13/05/12

パンクに関するトラブルあれこれ

今年の大型連休は、最初から最後まで見事なまでにきれいに晴れて、非常に有意義に過ごすことができた。とは言っても、特別にどこかに出かけたというわけではなくて、ひたすら自転車に乗っていただけのことだ。毎日ロードバイクに乗るというのは、自分のようななんちゃってローディーにとっては体力的にキツイので、ママチャリも駆使しながら、自転車三昧の連休を過ごした。

しかし、連休中ずっと晴天が続くというのも考えものだ。なにしろ、外が晴れていると、どんなに身体が疲れていても、家の中でじっとしていることができない性分だから、どうしても外出してしまう。正直なところ、調子に乗ってロードバイクで長距離を走った翌日などは、家の中でゆっくり休みたいところだけれど、外が晴れているとそういうわけにはいかない。

ロードバイクに乗る場合にはいくつかのコースがあって、その日の体調や風向きや季節によってコースを選ぶのだが、いまの時季は日が長いため、160〜200キロのコースから選ぶことになる。もちろん、200キロオーバーのコースもいくつかあるけれど、そうした超ロングライドは、もう少し日が延びてからの特別なイベントとして後に取ってある。

その日は、180キロのコースを選択して走り始めた。東からの風が若干強めに吹くという予報だったので、銚子方面を目標とする折り返しコースを選んだ。体力のある前半は向かい風と格闘しながら走り、疲れが出てくる後半は追い風に乗って走るという作戦だ。これを逆にすると、調子に乗って予定以上に前半で距離を稼いでしまい、後で痛い目に遭うことになる。

とりあえず、こうしたコース選択はそれなりに慎重に行うのだが、出発前のバイクの点検はかなりいい加減だったりする。この日も、だいぶタイヤが減ってきたなあ、とは思ったが、交換するのが面倒で、そのまま走り出してしまった。なにしろ、前後のタイヤを交換するとなると、1時間くらいはかかってしまう。しかし、それが原因で、後で痛い目に遭うことになる。

その日は快調に脚が回り、予定よりも早く折り返し地点に到達した。このペースなら、海岸線を回って帰る190キロのコースに変更しても大丈夫だな、などと考えていると、突然後輪からイヤな感覚が伝わってきた。これまでにパンクは何十回と経験しているから、「ああ、パンクだ」と瞬間的に感じた。パンク修理の作業自体は簡単だけれど、やっぱりテンションが下がる。

道路脇の安全な場所にバイクを移動して後輪を確認すると、やっぱりパンクしている。しかし、驚いたことに、激しくタイヤが摩耗している箇所があり、タイヤ自体に小さな穴が開いている。出発前に、なぜ気付かなかったのだろうか。タイヤをホイールから外してチューブを調べてみると、やっぱりタイヤと同じ箇所で、チューブにも穴が開いている。

予備のチューブは常に2本持つようにしているが、さすがに予備のタイヤは持っていない。いくらチューブの穴を塞いだところで、このタイヤのまま走れば、またすぐに同じ箇所でパンクするのは目に見えている。また間が悪いことに、ここはちょうど折り返し地点だから、家に帰るまでにはまだ90キロもの距離が丸々残っていることになる。

さすがに、このときは焦った。これまでに、パンクによるトラブルは散々経験しているが、タイヤが原因のトラブルは今回が初めてだ。これまでに経験したトラブルで一番困ったのは、何と言っても、パンクしたまま70キロほど走ったときだ。このときはチューブに貼るゴムパッチを持っていなかったため、パンクしたまま走るという荒業で対応せざるを得なかった。いま思い出しても、なんて無謀なことをしたものかと思う。

このとき以来、サドルバックには、予備のチューブ2本とゴムパッチ数枚を必ず入れるようにしている。そもそも、予備のチューブを2本携帯するようになったのも、1本しか持たずに痛い目に遭ったことが原因だった。このときは、一日で2回パンクしてしまい、結局は30キロ以上の距離を、バイクを引きながら歩いて帰った。

それなりの距離を乗るようになるとわかることだが、一日に2回パンクするというのはザラにある。不思議なもので、数千キロ乗ってもパンクしない期間もあれば、たった100キロの距離で繰り返しパンクするということもある。平均すると、1,000キロに1回くらいの割合でパンクが発生しているような気がする。ただし、この割合は、タイヤやチューブの品質によって大きく左右される。

また、空気入れが原因のトラブルも経験したことがある。そのときは、利根川沿いのサイクリングロードを走っていてパンクしたのだが、チューブを交換して空気を入れようとしたときに、空気入れの口金が取れてなくなっていることに気付いた。いつ口金が取れてしまったのか、そもそもどうして取れてしまったのかわからないが、これでは空気を入れることができない。

このときもかなり困った。荒川沿いなどのメジャーなサイクリングロードならば、ローディーで溢れかえっているから、適当な人にお願いして空気入れを貸してもらえば済むことだ。実際に、自分も他のローディーに空気入れを貸してあげたことがある。しかし、この利根川沿いのサイクリングロードには、ローディーの影がまったく見えない。

呆然と立ち尽くしながら20分くらい待ったところで、ようやくクロスバイクに乗ったおじさんが通りかかったので、事情を話して空気入れを貸してもらって事なきを得た。これが千葉の山奥の、だれも通らないような場所だったらどうなっていただろう。これに懲りて、絶対に口金が外れないタイプの空気入れを装備した。

こうしたトラブルと比較すると、今回のタイヤ摩耗に関するトラブルは、自分史上2番目に焦ったトラブルということになる。穴の開いたタイヤを見つめながらしばし考えた結果、穴をガムテープで塞いでみようと思い付いた。ラッキーなことに、すぐ近くにコンビニがあったので、急いで店に入って布製の厚みのあるガムテープを買った。

縦に細く切ったガムテープを、角度を変えながらタイヤの裏側から何重にも貼って、なるべく厚みを出す。チューブにはゴムパッチを貼り、その部分をあえてガムテープの真下に持っていく。ロード用のパッチだからかなり薄いのだが、それでもパッチの厚みの分だけ、耐パンク性が上がるだろうと考えたからだ。しかし、こんな応急処置で、あと90キロも無事に走り切れるだろうか。

修理を終えて恐る恐る走り出してみる。それはもう、本当に恐る恐るという感じで、段差はもちろんのこと、路面が少しでも荒れていると怖くてしかたない。小石を踏んだときの「パチッ」という音でさえ、ことさらに大きく響く。しかし、そんな調子で20キロくらい走ったところで、このまま最後まで行けるかもしれないと思えてきた。パッチはまだ予備があるから、またパンクしたとしても、同じ方法で切り抜ければいい。

結局、その後はパンクすることなく、無事に家までたどり着いた。やれやれだ。翌朝、タイヤを交換しようとして、後輪の空気がだいぶ抜けていることに気付いた。きっと、あの帰り道で、どこかに小さな穴が空いたのだろう。いやはや、なんとも危ないところだった。とにかく今回は、無事に帰ってこられてラッキーだった。

これで、パンクに関しては一通りのトラブルを経験したと思う。トラブルに遭うたびに、面倒くさがりの自分もさすがに対策を立てるようになるから、パンクしたまま70キロも走るなんていうバカなことは、これからはしないと思う。パンクのトラブルについては、どんなパターンでも対応できるようになったと思うが、メカ音痴の自分にとっては、駆動系のトラブルが怖い。



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