10/02/21

スノボのウェアは照れ隠しみたいなもの

前回はスノーボードの国母くんについて書いたが、今回もスノボ絡みのネタを書いてみたい。出勤前にテレビを点けたらスノーボードの予選をライブで放送していたので、朝飯を食べながらなんとなく見ていたのだが、あのダブダブのウェアがどうにも気になった。

とにかく、出場する選手がすべて申し合わせたようにダブダブのウェアを着ているのだ。別にどんなウェアで競技してもかまわないのだが、あのウェアだと空気抵抗が大きくて不利なのではないかと思うのだが、どうだろう。少なくとも、あのウェアのおかげで有利になるとは思えない。

アルペン競技みたいな空気抵抗の少ないウェアを着てクルクル回ったら、3回転なんてケチなことは言わず、5回転くらいはいけるんじゃね? いつもより多く回しております、なんて言いながらクルクル回れば、思い切りおめでたい感じになるんじゃね? そしたら、二代目染之助・染太郎としてデビューできんじゃね?

実際に、ウェアというのは非常に重要な要素だと思う。自分も、愛車の流星号に乗るときのウェアを若干だが「ピチピチ」仕様にして、ウェアの重要性というものを改めて認識したからだ。以前の覚書でも書いた気がするが、自分は全身ピチピチのウェアでロードバイクに乗るのにはかなり抵抗がある。

春から夏にかけては、淡色の長袖Tシャツと黒の短パンというカジュアルな服装でオッケーだが、秋から冬にかけてが困る。いままではジーンズやコーデュロイのパンツなどを穿いて乗っていたが、去年から本格的にロングライドに目覚めてしまったので、この服装で長距離を走るのはやっぱりいただけない。

そこで、くるぶしまであるロングサイズのサイクルパンツを買って穿いてみた。最初はそのピチピチ感にちょっと戸惑ったが、慣れてみると快適だ。ロングライドに限らず、ちょっと50〜60キロくらい走ってこようかなというときでも、思わずピチピチパンツに脚を通す自分がいる。

ただ、股間あたりのピチピチ感にはどうしても慣れないため、黒のパンツの上から黒の短パンを穿いている。このあたりの心理は、ビキニの上からパレオを巻く乙女の恥じらいに共通するものがあると思う。ちょっと冒険してみたけど、イマイチはじけきれないのよね、みたいな感じだ。

上半身も、普通のジャージなどを着てごまかしている。要は、かなり中途半端なローディー(業界では、ロードバイク乗りのことをこう呼ぶらしい)ということだ。全身をピチピチウェアで決めてしまうと、もう逃げ道がないような気がして、本格的な格好をするのには抵抗がある。

全身ピチピチだと、走りも本格的にならざるをえない。ピチピチウェアでタラタラと歩道を走っているローディーなど見たことがない。みんな、30キロくらいの高速で車道をガンガン走っている。自分の場合、疲れたときやゆっくり走りたいときに広い歩道があれば、そちらを走ることだってある。カジュアルな服装なら、こうしただらけた走りも可能だ。

ピチピチウェアだと、こうした逃げ道がなくなるのが困る。走るときには常に全力というのでは、疲れてしかたがない。景色を眺めながらゆっくりと走りたいときだってあるのだ。それと、全力でロードバイクに取り組んでいるという姿勢にも、ある種の照れを感じているのかもしれない。

カジュアルな服装で乗ることにより、ロードバイクなんてただの暇つぶしにしかすぎないのさ、みたいな言い訳を用意しておきたいのだろう。君たちみたいなピチピチウェアで走るのなんてごめんだね、だって自分はそんなに真剣にロードバイクに乗ってるわけじゃないんだからさ、といったところだ。

このあたりの心理は、スノボのダブダブウェアにも通じるものがあるような気がする。競技に不利なダブダブのウェアをわざと着ることにより、周囲をちょっと斜に見るというか、「一生懸命」という恥ずかしさからちょっと距離を置くというか、そうした効果があるような気がする。なんつって、実際のところはよくわからんけどね。




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