せなくなって焦った。木村、稲垣、草薙、香取と順に思い出していくのだが、どうしても中居くんの名前だけが出てこない。

そんな感じで必死に思い出そうとして、「中居正広」という名前が突然ひらめいたときには、10分くらいの時間が経過していた。顔も声も鮮明に思い出せるのに、名前だけが出てこないというのは相当にイライラする。しかも、それが日本人ならだれでも知っているという有名人ならなおさらだ。さすがにこのときはショックだった。

人の名前が思い出せなくて焦ったということを初めて体験したのは、40歳くらいのときだったと思う。そのときは、小倉智昭の名前が思い出せなかった。「小倉」は出てくるのだが、「智昭」がどうしても出てこない。小倉さんの偉そうな態度や思い切り上からな感じのコメントなどはありありと浮かんでくるのに、下の名前だけがどうしても浮かんでこない。

あれこれ考えて、「そうだ、オヅラ智昭だ、じゃなくて小倉智昭だ!」とひらめいたときには、やっぱり10分くらいの時間が経過していた。ここまで人の名前が思い出せないという経験をしたのはこのときが初めてだったので、かなりショックだった。母親などが、「ほら、なんていったけあの人」みたいなことを言っているのを傍から見ていて、いつかは自分もこうなるんだろうなと思ってはいたが、実際にそうなってみるとやっぱりショックだった。

このオヅラ事件以降、人の名前が思い出せなくなる頻度は確実に増えている。人の名前だけでなく、英単語にしても同じことで、ペーパーバックを読みながら、「あれ、この単語は単語カードで暗記したはずなのに、どうしても意味が思い出せない」ということが本当に多くなってきた。あんなに時間と手間をかけて暗記したのにと思うと、なんとも情けなくなる。

この前、NHKの「ためしてガッテン」で記憶力をテーマに放送していたのだが、それによると、歳を取っても新しいことを記憶する能力は衰えないらしい。しかし、物事を思い出す能力が衰えてしまうため、それが全体的な記憶力の低下につながってしまうということだった。新しいことを覚える能力は衰えないということには励まされたが、それを思い出すことができなければ結局は同じことだよなあと感じてしまった。

人の名前が思い出せなくなってきたのとは反対に、歳を取るにつれて、人の顔が鮮明に思い出せるようになってきた。それこそ、名前も憶えていないような高校生の頃のクラスメートの顔が、突然鮮明に浮かんでくることがよくあるのだ。ほとんど会話をしたこともないような級友の表情が、本当にありありと浮かんでくる。なんだかものすごく不思議な感じだ。

つまりは、歳を取ると文字情報を思い出す能力は衰えるが、イメージ情報を思い出す能力は上がってくるということなのだろう。どういうメカニズムになっているのかよくわからないが、少なくとも自分の場合は間違いなくそういう傾向がある。であれば、これを利用して文字情報の記憶力の衰えをカバーできないものだろうか。検討の価値は大いにあると思う。



今週の覚書一覧へ

TOP