11/11/13

英語喉について考えてみる

なんだか最近はネタ枯れ気味だ。いや、実は最近に限ったことではなく、ここ何年かは慢性的にネタ枯れに苦しんでいて、毎週何かしら強引にネタを引っ張り出してきては無理やり書いているといった感じだ。だから、その内容も以前に書いたものとダブることが多く、ああ、このネタは以前にも書いたことがあったなあ、などと思いながら書いていることが多い。

まあ、早い話が、だいぶマンネリ化してきたなと感じながら書いているということだ。自分でもそう感じるのだから、読んでいる人にしても同じことだろう。申し訳ない気がしないでもないが、毒を食らわば皿までという言葉もあることだし、ここまできたらとことん付き合ってやってください。

ということで、今週もネタに頭を悩ませていて、いっそのことだれかお題を提供してくれないものか、などと考えていた。そうしたら、掲示板になんだか面白そうな書き込みがあるではないか。ちょっと調べてみたところ、ネット上で「英語喉」なるメソッドが話題になっているらしい。こんなメソッドはいままでに聞いたことがない。

早速、YouTubeにアップされている動画を見てみた。早い話が、英語らしい発音を目指すのであれば、口や舌の形なんてどうでもよくて、喉から声を出しなさいということらしい。2〜3分の動画を何本か見ただけなの超ニワカなので、こういう乱暴なまとめ方でいいのかどうかわからないが、おそらくはそういうことだと思う。

さて、動画を見た感想だが、この上川さんという人は英語が上手な人だと思った。いや、英語に関する書籍を出している人だから英語がうまいのは当然なのだが、日本語を話している途中でもいきなり英語で話し出すところがすごいと感じた。動画を見てもらえばわかるが、本当に何の違和感もなく日本語と英語を話しているのだ。

普通の日本人ならば、いくら英語の得意な人でも切り替えに若干時間がかかると思うが、この人はまったくタイムラグなしに切り替えができるのだ。これだけ見ても、ただ者ではないことがわかる。肝心の発音にしても、自分のような素人からしたら、ネイティブと変わらない発音に聞こえる。

日本人には聴き取りが難しいとされる「アール」と「エル」について、上川氏は動画の中で熱く語っているのだが、要するに、アールは喉の下の部分からビリビリと音を響かせるように発音し、エルは喉の上の部分からクリアな感じで発音するとそれっぽく聞こえるというものだ。自分でも試してみたが、なるほど、そんな感じがしないでもない。

これだけでなく、ほかにもいくつかポイントがあるのだろうが、上川氏が一番言いたいことは、英語は口や舌で発音するのではなく、喉で発音するということだろう。これまでは、口の形や舌の位置を意識して発音するというのが常識だったから、そうしたことは一切無視して喉を意識しろというのは、たしかに画期的なメソッドではある。

しかし、正直なところ、自分にとってはどうでもいいことだ。自分はもう、きれいな発音で話そうとか、リスニング力を伸ばそうとか、そういったことにはほとんど興味がない。というか、いまさら努力してもどうせ無理だとあきらめているといた方が正確だ。そんなことに時間を使うよりも、一つでも多く単語を覚えて、読み書きの能力をもっと伸ばしたい。

しかし、上川氏のメソッドを否定する気はまったくない。この人はこの方法で自分の英語力を伸ばしたのだから、万人に有効なメソッドではないにしろ、少なくとも一部の人にとって有効なメソッドであることに間違いはない。大事なのは、それが自分に合った方法かどうかを見極め、十分に納得してからその方法を試してみるということだろう。

百人いれば百通りの方法があるのが当たり前で、その人はその方法で成功したわけだから、この方法が一番正しいと思い込んでしまうのも、また当然の話だ。自分だって、英語学習で一番重要なのはボキャブラリー学習だと信じているから、このサイトでもボキャブラリー学習に一番重点を置いて書いているわけだ。

しかし、ほかの人たちは、音読が一番重要だとか、耳を鍛えるのが一番大事だとか、それはもういろんなメソッドがあふれている。こうしたさまざまなメソッドから一番自分に合うと思うものを選択するのが、英語学習者の責任だ。どんなに怪しげに思える方法でも、それで自分の英語力が伸びれば、その人にとっては有効な方法なのだ。

ということで、英語喉メソッドの有効性は、自分のような素人にはその是非を評価することはできない。合う人には合うだろうし、合わない人にはまったく合わないだろうということしか言えない。まあ、そんなことを言ったら、すべてのメソッドが「合う人には合う、合わない人には合わない」ということになってしまうが、結局はそういうことだと思う。



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