J.R.R TOLKEIN 



  「ホビットの冒険」や「指輪物語」などのファンタジー小説で有名なイギリスの作家。
 1892年に南アフリカで生まれた作者は、3歳のときに母親とともにイギリスに戻るが、その直後に父親を病気で亡くしてしまう。さらに、12歳のときに母親も病気で亡くしてしまい、その後はキリスト教の司祭に引き取られて育てられる。敬虔なクリスチャンとして青年時代を過ごし、21歳のときに結婚する。オックスフォード大学を卒業後、第一次世界大戦にイギリス陸軍に従軍して出征する。退役後は、辞書編集の職を経てオックスフォード大学の教授となり、それと前後して創作活動を開始する。1937年に出版された子供向けの作品である「ホビットの冒険」が大人にも人気を博し、その続編にあたる「指輪物語」が1954年に出版されると、さらに高い人気を得る作品となった。その後もいくつかの作品を発表し、81歳で亡くなる。
 作者の書く文章は意外に難解で、壮大な歴史を土台にしてストーリーが構築されていることもあり、文章自体の難解さのほかに、こうした背景も気にしながら読まなければいけないため、さらに難しくなる。子供向けのファンタジーだと思って軽い気持ちで読むと、痛い目に遭うかもしれない。




THE LORD OF THE RINGS  Book 6: The End of the Third Age  13/01/27更新

 読み易さ 
 面白さ   

敵に捕らわれたフロドを救出するために敵の城に一人で乗り込んだサムは、敵が仲間割れを始めた隙に乗じてなんとかフロドを救い出す。指輪のせいで疲労困憊のフロドを励ましながら、ついに目的地であるモルドールの山にたどり着くが、そこには指輪に執着するゴラムが待っていた。格闘の末、ゴラムは指輪もろともフロドの指を食いちぎるが、勢いあまって転落死してしまう。指輪とともに悪の力も消滅し、アラルゴンを新しい王とした新しい時代が訪れる。しかし、1年ぶりに故郷に帰ったフロドたちは、以前は平和だった村が悪人たちに乗っ取られていることを知り、静かな村を取り戻すために立ち上がる。

  結局、最後まであまり盛り上がらないまま終わってしまった。この物語の主役は一応はフロドだと思うのだが、最後まで読んでみて、実はサムが一番活躍したのではないかと感じた。主人のフロドに献身的に尽くす姿は健気でありながらも力強くて、次第にサムのキャラクターに引き込まれていった。それに比べて、主役のフロドはなんだか地味だ。特に派手なアクションを起こすわけでもないし、力強いリーダーシップを発揮するわけでもない。最後までイマイチ盛り上がらなかったのは、このフロドの地味さにも原因があるような気がする。結論としては、長い割にはあまり面白くなかったということだ。



THE LORD OF THE RINGS  Book 5: The War of the Ring  13/01/13更新

 読み易さ 
 面白さ   

戦争に勝利したガンダルフは、ピピンを伴い、ミナス・ティリス国に向かう。ピピンは、国王の従者となってミナス・ティリスに残り、敵の襲撃に備える。一方メリーは、ローハン国のセオデン王の従者となって、ミナス・ティリスに向かう。また、アラルゴンとレゴラスとギムリは、援軍を集めながら、別ルートでミナス・ティリスを目指していた。敵の大群に取り囲まれたミナス・ティリスは、落城寸前にまで攻め込まれるが、ローハン国の援軍と、アラルゴンが率いる軍勢の加勢により、敵の掃討に成功する。しかし、勝利の喜びに浸る間もなく、ガンダルフとアラルゴンたちは、指輪を持つフロドとサムが敵地に侵入する隙を作るため、すべての軍勢がおとりとなって敵に一斉攻撃を仕掛けるという作戦を立てる。

  ようやく面白くなってきた。人間の子供ほどの背丈で、敵に果敢に向かっていくピピンやメリーは愛らしいし、八面六臂の活躍を見せるガンダルフは頼もしいし、ここぞというところで一番おいしいところを持っていくアラルゴンはカッコいいしで、ここにきて各キャラクターがいきいきと動き出してきたような感じだ。これまでの展開は、山の中や森の中を延々と歩いていくだけで、正直なところ退屈だったが、この巻のように派手な動きがあると、読んでいてもやっぱり楽しい。もっと早くからこういう展開にしてくれればいいのにと思うくらいだ。



THE LORD OF THE RINGS  Book 4: The Ring Goes East  12/12/23更新

 読み易さ 
 面白さ   

一行から離れたフロドとサムは、苦労しながら旅を続けるが、フロドの持つ指輪を執拗に付け狙うゴラムに襲われる。ゴラムを捕らえたフロドは、ゴラムに忠誠を誓わせ、モルドールへの道案内として同行させる。旅の途中で、ボロミアの弟であるファラミアが率いる軍勢に遭遇し、ボロミアが亡くなったことをファラミアから聞かされる。やがて、ゴラムの案内で秘密の道にたどりつくが、ゴラムの裏切りによってフロドが怪物に襲われてしまう。仮死状態になったフロドを、死んでしまったものと思い込んだサムは、フロドの指輪を持ち、一人で旅を続けることを決意する。サムが自分の間違いに気付いたときには、フロドはすでに敵の手に落ちていた。

