12/09/30

当世サラリーマン小遣い事情

自民党の総裁が安倍さんに決まったらしい。これで、事実上、次期総裁は安倍さんに決まったということだ。まあ、だれが総理になっても、いまの民主党政権よりはマシだろうが、安倍さんには政権を放り投げたという前科があるから、やっぱりイメージが悪い。個人的には石破さんを応援していただけに、少しだけ残念だ。

国民的な人気も、安倍さんよりは石破さんのほうが高い。今回の総裁選で、そうした民意を反映してすんなりと石破さんに決まっていれば、今度の総選挙でも自民党が圧勝していただろうに、イメージの悪い安倍さんでは圧勝とまではいかないだろう。このあたりが派閥政治のいつもの悪い癖で、表面的にはもっともらしいことを言いながら、結局は民意よりも派閥の論理のほうが勝ってしまう。

谷垣さんにしてもかわいそうだ。自民党が野党に転落したときに、「あえて自分が捨て石になる」と言って、野党の党首という損な役回りを引き受けたのに、総理になれるチャンスがあると見るや、みんなでよってたかって谷垣さんを党首の座から引きずり降ろしてしまった。これまで頑張ってきたご褒美に、そのまま続投させてもよかったのにと思う。

さて、そんな前フリとはまったく関係なく、今回は当世サラリーマンの小遣い事情について考えてみたい。なんでも、2012年のサラリーマンの小遣いの平均額は4万円弱で、最も高かったバブル期の約半分にまで下がっているらしい。これは、30年前とほぼ同じ水準だということだ。30年前といえば、自分が高校生になったばかりの頃だ。

30年前と比べれば、日本の経済規模はいまのほうが大きいことは間違いないのに、なぜかサラリーマンの小遣いは30年前と同じ水準にまで落ち込んでいる。当時の物価を考慮したら、30年前のサラリーマンよりも、いまのサラリーマンのほうがずっと苦しいだろう。なにしろ30年前なんて、ラーメン1杯500円もしなかったもの。

しかし、「毎月の小遣いが4万円って、ウラヤマシス」と感じる人も少なくないだろう。何を隠そう、自分もそんな貧乏サラリーマンの一人だ。まあ、こうした「○○の平均額」というものは、本当に平均的な状況を表していることは少なくて、一部の富裕層が平均額を大きく引き上げている場合が多い。「世帯あたりの平均貯蓄額は1,000万円」などがこれに当てはまるだろう。

また、サラリーマンが昼食にかける平均額はおよそ500円らしい。小遣いの平均が4万円というのにはあまり驚かなかったが、ランチの平均額が500円というのには少しばかり驚いた。いまどき、ワンコインで何が食べられるのだろう。きっと、この金額には、「僕はお弁当を会社に持っていくので、昼食代は0円でつ」という弁当男子も含まれているのだろう。

自分の場合、小遣いに占める割合が一番大きいのが食費だ。小遣いの総額がいくらなのかは恥ずかしくて言えないので、「恥ずかしいくらいの金額」ということで察してもらうしかない。お昼のメニューは、立ち食いソバそばや牛丼などを中心に組み立てているのだが、それでも充分に節約できているとは言えない。

なにしろ、ソバにかき揚げを載せるのでさえためらってしまうくらいだ。今日は少しだけぜいたくしてみるかと思いながら券売機の前に立つのだが、結局はかけそばのボタンを押してしまう。牛丼にしても同じことで、今日はお新香と味噌汁を付けてみるかと思いながら席に座るのだが、気付いてみれば、「並をください」と言っている自分がいる。

とにかく、毎日の食費を削らないことには、ほかのことは何もできなくなってしまう。たまには飲みに行きたいし、雑誌だって読みたいし、趣味にかけるお金だって必要だ。欲望にまかせて毎日美味しいものを食べていたら、こうしたことは一切できなくなってしまう。そもそも、美味しいものを毎日食べるだけのお金なんて持っていないのだけれど。

しかし、いくら食費を切り詰めても、元の小遣いが少ないわけだから、手元にはいくらも残らない。そのわずかな金額から、どうやって趣味にかけるお金を捻出するかで、また頭を悩ませることになる。ロードバイクなんていうお金のかかる趣味を持つと、その悩みもさらに深刻なものになる。何を買うにしても、いちいち高いんだよ、ロードバイクってヤツは。

タイヤ、チューブ、ブレーキシューなどの消耗品はなんとか自分の小遣いから捻出できるが、それ以外のアイテムについては、自分の小遣いではどうにもならない。フルクラムのホイールを大人買いしちゃおうとか、コンポをアルテグラの電動コンポに変えちゃおうとか、そんな夢のような話はともかく、新しいウェアやシューズを買うこともままならない。

どうしても欲しいものがある場合は、相方に相談してからカードで買うことになる。自分の道楽に使うお金だから、やっぱり心のどこかに罪悪感があって、そう何度もお願いできることではない。まあ、これは相方にしても同じことで、自分の欲しいものも買えず、いろいろと我慢しているに違いない。それもこれも自分の稼ぎが少ないからで、なんとも心苦しい。

ということで、結論としては、世の中のサラリーマンたちは結構苦労しているということだ。これから先、給料が劇的に上がることなんてまずないだろう。それどころか、現状維持できるかどうかさえ怪しい。なのに、税金や社会保険は確実に上がっていくわけだから、もうどうしようもない。かけそばを食べられるだけまだマシで、何年か後には、ソバさえすすれなくなるかもしれない。

書いているうちに、ほとほとイヤになってきますた。。




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