10/11/28

ビアンキ君(ニローネ ALU 105)のインプレ

2ヶ月前に新しいロードバイクのビアンキ君を買ってからちょうど1,000キロほど走ったので、ここらでビアンキ君のインプレなどを書いてみたい。ロードバイクについてダラダラと書いても、ロードバイクに興味のない人にとっては面白くもなんともないだろうから、誰にでもわかるようにやさしく書いてみようと思う。

とりあえず、以前に乗っていた(いまもときどき乗っているけれど)フェルト君と比較しながら、ビアンキ君について語ってみよう。フェルト君とビアンキ君との違いは、以下のように大きく挙げて3つある。その違いについて説明すれば、ロードバイクのことが少しはわかってくると思う。これを読んで、ロードバイクに興味を持つ人が少しでも増えてくれると嬉しい。

1. 重量が軽くなった
2. フロントフォークがアルミからカーボンになった
3. コンポがSORAから105になった

まずは重量についてだが、フェルト君の重量は10.6キロだったが、ビアンキ君の重量は9.3キロだ。ロードバイクで1キロ以上違うというのは、かなり大きな差になる。高級車になると、100グラム軽くなるだけで値段が1万円上がるという話もあるくらいだから、ロードバイクにとって軽量化というのは非常に大きな要素なのだ。

そもそも、ロードバイクで9キロや10キロというのは相当に重い。とことん軽量化にこだわってパーツを組み上げると、6キロを切るようなロードバイクも作れるから、9.3キロという車重はそれに比べれば話にならないくらいに重い。しかし、フェルト君に比べれば大幅に軽量化されていることは間違いない。

しかし、その軽量化による恩恵はほとんど感じられない。急な上り坂では以前よりも若干楽に登れるようになったような気はするが、平地を走る限りではフェルト君との違いはほとんど感じられない。まあ、これは自分の貧脚が原因で、どんなバイクに乗っても違いが感じられないというだけのことかもしれない。

次に、フォロントフォークについてだが、ロードバイクのフレームに使われる素材には、アルミ、スチール、カーボン、チタンなどさまざまなものがある。20万円以下の安物の場合、まず間違いなくアルミフレームということになる。ビアンキ君の場合も当然アルミだが、フォロントフォークだけはカーボン製だ。

フロントフォークとは、ハンドルと前輪を繋ぐパーツのことで、フェルト君の場合はこのフォークも含めてすべてアルミだった。アルミフレームの特徴は、とにかく乗り味が硬いということだ。ロードバイクにはマウンテンバイクのようなサスペンションなど付いていないから、路面からの衝撃をまともに拾ってしまう。

これがカーボン素材ならば、路面からの衝撃をうまく分散してくれるらしいのだが、アルミにはそんな器用な真似はできない。これを少しでも解消しようというのが、カーボン製のフロントフォークというわけだ。前輪がハンドルに伝わる衝撃を和らげて、走行時の快適性を高めるというのがその目的だ。

しかし、実際に乗ってみたところ、フルアルミとの違いはまったく感じられなかった。荒れた路面を走れば、やっぱり同じようにダイレクトに衝撃がハンドルに伝わってくる。カーボン製のフォークだから衝撃は和らいでいるはずだと思い込みながら走っても、プラシーボ効果すら得られない。

最後に、コンポについてだが、これはロードバイクの構成から説明する必要がある。各メーカーが実際に自分のところで作るのは実はフレームだけで、後は他のメーカーが製作しているホイールやらサドルやらを組み合わせて販売している。その重要な構成パーツとなるのが、コンポと呼ばれる部分だ。

コンポとは、簡単に言えば変速機構一式ということだ。ハンドル部分に搭載された変速機を操作すると、後ろのギヤの部分が反応して変速するが、その仕組み一式をコンポと呼ぶ(正確にはブレーキなども含まれるが、面倒なのでここでは省略)。このコンポが、24速仕様のSORAから20速仕様の105にグレードアップされたというわけだ。

このコンポを製作しているメーカーもいくつかあるが、国内で販売されているロードバイクに採用されているのはシマノ社製のコンポが多い。このシマノ社製のコンポにもいくつか種類があって、ロードバイクに搭載されるコンポをグレード順に並べると以下のようになる。

1. SORA (フロント3速×リア8速 = 24速。10万円以下のモデルで主に採用される廉価コンポ)
2. TIAGRA (フロント2速×リア9速 = 18速。10〜20万円のモデルで主に採用されるコンポ)
3. 105 (フロント2速×リア10速 = 20速。20〜30万円のモデルで主に採用されるコンポ)
4. ULTEGRA (フロント2速×リア10速 = 20速。30〜50万円のモデルで主に採用されるコンポ)
5. DURA ACE (フロント2速×リア10速 = 20速。50万円以上のモデルで主に採用される最上級コンポ)

これを見て、なぜ24速仕様のSORAが20速仕様の105よりも下位モデルなんだろうと疑問に思うかもしれない。20速より24速の方が便利なんじゃね? いっぱいギアがあった方が得なんじゃね? と思うかもしれない。自分も最初はそう思っていた。ギアがいっぱい付いていてラッキーだなあ、などとバカっぽく考えていた。

しかし実際に乗ってみると、フロント側を一番外側のギアに入れてリア側を一番内側のギアに入れる(あるいはその逆)という使い方はしないということに気付いた。この場合、チェーンが斜めに襷掛けのような状態になってしまうため、チェーンやギアに負担がかかってしまうからだ。

なので実際には、フロント3速×リア8速 = 24速よりも、フロント2速×リア10速 = 20速の方が使えるギアの組み合わせは多いということになる。また、フロント3速というのは、ロードバイク乗りの間では邪道というか初心者という感じで見られてしまうため、少し乗りなれてくると、フロント2速×リア10速が最低限の仕様という感じになってくる。

しかし、フロント3速×リア8速がフロント2速×リア10速になったからといって、走りが劇的に変化するというわけではない。使えるギアの組み合わせが若干広くなるというだけのことで、実際には気分的な問題や見た目の問題が大きい。とりあえず20速に乗っていれば、自分は初心者じゃないんだぜ、と思えるという程度のことだ。

結論として、スペック的にはビアンキ君とフェルト君ではかなり違うが、実際に乗ってみると、その違いはほとんど感じられないということだ。上り坂が若干楽になって、ブレーキの効きが少しだけよくなったという程度だろうか。やっぱり、最低でも30万円くらいのフルカーボンフレームに乗らないと違いはわからないのかも知れないと思い悩む今日この頃だ。



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