  そろそろ面白くなってきてもいい頃だと思うが、相変わらずあまり面白くない。ただ、後半でサムが大活躍するところは少しだけ面白かった。それと、ゴラムのキャラクターも悪くない。感想としてはそれくらいで、特に書くことはない。文章は難しいし、ストーリーは大して面白くもないしで、なんだか読むのが苦痛になってきたが、せっかくここまで読んだのだから、最後まで読んでみることにしよう。



THE LORD OF THE RINGS  Book 3: The Treason of Isengard  12/12/23更新

 読み易さ 
 面白さ   

失踪したフロドを追いかけるサムは、すんでのところで追いつき、2人で旅を続ける。一方、ボロミアは敵の矢に倒れ、ホビットのメリーとピピンは敵に囚われてしまう。残ったのは、アラルゴン、レゴラス、ギムリだけになり、3人はアラルゴンをリーダーとしてメリーとピピンの救出へと向かう。その途中で、悪の魔法使いサルマンが率いる軍勢と闘う兵士たちに出会う。3人は、この兵士たちに同行して宮殿へ招かれるが、そこで魔法使いのガンダルフと再会する。さらに、自力で敵から逃げてきたメリーとピピンとも再会をはたす。敵軍との戦争に参加したガンダルフらは、劣勢に陥りながらも、最後は勝利を収める。

  便宜的な分類によると、この作品は三部構成になっていて、この巻から第二部が始まるということになるらしい。たしかに、それまで行動を共にしてきたメンバーが、この巻からは3つに分かれてしまうため、ここから物語が大きく転換していくことになる。この巻では、ボロミアが死んだり、死んだと思っていたガンダルフが再登場したり、大規模な戦闘が起こったりと、かなり派手な展開になっている。おかげで、これまでよりは多少面白くなってきたような感じだが、やっぱりイマイチ入り込めない感じもあって、なんだかイライラする。それもこれも、よくわからない造語や地名や人名が次々に出てくるからだと思う。もっと少し読みやすければ、多少は面白くなってくると思うのだけれど。



THE LORD OF THE RINGS  Book 2: The Ring Goes South  12/12/08更新

 読み易さ 
 面白さ   

敵の追跡を振り切って、とある村にたどり着いた一行は、そこで魔法使いのガンダルフと再会する。その村では、近隣の有力者たちが集まり、フロドが持っている指輪の処置について会議が開かれていた。悪の王サウロンが統治するモルドールの山に指輪を捨てる以外に方法はないということが確認され、その任務を遂行する9人のメンバーが選ばれる。フロドたち4人のホビットのほかに、エルフ族のレゴラス、ドワーフ族のギムリ、人間のアラルゴンとボロミアもメンバーとして選ばれ、魔法使いのガンダルフをリーダーとして新たな旅が始まる。しかし、ガンダルフが途中で敵に襲われてしまい、アラゴルンが新しいリーダーとして一行を先導する。しかし、これ以上仲間たちを危険に巻き込むことを恐れたフロドは、一人でモルドールの山に行くことを決意する。

  1巻では、かなりお気楽な内容だったが、2巻に入っていきなりシリアスな展開になってきた。ただ、いまのところあまり面白くない。旅のメンバーたちも、ガンダルフやアラゴルンを除いてはキャラクター的にイマイチ弱いし、いろんな造語や地名などになじめないこともあって、なかなかストーリーに入っていけない。とりあえず、3巻以降の盛り上がりに期待してみたい。



THE LORD OF THE RINGS  Book 1: The Ring Sets Out  12/12/08更新

 読み易さ 
 面白さ   

ホビット族のビルボが、自分の111歳の誕生日を祝う盛大なパーティーを開くところから物語は始まる。ビルボは、不思議な力を持つ指輪を養子のフロドに渡して旅に出てしまう。その指輪の本来の持ち主が悪の王サウロンであることを魔法使いのガンダルフから教えられたフロドは、自分の村に被害が及ぶことを恐れて、サム、ピピン、メリーの3人とともに旅に出る。しかし、指輪を取り返そうと目論むサウロンにより、フロドたちは旅の初めから敵に付け狙われる。旅の途中で出会った人間のアラゴルンをリーダーとして旅が続く。

  序章として「ホビットの冒険」の概要が書いてあるのだが、これがいきなり難しい。なので、ここでは「ホビット族のビルボが、ひょんなことから不思議な指輪を手に入れた」ということだけ理解しておけばいいと思う。というか、どんなに頑張って読んでも、それ以外のことは頭に残らないだろう。
 そんな感じで、いきなりくじけそうになりながら本編に入っていくわけだが、壮大なストーリーの序盤ということもあって、盛り上がるのはまだ先になりそうな感じだ。とりあえず、いろんなところを旅して、いろいろと大変な思いをして、エルフ族が住む村にやっとのことでたどり着いた、というのがおおまかなストーリーだ。この時点では、面白いのかどうか、まだよくわからない。




ペーパーバック一覧へ

TOP