13/05/26

ピロリ菌のその後

この覚書を書いている時点では、今場所の優勝力士はまだわからないが、おそらく白鵬の優勝は固いだろう。結びの一番で日馬富士に負ければ、キセノンこと稀勢の里との優勝決定戦の可能性もあるけれど、いまの白鵬が日馬富士に負けるとは考えにくい。そもそも、日馬富士にとってみれば、自分が勝ったところでどうにもならないわけだから、白鵬とはまったくモチベーションが違う。

勝負事というのは、メンタル的な部分で大きく左右されるものだから、この状況になってくると、実力うんぬんよりも、どれだけ勝ちたいという気持ちが強いかで勝負が決まる。稀勢の里にとっては残念な結果になったけれど、よくやったと思う。今場所は、初日こそヒヤリとしたけれど、そのほかはいい相撲内容だった。これで一皮むけたのではないだろうか。

とにかく、今日の琴奨菊との取り組みには絶対に勝っておかなければならない。優勝の可能性が残っているからということもあるけれど、これを勝って14勝1敗にしておけば、来場所の成績次第では、横綱への昇進もあり得るからだ。人気回復に必死になっている相撲協会とすれば、日本人力士の横綱は絶対に欲しいところだから、来場所キセノンが優勝すれば、おそらく横綱昇進ということになるだろう。大いに期待したい。

なんて調子で書いていると、思わず熱くなってしまうので、相撲ネタはこれくらいにしておいて、今回はピロリ菌との闘いのその後について書いてみたい。以前から十二指腸潰瘍に悩まされてきたため、その原因であるピロリ菌を除菌するため、1か月ほど前に病院を受診して薬をもらったわけだけれど、昨日になってようやくその結果が出た。

除菌の治療自体はごく簡単で、抗生物質を朝と晩に一週間服用するだけだ。副作用として、激しい下痢や嘔吐があるかもしれないと医者から聞かされていたが、軽い下痢はあったものの、特に気にするようなものではなかった。この薬を飲み始めたときには潰瘍がかなり痛み出していて、少しばかり辛い状態だったが、服用して2日も経つと、胃の痛みがなくなった。

この抗生物質の服用が終わると、2種類の薬を1か月分処方された。除菌が成功したかどうかは1か月後に検査するから、それまでの間はこの薬を飲むようにと言われた。なんのための薬なのか、医者の説明ではイマイチよくわからなかったが、いろいろと話をするのも面倒なので、ハイハイと生返事をしておいた。

というか、この医者が愛想なしのおじいちゃんで、前後の文脈もなしにゴニョゴニョと話すだけなので、何について説明しているのかよくわからない。その場でいろいろと訊けばいいのだろうが、こんな愛想なしの医者とコミュニケーションをとるのもなんだか面倒なので、家に帰ってからネットで情報を収集して、自分であれこれと調べて納得していた。

こういう愛想なしの医者がいるかと思えば、以前に通っていた医者はやたらとおしゃべりだった。この医者もやっぱりおじいちゃんで、雑談の中で自分が早稲田の出身であることを知ると、実は私も早稲田の学生だったんだよと言って、そのおじいちゃん先生は、早稲田出身の人物評などをあれこれと語り出した。

なんだか面倒くさい人だなあと思いながら、適当に相槌を打っておいた。というか、だれのことを話しているのかさえよくわからないので、生返事をしておくしかない。だいたい、早稲田は第一志望の大学ではなかったから、それほど思い入れもないのだ。それにしても、早稲田には医学部はないのに、このおじいちゃんはどうやって医者になったのだろうか。

それはともかく、なんかよくわからないこの薬を飲み始めてからというもの、顔に吹き出物が大量に出てきた。最初は、吹き出物の原因がわからず、何か悪い病気にでもかかったのではないか、もしかしたらこのまま死んでしまうのではないか、まあそれならそれでもいいか、などと思っていたのだが、もしかしたらいま飲んでいる薬の副作用かもしれないと思った。

早速ネットで調べてみたところ、やっぱりこの薬の副作用らしいことがわかった。愛想なしなのはかまわないけれど、薬の副作用くらいは事前に説明してほしいものだ。毎朝鏡を覗き込み、どんどんと増えていく謎の吹き出物を見ながら、ああ、おれはこのまま死んでしまうのだなと、不安におののいた日々を返してほしい。

この薬の服用が終了したので、以前と同じように呼気による検査を受け、ピロリ菌が除菌できているかどうかを診てもらった。除菌の成功率は80〜90パーセントということなので、おそらく大丈夫だろうとは思っていたが、この年齢になると、そんな大事なことで、どうして自分がその数パーセントの人間にならなければいけないのか、みたいな経験も少なからずしているので、今回もどうなるかはわからない。

しかし、そんな心配は必要なかった。検査の結果は見事に陰性だった。愛想なしの医者は、検査結果の紙を渡して、はいそれじゃ、というだけなので、これで一生ピロリ菌に感染することはないわけですよね、と訊いてみた。すると、また感染することもありますよ、井戸水を飲んだりすればね、などと答えた。いやいや、いまの時代、どこに行けば井戸水なんて飲めるんですか。

ということで、いままで散々苦しめられてきた十二指腸潰瘍からは完全に解放されたわけだ。これからは、あの嫌な痛みに悩まされることはないのだと思うと、ものすごく嬉しい。今回の治療はすべて自費で行ったが、総額で15000円くらいだったから、それほど高額というわけでもない。胃の痛みで悩んでいるそこのあなた、一度ピロリ菌の検査を受けてみてはどうですか。



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