12/03/04

選挙に勝つ方法

民主党の野田さんと自民党の谷垣さんが極秘会談をしたらしい。二人とも否定しているが、なにかしらの密約が交わされたのは間違いないだろう。密会などという姑息な手段で変にコソコソしないで、もっと堂々と会談すればいいのにと思うのだが、政治家という人種はこのあたりの感覚がどうも少しずれているようだ。ということで、突然だが、なぞかけなんかをしてみたい。

極秘会談とかけまして、もつれた毛糸と解きます。その心は、どちらも寄り合う(撚り合う)だけでは、物事がますます複雑になるだけでしょう。

なぞかけなんて生まれてはじめての経験だから、これがうまいのかどうかよくわからないが、なんとなくなぞかけっぽいものにはなっているような気がする。とりあえず、これからは覚書の前フリに、なぞかけを積極的に取り入れていこうと思う。なぞかけというのはけっこう頭を使うから、いろいろと考えることができて面白い。

そんなことはともかく、これで解散総選挙への動きが一気に加速したと見ていいだろう。年内には、消費税増税法案の成立も、解散総選挙も実現しないだろうと年頭の覚書で予想したばかりだが、どちらの予想もいきなり外れそうな状況になってきた。しかし、自分としてはこうした動きは大歓迎だ。何も起こらずにグダグダと停滞するよりも、なんらかの動きがあったほうがずっといい。

いざ選挙となると、おそらく民主党は負けるだろうとは思うが、では自民党が圧勝するかというと、まさかそんなことはないだろうとも思う。NHKの世論調査を見ても、民主党と自民党の支持率はどちらも2割前後で推移していて、無党派層が5割に迫る勢いだ。ということは、この無党派層をいかに取り込むかで、選挙の勝敗が決まるということになる。

ということで、選挙に勝つためのとっておきの方法を紹介してみよう。それは、「物事をはっきりと言い切る」ということだ。なんだそんなことかと拍子抜けするかもしれないが、この簡単なことが案外できないのが、政治家という人種の不思議なところなのだ。

もちろん、彼らは口から先に生まれてきたのかと思うくらいに口達者な人たちばかりだから、物言いははっきりとしている。しかし、その意味となると、とたんによくわからなくなるのだ。あの竹下登を評した言葉に、「言語明瞭意味不明瞭」というものがあったが、まさにそんな感じだ。どうやら、竹下さんの時代から、政治家は少しも進歩していないらしい。

他の政治家に揚げ足を取られないように気を付けながら、それでも物言いだけはわかりやすくしようと思って話しているから、「言語明瞭意味不明瞭」ということになってしまうのだろう。国民は昔からこういう政治家のわけのわからない話を聞かされているから、もういい加減にうんざりしている。

だからこそ、「物事をはっきりと言い切る」ということが大事になってくる。たとえば、小泉さんのことを考えてみればわかりやすい。小泉さんが解散選挙に踏み切ったときには、「郵政民営化をするのかしないのか」ということだけを選挙の争点にして、見事に300を超える議席数を獲得して圧勝した。

いま何かと話題になっている橋下さんにしたって同じことだ。大阪都構想という、何がよくて何が悪いのかよくわからないような政策を掲げて、そこから一点突破で国政にまで打って出ようとしているが、橋下さんに支持が集まっている理由は、その政策の良し悪しというよりも、「物事をはっきりと言い切る」という橋下さんの態度にこそあると思う。

しかし、こんなことを書くと、「さすがに有権者もそこまでバカじゃないだろう」と反論したくなる人もいるだろう。実際に、テレビでしたり顔で話している評論家たちも、「有権者もそこまでバカじゃないですからね」などということをよく言っている。しかし、自分も含めて、大半の有権者というのはバカなのだ。

バカだからこそ、郵政解散選挙で自民党が圧勝したり、それからわずか3年後の総選挙で民主党が圧勝したりという両極端なことが起こるのだ。有権者ひとりひとりがしっかりと考えて投票していれば、こんなに極端な結果になるはずがない。その場の雰囲気に流されて、自分で調べたり考えたりすることなく投票しているから、こんなことになってしまう。

もちろん、自分でしっかりと調べたり考えたりして投票している立派な人たちもいるとは思う。そもそも、そういう人たちが投じる一票と、何も考えずにその場の雰囲気だけで投票している人たちの一票に同じ価値しかないということが間違っている。一票の格差という問題がなにかと話題になるが、真の一票の格差の問題は、単純な人口比ではなく、こうした部分にこそあると思う。

極端な話、納税額によって選挙権を与えていた以前の制度は、それなりに意味のある制度だったとさえ思っている。納税額が多いということは、それだけ社会に対して貢献しているということだから、そういう人たちが政治に対してそれなりの影響力を行使するというのは、それほど間違った考え方ではないと思う。

しかし、それでは富のある人だけに有利な政治になってしまうから、不都合な部分も少なくない。わかりやすい解決策として、その人の政治に対する知識や関心度に応じて一票に重みを持たせたらどうだろう。投票の前に、政治や時事に関する簡単なマークシート問題に回答してもらい、その解答用紙とともに投票してもらう。

そして、開票時には、そのマークシート問題の正解率に応じて、一票に対するウェイトをつけるという仕組みだ。正解率が低ければ、その人の一票は0.5票くらいになるし、正解率が高ければ1.5票くらいになる。これならば、政治に対してしっかりとした考えを持っている人の意見がそれなりに反映された投票結果になると思うのだが。

いずれにしろ、有権者の多くは大して政治に関心のないバカばかりだから(もちろん、自分も含めてだけれど)、選挙のときに難しい公約をいくつも並べるというのは愚策でしかない。公約はなるべく少なくして(3つくらいでいいと思う)、それをわかりやすい言葉ではっきりと言い切るだけでいい。それさえできれば、間違いなく選挙には勝てると思う。




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