R. L. STEVENSON 




 「宝島」や「ジキル博士とハイド氏」で有名な、イギリスの作家。
 1850年にスコットランドのエジンバラで生まれた作者は、幼い頃から文学に興味を示し、やがて自らも創作活動を始める。1983年に出版された「宝島」が一躍ベストセラーとなり、作家としての地位を不動のものとする。1894年にその短い生涯を終えるまで、小説ばかりでなくエッセイや戯曲や詩など、様々なジャンルの作品を残している。そうは言っても、現在まで読み継がれている有名な作品は「宝島」と「ジキル博士とハイド氏」くらいしかないが。子供の頃に読んだこれらの古典を、改めて原書で読むのも面白い。




THE SUICIDE CLUB  07/12/22更新

 読み易さ 
 面白さ   

ロンドンに住むボヘミアの王子フロリゼルは、退屈な日常から刺激を求めようと、部下のジェラルダインとともに一般市民に変装して日夜ロンドンの街を歩いていた。そんなある日、破産して人生に絶望した一人の男と出会い、自殺クラブと呼ばれる秘密の集会に参加することになる。そこでは、参加者にトランプのカードが無作為に配られ、クラブのエースを引いた人がスペードのエースを引いた人を事故死に見せかけて殺害するというルールがあった。好奇心のままに参加したフロリゼルとジェラルダインは、このルールを聞いて緊張する。そして、テーブルについたフロリゼルに配られたカードは、スペードのエースだった。

 3章から構成されるこの中編は、最初の章だけ面白くて、あとはまったく面白くなかった。説明不足で途中の展開がよくわからないし、かなり唐突で強引なラストにも戸惑う。そもそも、自殺クラブを解体したときにクラブのオーナーを警察に突き出していれば済んでいた話なのに、なぜ逃がしたのかがよくわからない。最初がかなり面白かっただけに、このあたりの説明不足が残念だ。



KIDNAPPED  05/11/08更新

 読み易さ 
 面白さ   

主人公は16歳の少年デビッド。両親を亡くしたデビッドは伯父を頼って尋ねていくが、その伯父にだまされ、商船に売られてしまう。船を降りれば奴隷として売られてしまう運命のデビッドだったが、航海の途中で難破船から救助されたアランと協力し、船長たちを倒して船からの脱出に成功する。しかし、陸に上がってからも身に覚えのない殺人事件の共犯者として指名手配され、追われる身となってしまう。はたしてデビッドとアランは無事に逃げ切ることができるのか。

 18世紀のスコットランドを舞台とした冒険小説、だと思うが、あまりにも文章が難しくてよくわからなかった。英語が古いだけでなく、会話文に方言が混じったりするため、まるで念仏でも読んでいるみたいな感じで、なんとも疲れた。展開も地味なので、読んでいてもさっぱり面白くない。読書で無駄に疲れてみたい人に限りお勧め。



TREASURE ISLAND  04/11/02更新

 読み易さ 
 面白さ   

言わずと知れた冒険小説の名作「宝島」。

 とにかく文章が難しい。特に海賊たちの会話が難解で、よく理解できなかった。それはともかく、主人公であるジム少年の側に敵対する海賊たちが悪役として描かれているのが少し疑問に感じる。そもそもが海賊の戦利品をめぐっての争いなわけだから、結局はどちらも盗人ということになるような気がする。



THE STRANGE CASE OF DR. JEKYLL AND MR. HYDE  04/10/23更新

 読み易さ 
 面白さ   

言わずと知れたサスペンスの名作「ジキル博士とハイド氏」。

 1886年に発表されたイギリスの古典だけあって、さすがに文章が難しい。ストーリーの途中まではそれほど難解というわけでもないが、ラストのジキル博士の独白部分がかなり読みにくい。とは言いながらも、さすがに名作だけあってきっちりと最後まで読ませるだけのものがある。子供の頃に翻訳で読んだ名作を、改めて原書で読み直すのもたまには面白いと思った。



ペーパーバック一覧へ

TOP