13/10/13

納豆について多少熱く語ってみる


それにしても、チャールスだかトーマスだか知らないが、あまりにも鬼畜すぎる。殺害するだけならまだしも(いや、全然「まだしも」ではないけれど)、被害者の思いきり恥ずかしい画像やら動画やらを流出させたというのが許せない。やり方が卑劣すぎて、吐き気がする。だから、自分の恥ずかしい履歴書が晒されたくらいでは、文句は言えないだろう。なんだよ、志望動機が「近所だからです」って。思わず笑っちゃったじゃないか。

さて、今回は納豆について多少熱く語ってみたい。考えてみると、納豆というのは、卵と並んで朝食の食卓に登場する回数が多い食べ物だと思う。熱々のご飯と味噌汁と一緒に納豆や生卵が食卓に並ぶと、それだけで正しい日本の朝食という感じがして、非常に好ましい。そして、朝食の主役ということになると、自分としては生卵よりも納豆の方を推したい。

自分の場合、これまでの46年間の人生で食べてきた割合でいうと、卵かけご飯が4.5に対して納豆ご飯が5.5といった感じで、納豆ご飯の方が若干多いと思う。どちらのご飯も好きだけれど、卵かけご飯の場合、ご飯の量に対して卵の量が多いという問題があるため、この比率になっているのだと思う。

普通の茶碗によそったご飯に卵をかけると、かなり水分の多い卵かけご飯になるので、あまり好きではないのだ。かといって、朝からどんぶり飯を食べるわけにもいかないから、白身を半分くらい捨てて卵かけご飯を作ることになる。白身半分といえども、食べ物を捨てるというのは罪悪感があるから、そのあたりのこともあって、納豆ご飯の出番が若干多くなるわけだ。

さて、自分が初めて納豆を食べたときのことなんて当然覚えていないが、初めて食べた納豆は自家製の納豆だったことは間違いない。自分が小学生の頃は、冬になるとコタツを利用して自家製の納豆を作っていたからだ。母親が、藁苞に包んだ大豆をコタツで発酵させていたのを覚えている。市販の納豆とは違い、かなり大粒で糸の引きがイマイチだったような記憶がある。

しかし、食卓に上る自家製の納豆は、いつの間にか市販の「王子納豆」に変わっていた。懸命にググってみたけれど、残念ながら王子納豆の画像はこれくらいしかなかった。この納豆は佐渡でしか見たことがないから、佐渡産の納豆なのだろう。タレもからしも付いていないシンプルな納豆だが、これがものすごく美味い。

というか、当時はこれしか食べていなかったから気付かなかったけれど、実家に帰省したときに食べると、なんて美味い納豆なんだろうということに改めて気付かされるのだ。食に関してはボキャブリーが貧困で、その美味さを文字にして的確に表現することはできないけれど、とにかく美味いということだけは伝えておきたい。

納豆を食べる場合、薬味として何を加えるかという問題はかなり重要だ。自分の場合、何も加えずにそのまま食べることが多いが、ネギやかつお節を加えるのも好きだ。カラシは、あれば入れてもいいけれど、なくてもまったく困らない。ご飯のおかずとしてではなく、酒の肴として納豆を食べる場合は、ネギとかつお節とのりをたっぷりと入れて食べるのが好きだ。

卵や大根おろしも、納豆の薬味として高い人気を誇っているらしいが、自分の好みからすると、「どうして?」という気がしてしょうがない。納豆というのは、あの独特の粘り気と食感を楽しむべきものであって、卵や大根おろしなどという水分の多い薬味を入れたら、せっかくの粘り気や食感が台無しになってしまう。本当に、この組み合わせだけは理解できない。

こんな具合だから、牛丼屋で朝定食を食べるときには困ってしまう。納豆定食を頼むと、もれなく生卵が付いてくるからだ。どちらもご飯にかけてこそ、その真価を発揮する食べ物だが、だからといって一緒にかけてしまったのではお互いに台無しになる。生卵をチュルッと飲んで納豆をご飯にかけるか、生卵をご飯にかけて納豆単体でモソモソと食べるかの選択になってしまう。

お願いだから、納豆定食に生卵なんて付けないでほしいといつも思っている。どうしても生卵を出したいのであれば、生卵をメインにした定食を出してほしい。などと思っていたら、最近では200円くらいの低価格で生卵をメインにしたメニューが登場しているらしい。やはり、自分と同じように感じているユーザーは少なくないということだろう。

話は少し逸れるが、学生時代に友人のアパートで麻雀を打っていたときのこと、腹が減ったから飯を食おうという話になった。米だけはたくさんあるので勢いよく炊くのだが、なにしろ貧乏だからろくなおかずがない。冷蔵庫から納豆やら卵やら明太子やらを引っ張り出してきて、貧乏な4人による粗末な食事が始まった。

ここで事件が起きた。T君が納豆をご飯にかけ、その上から卵を割り落として混ぜ始めたことろ、その部屋の主であるS君がいきなり立ち上がり、「メシは、納豆で一杯、卵で一杯だろうが!」と大声で叫んだのだ。T君はきょとんとしながら、「だって、納豆に卵を入れたら美味いじゃん」と言いながら、何事もなかったように納豆卵かけご飯を食べ始めた。

貴重なおかずを提供したS君としては、そういう贅沢はするなよと言いたかったのだろうが、納豆と卵の組み合わせを全力で否定する自分にとって、このS君のセリフはものすごく響いた。S君の意図するところとは別の部分で感動したわけだけれど、「納豆で一杯、卵で一杯」というセリフは、いまでも名言中の名言として自分の中に残っている。

そんなこんなで、納豆はシンプルな薬味で食べるのが一番美味い。むしろ、薬味なんて必要ないとさえ思う。適度な粘り気が出るまでかき混ぜ、熱々のご飯にかけてから醤油を回しかけ、全体的に万遍なく納豆が行きわたるようにご飯を混ぜてから、豪快に食べるのが正しい納豆ご飯の食べ方だと思う。やっぱり、納豆は朝食の食卓によく似合う。



今週の覚書一覧へ

TOP