12/09/02

小金持ちになったらしてみたいこと

お笑い芸人のスギちゃんが、バラエティー番組の収録で全治3か月の重傷を負ったらしい。なんでも、高さ10メートルの飛び込み台からプールに飛び込んだということだ。いくら水とはいえ、10メートルもの高さから飛び込んだら相当の衝撃があるだろう。素人に無茶をさせたらイカンよ。そもそも、こういう無茶をさせる企画自体がテレビ番組としてつまらない。

最近のテレビは(というか民放は)、どのチャンネルを回しても同じような顔ぶれの芸人が同じように内容の薄いトークを展開してばかりで、あまり面白くない。だから、最近では民放を見ることはほとんどなくなった。そんな中でも、スギちゃんだけはなぜか好きで、出演している番組に出会うとついつい見てしまう。

そのあまりにも爆発的な売れ方に、今年いっぱい持つかどうかなんて言われているようだが、今回の事故で年内の復帰は難しくなったから、このままフェードアウトなんてことにもなりかねない。この時期に3か月のブランクはキツイだろう。こんなバカな企画を考えたテレビ局には、スギちゃんの3か月分のギャラを保障してもらいたいところだ。

さて、今回はスギちゃんの決めゼリフ「ワイルドだろ?」のオマージュ企画として、小金持ちになったらしてみたいことについて考えてみたい。普段はお金がもったいなくてなかなかできないけれど、もし今よりも少しだけリッチになったらしてみたいことをツラツラと挙げていこうという企画だ。思わず「ワイルドだぜぇ」と言いたくなるようなぜいたくなことを挙げていきたい。

まずはビールから。晩酌のときにはいつも第3のビールを飲んでいるのだけれど、小金持ちになったら晩酌にはピュアなビールを飲んでみたい。いまも、ちょっとぜいたくしたいときにはピュアなビールを飲むこともあるが、それは最初の一本だけで、次からは第3のビールに切り替えてしまう。これを、最初から最後までビールで押し通したい。

最初にビールを飲んで、次から第3のビールに切り替えると、やっぱりその味の違いは歴然としている。第3のビールは、味が薄っぺらいというか人工的というか、はっきり言ってマズイ。そのマズさに目をつぶるためには、最初から第3のビールを飲んだほうがいいということになる。なんだか最初からワイルドにはほど遠い展開になってしまったが、気にせず次にいこう。

次は米についてだ。米を炊くときには、ぜいたくにミネラルウォーターで炊いてみたい。さらにいえば、ミネラルウォーターで米を研いでみたい。おお、なんてぜいたくなんだろう。わざわざお金を出して買ったミネラルウォーターで米を研ぐなんて、普通の人はちょっとできないんじゃないだろうか。これはかなりワイルドだと思うが、どうだろう。

次はレストランについて。たいていのレストランのランチコースには、サラダ+パスタといったシンプルな「梅」コース、前菜+魚or肉料理+デザートといった標準的な「竹」コース、前菜+魚料理+肉料理+デザートといったぜいたくな「松」コースがあるけれど、自分はいつも標準的な竹コースを注文してしまう。松コースを頼むのは、なんだか精神的にプレッシャーを感じてしまうのだ。

そのくせ、松コースに惹かれることも少なくない。そんなときでも、松コースはやっぱり高いからなあ、と思ってあきらめてしまうのだ。実際には、竹コースが3〜4,000円、松コースが5〜6,000円といったところで、せいぜい2,000円くらいしか違わないのだけれど、精神的にこの差はかなり大きい。少なくとも、松コースを気軽に注文できる度量の広さはいまの自分にはない。

次はラーメンについて。自分は、これまでの45年間の人生において、ただの一度もチャーシューメンなるものを食べたことがない。まあ、これは単純にチャーシューがあまり好きではないというだけで、決してチャーシューメンすら頼めないほどの赤貧だということではない。でも、このまま一生チャーシューメンを食べないで死ぬというのもどうかと思うわけだ。

しかし、小金持ちになれば、特に好きでもないチャーシューメンを気軽に注文できるのではないだろうか。ノーマルなラーメンにせいぜい2〜300円プラスするだけのことだ。そして、途中まで食べたところで、やっぱりチャーシューメンなんてさほど美味いものでもないな、などと言いながら何枚か残したりするのだ。おお、これはかなりワイルドではないか。

などと書いてみたら、自分のあまりの貧乏くささに悲しくなってきたので、このあたりでやめておこう。だって、少しもワイルドじゃないんだもの。まあ、本家のスギちゃんのネタも少しもワイルドではないから、これくらいの貧乏くささがネタ的にはちょうどいいのかもしれない。スギちゃんの一日も早い復帰を祈りながら、今回はこんなところで失礼します。




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