MARK TWAIN 




 「トム・ソーヤの冒険」で有名な、アメリカの作家。
 1835年にミズーリ州で生まれた作者は、少年時代に父親を亡くし、印刷工や航海士として働く。1864年にサンフランシスコに移住し、新聞社のレポーターとして寄稿するかたわら、各地で講演会を開くなどして有名になっていく。やがて小説を書き始め、1876年に出版された「トム・ソーヤの冒険」で一躍人気を博す。1910年に亡くなるまで、多くの小説やエッセイを残している。
 古い時代に書かれた英語で、なおかつ会話文に方言が混じるため、作者の書く英語はとても読みやすいとは言えない。細かい部分にはこだわらず、適当に斜め読みするくらいの大らかさが必要かもしれない。




THE PRINCE AND THE PAUPER  07/05/19更新

 読み易さ 
 面白さ   

物語の舞台は16世紀のイギリス。ロンドンの貧民街で生まれ育った10才の少年トムは、国王一族の住む宮殿を通りかかったときに門番に見咎められるが、エドワード王子に助けられ、宮殿の中に招き入れられる。生年月日が同じで顔立ちもそっくりな二人は、いたずら半分にお互いの服を交換するが、これが原因でエドワード王子は乞食と間違われて宮殿から追い出され、トムは王子となって宮殿に残る。どこへ行っても自分が王子であることを信じてもらえないエドワードと、慣れない宮殿での生活に戸惑うトム。そんなときにエドワードの父である国王が急死し、トムが国王として即位することに。乞食としてさまようエドワードは、国王として宮殿に戻ることができるのか。

 どこへ行っても誰に対しても、ボロボロの服を着たまま「自分はイギリス国王である」と自己紹介するエドワード少年がいい。自分を助けてくれたヘンドンを、自分の家来として扱ってしまうエドワード少年の傲慢さが素敵だ。結局は、人間の身分は生まれながらにして決まっているということだろう。お話としてはハッピーエンドで終わるので安心して読めるが、いくら王様とはいえ、10歳の子供が偉そうに振舞うのが少しだけ鼻につく。



THE ADVENTURES OF HUCKLEBERRY FINN  05/11/19更新

 読み易さ 
 面白さ   

主人公の少年ハックは、乱暴者の父親との生活に嫌気がさし、自分が強盗に殺されたように見せかけて無人島へと逃げ出す。その島で出会ったのは、現在の主人から別の場所へ売られてしまうことを恐れて逃げ出した黒人奴隷のジム。二人はいかだに乗って川を下り、奴隷制度のない自由州を目指して旅を始める。

 ハックの一人称で語られるこの作品は、とにかく文章が難しい。「トム・ソーヤの冒険」も難しかったが、これはさらに難しい。文章が難しいだけでなく、「トム・ソーヤの冒険」のような明るさがないところも読んでいて辛かった。黒人の奴隷制度を痛烈に批判している内容で、ジムの描写がなんとも哀れだ。物語の最後にトム・ソーヤが登場するのもどうかと思う。それまでの重苦しい展開を、とってつけたようなトムの登場でごまかそうとしているようで、なんだかあざとさを感じてしまう。



THE ADVENTURES OF TOM SAWYER   02/03/22更新

 読み易さ 
 面白さ   

言わずと知れた「トム・ソーヤの冒険」。

 「息抜きにちょっと読んでみるか」と軽い気持で読んでみたものの、思い切り難しかった。西部地方の方言で語られる会話部分もさることながら、一度読んだだけではすんなりと頭に入ってこない独特の文体がなんとも読みにくい。この作品は1876年に出版されたものだから、日本では「近代文学の父」と称される坪内逍遥や二葉亭四迷などが活躍するよりさらに前の時代の作品ということになる。この時代の作品は日本語ですら読みにくいのだから、英語で書かれたこの作品が難しいのは当然だと思う。




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