12/02/26

ロードバイクの経済学

このところ毎回のように書いているような気がするが、とにかく寒い。温暖化どころか、逆に氷河期に向っているんじゃないかという気さえする。しかし、この寒さも結局は温暖化の影響で、気候の振れ幅が極端に大きくなるのが温暖化の特徴なのだろう。というか、温暖化などという言葉を使うからまぎらわしいのであって、気候の極端化とでも言ったほうがずっとわかりやすい。

そんな毎日だから、今年の冬はなかなかロードバイクに乗る機会がない。自分の場合、冬ならば最高気温が10℃以上、夏ならば30℃以下というのがロードバイクに乗る際のひとつの目安だ。ついでに、風速5m以下ならばありがたい。フラストレーションがたまってくると、この目安を無視して乗ることもあるが、やっぱりあまり爽快ではない。

ということで、今年の冬は最高気温が10℃を超える日がほとんどないため、かなりフラストレーションがたまっている。そのフラストレーションを少しでも解消するために、今回はロードバイクに関するお金のあれこれについて書いてみたい。そんなことにはまったく興味がないという人も、どうかお付き合いください。

この覚書でもロードバイクのことは何度か書いているから、それがきっかけでロードバイクに興味を持ってくれている人もきっと5人くらいはいると思う。その中で、「自分もロードバイクに乗ってみたいけれど、実際にお金はどれくらいかかるのだろう」と考えている人も3人くらいはいるだろう。その貴重な3人に対して、今回は熱く語りかけてみたい。

まず、最初に考えなければならないのがロードバイク本体だ。これを買わないことには始まらない。空前のロードバイクブームの現在は、それこそピンからキリまでいろんなバイクが溢れていて、選択肢には困らない。むしろ、あまりにも選択肢が多すぎて、どれを買えばいいのか迷ってしまうくらいだと思う。

最初に買うバイクとしては、高価なものは必要ない。最初から高いバイクを買っても、その性能のすごさは実感できないからだ。最初に入門用の安価なバイクを買って、その後に高価なバイクを買ってこそ、その性能差を実感できる。まあ、自分の場合は2台目に買ったバイクも安価なバイクなので、知った風なことを言っているだけなのだが。

価格の目安としては、10万円以下のバイクで十分だと思う。もしかしたらすぐに飽きて乗らなくなってしまう可能性もあるわけだから、そのあたりのリスクを考慮したほうがいい。この価格帯のバイクでも、十分にロードバイクの乗り味を楽しむことができる。これまでにママチャリしか乗ったことがない人ならば、ロードバイクの軽快な乗り味に感動することは間違いない。

しかし、問題はここからだ。10万円のバイクを買ったからといって、それですぐに乗れるということではない。まず、ロードバイクにはペダルが付いていないから、最低でもペダルを買わなければならない。ロードバイクの場合、専用のシューズとペダルがあるのだが、最初はママチャリに付いているような普通のフラットペダルをお勧めする。

とりあえず、バイク本体+ペダルというのが最低限の構成だ。一応、これでも乗れないことはないが、さすがにこれだけの装備で乗る人はまずいない。このほかに、携帯用の空気入れ、サイクルコンピュータ、前後のライト、簡単な工具セット、サドルバッグ、ドリンクホルダーなどのアクセサリーが必要になる。

これらのアクセサリーを一気に揃える必要はないが、最低でも、空気入れ、工具セット、サドルバッグは必要だ。サイクルコンピュータも、あったほうが断然走りが楽しくなる。などと偉そうに言っている自分の場合、大分長い間、工具セットやサドルバッグを装備せずに乗っていた。その頃はそれほど真剣に乗っていなかったということもあるが、結局はロードバイクをなめていたのだろう。

ある程度乗りなれてくると、本格的なウェアを揃えたくなってくるだろう。そう、あの火星人のようなヘルメットと、罰ゲームのような恥ずかしいピチピチジャージだ。ウェアもピンキリだが、ヘルメットが1〜2万円、夏用のウェア上下(グローブ含む)が3万円、サングラスが1〜2万円、合計で6万円くらいだろうか。

本格的なウェアを揃えると、どうしても本格的に走りたくなる。そうなると、いつまでもフラットペダルで走るというわけにはいかない。専用のビンディングシューズとビンディングペダルがどうしても必要だ。これもピンキリだが、ペダルで1万円、シューズで2万円くらいを考えておけばいいだろう。

これで、見た目だけは一人前のローディーだ。ここまでにかかったお金を計算すると、バイク本体(10万円)+アクセサリー一式(3万円)+ウェア一式(6万円)+ペダルとシューズ(3万円)=22万円ということになる。安価なバイクを買っても、その他もろもろでこれだけのお金がかかってしまうわけだ。

しかし、これで終わりというわけではない。当然ながら、定期的なメンテナンスが必要だ。チューブ、タイヤ、ブレーキシュー、ブレーキワイヤ、シフトワイヤ、チェーンなどは消耗品だから、定期的な交換が必要になる。走行距離によって大きく異なってくるが、年間に5,000キロ走るとすると、年間の平均的なメンテナンス費用は2〜3万円くらいだろうか。

こうして改めて計算してみると、ロードバイクにこんなにもお金を使ってきたのかと、我ながら驚く。これらのアイテムを一気に揃えたわけではなく、何年もかけて少しずつ揃えてきたので、お金を使っているという実感はあまりなかったのだが、実際にはとんでもないお金を使っていたというわけだ。なんだか頭が痛くなってきた。

だからというわけではないが、最近は必ずパンク修理キットを携帯するようになった。以前は、パンクしたらチューブを交換して、古いチューブはそのまま処分していたのだが、チューブにかかるお金もバカにならない。なので、最近はゴムパッチを貼ってパンクを修理することにしたというわけだ。現在のチューブには何枚もパッチが貼ってあって、かなり貧乏くさいことになっている。

といことで、ロードバイクというのはかなりお金のかかる趣味だということがわかったと思う。軽い気持ちでロードバイクを買ったら最後、どんどんとお金をつぎ込むことになってしまうのは必至なので、よく考えてから購入することをお勧めしたい。ロードバイクが誘う物欲は、それはもうとんでもないレベルのものだから。




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