12/12/09

少数政党が多すぎて

今回の選挙ではどこに投票すべきか、ものすごい勢いで頭を悩ませている。民主党という選択肢は最初からないし、かといって自民党に投票するのもどうかと思う。いっそのこと、維新の会やみんなの党あたりに投票しようかとも思うが、そこまで思い切ることもなかなかできない。自民党の党首が安倍さんではなくて石破さんだったら、ここまで迷うこともないのだが。

そもそも、今回の選挙はわけのわからない少数政党が多すぎる。テレビで党首討論をしても、10数人の党首が一斉にしゃべり出したりして、うるさいったらありゃしない。こちらとしては、まだ党名すら覚えきれていないのに、こういう人たちが自分勝手に選挙公約を主張するものだから、だれがどの党でどういう公約なのか、まったく整理できていない。

さらに困るのが、どの党も似たり寄ったりの公約を掲げていることだ。脱原発だか卒原発だか知らないが、どこの党も近い将来に原発を廃止することを一番の公約として掲げている。だったら、原発反対の政党同士が集まって新しい党を作ればいいじゃないかと思うのだが、どうもそういう単純なことにはならないようだ。

彼らに言わせると、同じ原発廃止でも、その方法論が違うらしい。正直なところ、そんな細かいことはどうでもいいから、原発廃止という共通項があるのならまとまれよと言いたくなる。方法論なんて、後からいくらでも調整できるわけだから、いまはとにかく力を結集することこそが、少数政党の最重要課題だと思うのだが、どうなんだろうか。

少数政党がいくら大声で公約をがなりたてたところで、大した効果はない。むしろ、有権者の投票が多くの少数政党の間でばらけるから、かえって大政党に有利に働いてしまう。結局は、自分たちで自分たちの首を絞めているわけだ。政治家という人種は頭がいいはずなのに、どうしてそんな簡単なこともわからないのだろう。

政治家たるもの、政権与党に属してナンボだと思う。野党にいては、大した仕事はできない。というか、与党の揚げ足を取ったり、政策にケチをつけたりする以外、野党の政治家は何か仕事をしているのだろうか。自分のように頭の悪い人間は単純にそう考えてしまうわけで、野党の存在意義はどこにあるのだろうと思ったりする。

そんな頭の悪い人間としては、政治を行う上で最も重要なことは、いかに頭数を揃えるかということだと思っている。極端な話、与党の中で優秀な人はほんの一握りいれば十分で、残りは単なる頭数を揃えるためだけの要員でも問題ない。こういう人たちは、党が決めた方針に素直に従い、国会で素直に賛成票を投じるだけでいい。

妙な正義感に駆られて、党の方針とは異なる主張を唱えたりするような議員が、与党にとっては最も扱いにくいタイプの人間だと思う。こういう議員がいると、周囲の人たちも影響されて、何人かまとまって党から飛び出してしまうことになる。そうなっては困るから、頭数要員としては、政治のことなど何も知らないような著名人が最適ということになる。

選挙になると、そこそこ名前が知られているタレントや元スポーツ選手が必ず何人か出馬するが、彼らは腹黒い政治家連中にいいように使われているだけだ。タレントや元スポーツ選手に出馬を要請する政治家連中は、こうした著名人が本当に政治家として適任だから要請しているわけではなく、ただ単に、そのネームバリューで得票が見込めるからにすぎない。

要は、そのネームバリューを活かして当選してくれれば十分で、後は党の方針に従って何も考えずに動いてくれよということだ。なんともバカにした話ではあるけれど、それでも政治家になりたいという著名人はたくさんいるみたいだから、それはそれでいいのかもしれない。某ヤワラちゃんなんて、いつも小沢センセイの横で得意げな顔してるしね。

だから、本気で政治をしたいと思ったら、まずは与党の議員にならなければ意味がないし、それが無理ならば、少しでも議員の多い政党で仕事をしなければならない。政治においては、数は絶対的な力になるからだ。一人のカリスマさえいれば、残りは使えない人間の集まりだってかまわない。政治をしたければ、とにかく数を集めることだ。

某共産党のように、自分たちが信じる正論をぶちあげ、選挙のたびに政権与党を目指して、すべての小選挙区で候補者を立てるというのは、政党としては正しいやり方だと思う。しかし、まったく現実的ではない。某共産党のようなマイナー政党が正攻法で闘ったところで、勝ち目はない。理想論だけでは、政治はできないと思う。

そういう意味では、早々と維新の会に合流した石原さんは、やっぱり政治家としてのセンスがあると思う。最初は、政策の違いで合流は難しいという見方もあったけれど、「小異を捨てて大同につく」という石原さんの説得で、さすがの橋下さんも折れた形になった。政策の多少の違いは後から調整すればいいことで、これこそが、少数政党の正しい闘い方だと思う。

この調子で、ほかの少数政党もまとまってくれれば、いまよりずっと政治も面白くなると思う。おそらく、また選挙後にいろいろな動きがあるだろうが、はっきり言って、選挙が終わってからくっついたりしたところで、大した意味はない。「三本の矢」ではないけれど、マイナーな政党は、せめて束になって闘わないと、その存在意義すらなくなってしまう。




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