12/06/24

生まれてはじめておにぎりを作ってみた

昨日の土曜日に、ロードバイクで霞ヶ浦を走ってみた。全走行距離は260キロだったが、タラタラと走ったので、特に疲れているということもない。200キロオーバーのロングライドはここ数年間の年中行事になっていて、2009年は銚子から利根川沿いを走るコース、2010年は房総半島一周、去年は佐渡一周という感じで走ってきた。

今年は4月から5月にかけて休日出社が続き、サイクリングが一番楽しい季節にほとんどバイクに乗ることができず、そうこうしているうちに梅雨入りしてしまった。天気予報によると、土曜日には貴重な梅雨の晴れ間が顔を出すということで、ロングライドを決行するならこの日しかないと、数日前から決めていた。風も穏やかで湿度も低いらしいから、絶好のロングライド日和だ。

当日は朝3時に起きて、いつもより多めにご飯を炊いた。簡単に朝食を済ませると、人生初の試みであるおにぎり作りにチャレンジしてみた。今日のコースは川沿いや湖沿いがほとんどだから、コンビニやレストランを探すのに苦労する可能性が高い。だったら、非常食用としておにぎりを作って持っていこうという作戦だ。

前日の夜に、相方に作り方を簡単に教わってはみたものの、いざ自分で作るとなると、なんだかあたふたとしてしまう。まずは、お茶碗にラップを敷いてそこにご飯を半分だけよそる。冷蔵庫を開けてみると、辛子明太子が見つかったので、これをほぐしてご飯の中に詰める。その上から残りのご飯をのせて全体をラップでくるむ。

ここから整形に入っていくわけだが、目指すのは三角おにぎりだ。頭の中ではきれいな三角形がイメージできているのだが、いざ整形してみると、売れない芸術家が作ったわけのわからないオブジェみたいな形になってしまった。なんだかとってもまずそうなので、結局はもう一度やり直して丸い形のおにぎりにした。

濡らした手に塩をこすりつけ、ラップを外したおにぎり全体に塩が行きわたるようにもう一度軽くにぎる。ここまでの工程だけでもけっこう大変だ。しかし、海苔を巻くという工程が最後に待っている。朝食用の八つ切りの海苔を2枚ほど巻いてみたが、なんともバランスが悪い。というか、表面積の半分くらいしか巻けていない。追加でもう2枚巻くと、なんとも愉快なおにぎりらしきものが出来上がった。

スーパーやコンビニでこのおにぎりを置いたら、きっと最後まで売れ残ることが確実なおにぎりだ。まあ、最初だからこんなものだろう。余談だが、スーパーやコンビニで売られているおにぎりには、海苔がパリパリのタイプと、海苔がしっとりしているタイプがあるが、自分は絶対的にしっとりタイプの方が好きだ。

パリパリタイプは海苔とご飯がまったくなじんでいないから、おにぎりとして食べた場合、ものすごく違和感がある。それに、外側のフィルムをはがすときにうまくはがれず、海苔の残骸がフィルムに残ってしまうのもよろしくない。うまくはがれたとしても、細かい海苔の破片があたりに飛び散ったりして、どうにもイライラする。

そんな感じで、おにぎりらしきものをウエストポーチに入れて、朝の4時に家を出た。夜明けまではあと30分くらいあるが、真っ暗というほどでもない。いつも走っている花見川沿いのサイクリンコースは、早朝ということもあってほとんど貸切状態だ。と思ったら、結構な人数の人が散歩していたので驚いた。まだ4時すぎだから、早起きというレベルを超えている。

天気予報では、千葉市内は朝から晴れるという予報だったが、どんよりとした厚い雲が垂れ込めていて、晴れ間などどこにもない。しかも、いつ雨が落ちてきてもおかくしくないような、黒っぽくて怪しい雲だ。と思っていたら、やっぱり雨が降ってきた。本降りの雨ではないが、細かい水滴がサングラスに貼り付いて視界がぼやける。

走り始めてからまだ1時間くらいしか経っていないが、いきなり帰りたくなってきた。自分は、サイクリングの楽しさの8割くらいは天候に左右されると思っている。天気さえよければ、多少体が重くても充分に楽しめるけれど、天気が悪いと、どんなに快調に脚が回っても、やっぱりどこか楽しくない。

でも、もう少し走れば晴れるかもしれない、それに、せっかくおにぎりを作ってきたんだし、と思いながら、とりあえずペダルを回し続ける。しかし、気分は落ちたままで、まったく楽しくない。しかも、途中で道を間違えたことに気付き、あわてて引き返そうとしたら後輪がパンクしてしまった。なんだか踏んだり蹴ったりだ。

30分くらいかけてチューブを交換したときには、もうこれで引き返そうと思った。すでに雨は上がっているけれど、相変わらずの曇天で、これから晴れるような気配はどこにもない。パンク修理に時間を取られたこともあって、すっかりやる気がなくなっていた。でも、せっかくだからもう少しだけ走ってみよう、それに、せっかくおにぎりを作ってきたんだし、と思い直して走り出した。

ここから先は利根川沿いのサイクリングロードに入る、というときになって、何か腹に入れておこうと思い、コンビニに寄った。なにしろ、利根川沿いのサイクリング道路には自販機くらいはあるけれど、コンビニなんて皆無だから、空腹を感じてからコンビニを探していては遅い。あまり空腹ではなくても、補給できるときにしておいたほうがいい。

時間はまだ朝の7時過ぎでそれほど空腹でもないが、カップ麺を買って食べることにした。カップ麺だけでは淋しいので、自作のおにぎりらしきものを一緒に食べることにする。非常食のつもりで持ってきたのだけれど、やっぱり気になってしまう。早く食べてみたい。はやる気持ちを抑えながら、そのおにぎりらしきものにかぶりつく。

おお、なんだかとってもおにぎりに似た味がするではないか。ところどころ塩味にムラがあるような気はするけれど、辛子明太子の辛さがそれを十分に補っていてなかなか美味い。海苔もいい感じにしっとりしていてご飯によくなじんでいる。見た目はなんともブサイクだが、ここまで味がおにぎりに似ていれば、これはもうおにぎりと呼んでもいいのではないか。

おにぎりを食べたら、なんだか元気が出てきた。空も、心なしか明るくなってきたような気がする。せっかくだから、目的地までペダルを回してみよう。

その後は、無事に霞ヶ浦の周回コースを走り切ることができた。昼前には晴れ間も見えるようになり、まずまずの天候になった。天気予報の、「湿度が低く、カラリとした晴天になるでしょう」という予想は大外れになったが、普通にサイクリングを楽しめるくらいの天候にはなった。100点満点で点数を付けるとすれば、55点くらいか。

そんな感じで、思い切り楽しんだというほどではないが、途中で引き返さなくてよかったと思えるくらいには楽しめた。それもこれも、ブサイクなおにぎりのおかげだ。今回は一個しか作らなかったが、次回からはもっとたくさん作って持っていこうと思う。それまでには、なんとかしてきれいな三角おにぎりをマスターしておかねば。




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