はじめに  



思いがけず海外出張を言い渡された...
ある日突然、会社が外資系企業に吸収合併された...
出社して「おはようございます」と上司に挨拶したら、思いがけず「Good morning」と返事されてしまった...

いずれも有り得ない話ではありません。

これらは極端な例かもしれませんが、多かれ少なかれ、仕事上での英語の必要性が現在ほど問われている時代もそうはないでしょう。英語の必要性はこれからしばらくの間高まることはあっても、その逆はまずないと言って良いと思います。それだけに、もう「英語は苦手だから」とか「時間がないから英語なんて無理」という言い訳は通用しなくなってきています。従来の「読み・書き・そろばん」に加えて、「英語」という項目が日本人の必須科目に書き加えられるのも、そう遠くの未来のことではないでしょう。

ここで、「英語なんて関係ねえよ、出来なくったって死にゃしないって」と尻をまくるのは自由です。

しかし、ここで腹をくくって英語に取り組めば、様々な新たなる可能性が開けて来ます。仕事上のチャンスが広がるのはもちろんのこと、外国人の異性とお近づきになれるかもしれないし、ひょっとしたらハリウッドデビューなんて可能性もあります(あくまでも可能性です)。

そこまでではなくても、教養として、あるいは純粋に趣味として英語に取り組むのも、充分に意義のあることだと思います。

まず、どの位のレベルを目標にすべきかを明確にすることが大事です。仕事で英語を使う必要があるビジネスマンの場合なら、大体以下のレベルが当面の目標になると思います。

 国内外の主要なニュースを英字新聞でキャッチ出来る。
 ビジネスレターなどフォームの決まっている文書であれば、辞書を使えば書くことが出来る。
 ノンネイティブということを考慮してくれるネイティブとなら、ビジネスの話が成立する位の会話が出来る。

上記のレベルを実際の英語資格試験にあてはめた場合、英検ならば準一級以上、TOEICならば730点以上というのが一応の目安です。

特別に高い英語能力が要求される職場に勤務されている方や、プロを目指している方ならば別ですが、そうでない限り、この位の英語力があれば充分すぎるくらい充分だと思います。ビジネスマンたる者、英語にばかり時間を割くわけにもいきません。

このレベルならば、国内の独習で充分に達成可能です。高価な教材を購入したり、英会話スクールに通う必要はありません。

しかし、10代の頃のような頭の柔軟性が多少失われつつあるのは、認めたくはありませんが事実です。自分の場合も、高校時代は一晩で日本史の教科書を30頁くらい丸暗記するのは楽勝でしたが、今となっては望むべくもありません。しかし、なにげなく日々過ごしているようでも、社会に出てからはそれなりの経験と知識が蓄積されています。受験時代にがむしゃらに暗記した年号や人名などはすぐに忘れてしまいましたが、自分が興味を持った時代や人物について改めて接してみると、それまで見えてこなかった時代背景やその人物の個性などが浮き上がってきて、立体的に理解することが出来ます。

英語についても同じことが言えます。たしかに10代の頃のようにがむしゃらに勉強するのは難しいかも知れませんが、30代、あるいは40代や50代の人間にはそれを補うだけの知識と経験があります。

よく言われることですが、勉強を始めるのに遅すぎるということはありません。特に英語は勉強すればするだけ、その努力は報われます。

今まで電車の中で手にしていた「週刊少年マガジン」を「基礎英語」に持ち替えることから始めてみてはいかがでしょう。きっと何か得るものがあるはずです。




 英語独習の心得

 今が英語習得のチャンスと知るべし
 具体的な目標を持つべし
 英語は努力を裏切らないことを肝に銘じるべし 


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