10/03/28

迷走する民主党と暴走する亀井さん

なんだか民主党がものすごくグダグダになってきた。閣僚たちは自分の好き勝手なことばかり言って意見はバラバラだし、鳩山さんはそれをまとめようともしないし、政治とカネの問題ではだれも辞めようとしないし、もう政権与党としての体を成していないような気がする。

去年の総選挙前から、民主党が政権をとったらすぐにグダグダになるだろうと予想していたが、ここまでひどくなるとはさすがに思っていなかった。マニフェストに掲げた政策は何ひとつとしてまともに実現していないし、ようやく法案が成立した子ども手当にしたところで、ものすごくお粗末な内容だ。

なにしろ、海外に子供がいる日本在住の外国人に対しても、手当が支給されるのだ。この制度の大きな目的は、日本の少子化を少しでも食い止めることにあるはずなのに、よその国の少子化対策に貴重な財源を使ってどうする。しかも、その肝心の子供は日本に住んですらいないのだ。まったく、バカじゃないだろうか。

さらにバカじゃないかと思うのは、米軍基地の移転問題だ。選挙前は、鳩山さんが「沖縄県の基地は県外に移転することをお約束します」みたいなことを得意げに言っていたから、それなりの勝算があるのだろうと思っていた。しかし、ここまでのゴタゴタぶりを見ると、そんなものは最初からまったくなかったのだろう。

日米関係の根幹に関わる重要な問題を、選挙前のリップサービス程度に使っていたということだ。この言葉の軽さにはあきれるしかない。しかし、政権交代を果たした直後に、前言撤回してアメリカとの合意のとおりに名護市に移設すると言っておけば、ここまでゴタゴタすることはなかっただろう。

それを、できもしないリップサービスの公約をしたばかりに、その公約にしばられて身動きのできない状態になってしまった。名護市長選挙で基地移設反対派の市長が当選したため、さらに事態は厳しくなる。名護市の方には申し訳ないが、この市長選挙の前に強引にでも現行案を選択していれば、ここまで事態がこじれることはなかったと思う。

この間に民主党がしたことと言えば、アメリカを怒らせ、沖縄県民を怒らせ、徳之島の住民を怒らせ、日本国民をあきれさせたということだけだ。こうなることは誰が考えても最初からわかりきっているのに、どうして民主党にはそれがわからないのだろう。民主党はバカの集まりですか。

だいたい、基地をグアムに移設するというバカげた案を主張する社民党と連立するからこういうことになるのだ。日本を守ってもらう米軍を日本の領土から追い出してどうする。こういう「ちょっと頭が沸いてるんじゃねえの」と言いたくなるような案を主張する政党は、与党としてだけでなく、存在自体が要らない。

これほどまで迷走している民主党を尻目に、言いたい放題、やりたい放題なのが亀井さんだ。いつ見ても寝起きのような髪型は微笑ましいが、最近の暴走ぶりはさすがに笑えない。郵貯の限度額を現行の倍の2000万円に引き上げて、いったいどうしたいのだろう。

自分は経済オンチなので難しいことはよくわからないが、実質的に国が保証する郵貯の限度額が増えたら、1000万円までしか保証されない民間の金融機関からの預金が流出するであろうことは容易に想像できる。そうなったら当然日本の経済は混乱するわけで、どこにメリットがあるのかよくわからない。

もしかしたら、将来のさらなる国債発行のバックボーンにするつもりなのかもしれない。国民の貯金を郵貯という名目で国の管理下におき、その資金力を背景にガンガン国債を発行するのが目的だとしたら、ものすごく危険だ。さらなる国の借金のために、せっと稼いだお金を貢ぐようなものだ。

この亀井さんの強気な姿勢には、今度の夏の参院選で民主党は単独過半数は取れないだろうという読みが背景にあると思う。もし民主党が単独過半数を取れば、勝手なことばかり言っている亀井さんの国民新党は連立から切られてしまう。そう考えれば、さすがに亀井さんも選挙が終わるまではおとなしくしているだろう。

このあたりも、迷走を繰り返して勝手に支持率を下げている民主党政権がみずから招いた混乱であって、結局は身から出たさびだ。迷走する民主党と暴走する亀井さん、だれでもいいからこの人たちを止めてほしいが、肝心の自民党も内部でゴタゴタしているようでは、いったいだれに期待すればいいのか、出るのはため息ばかりだ。



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