NICHOLAS SPARKS 




 ラブストーリーを得意とするアメリカの作家。
 1966年生まれの著者は、1996年に発表された "The Notebook" がベストセラーとなり、作家としてメジャーデビューを果たす。続いて発表された "Message in a Bottle" もベストセラーとなり、デビューからわずか2作で一躍ベストセラー作家としての地位を不動のものにする。
 著者の文章の最大の特徴は、とにかく読みやすいこと。高校の授業で使う教科書レベルの英文なので、ペーパーバック初心者でもオッケー。それにしても、自分と同じ世代の男子がこうした甘ったるいラブストーリーを書くというのは、なんだかちょっと気持悪い。こういうベタベタなジャンルの作品は、できれば妙齢の美しい女性作家の手になるものであって欲しい。




TRUE BELIEVER  10/03/13 更新

 読み易さ 
 面白さ   

ニューヨークに住む科学ジャーナリストのジェレミーは、自称超能力者のインチキを暴いて人気を博していた。そのジェレミーの元に、ノースカロライナの田舎町に住む女性から一通の手紙が届く。その手紙には、地元の寂れた墓地に不思議な光が現れるので、その正体を突き止めてほしいという依頼が書かれていた。興味を抱いたジェレミーはその田舎町を訪れるが、図書館に勤務するレクシーに心を奪われてしまう。レクシーもジェレミーに惹かれるが、過去に恋愛で辛い経験をしているレクシーは、どうしてもジェレミーに心を開くことができない。墓地に現れる不思議な光の正体を追いかけながら、ジェレミーはレクシーへの思いを募らせていく。

 不思議な光の正体を追いかけながら、好きになった女性も追いかけるというちょっとしたミステリー仕立ての展開。ただし、ミステリーとはいってもまったく大したことはなく、本編のラブストーリーにちょっとした味付けをする程度の役割しか果たしていない。肝心のラブストーリーについても、いい歳をした二人がうだうだと言い訳ばかり並べて自分の気持ちに素直になれないという展開で、読んでいてイライラする。ただ、実際に自分が同じ立場になったら同じようなことを感じるかもしれないとは思った。そういう意味で、多少は共感しながら読むことができた。
 ラストのミラクルについては、いかにも取って付けたようなハッピーエンドで、少しだけあざとさみたいなものを感じて白ける。そうは言っても、こういう安直なラブストーリーには、こういう安直なハッピーエンドが必要なのだろう。



MESSAGE IN A BOTTLE  02/08/27 更新

 読み易さ 
 面白さ   

シングルマザーでコラムニストのテレサは、ある日砂浜に打ち上げられたボトルを見つける。ボトルの中には、ギャレットという男性が今は亡き妻に宛てた手紙が入っていた。それを読んで深く感動したテレサは、自身が執筆するコラムにその手紙のことを書き、それがきっかけとなってギャレットへの興味がより大きくなっていく。手紙に書かれた情報を頼りに住所を探し当てたテレサは、ついにギャレットに会いに行くことを決意する。

 自分はまったく泣けなかったが、泣きのツボを押さえた作品だと思う。きっと、女性読者の多くは泣けるんじゃないだろうか。読みやすいし、そこそこ面白いので読んで損した気分にはならないが、やっぱり安直だ。ギャレットのキャラクターが、前作 "The Notebook" の主人公のキャラクターと酷似しているのもいただけない。こういう作品をあと何作か読まされたら、きっとすぐに飽きると思う。



THE NOTEBOOK 

 読み易さ 
 面白さ   

結婚を間近に控えた主人公の女性は、14年前に出会った男性のことが忘れられず、その男性のことが載っている雑誌の記事を目にし、迷いながらも彼に会いに行く。一方の主人公の男性も14年間一人の女性を想い続け、独身生活を送る。家柄の違いという理由で少女の両親によって仲を割かれた二人は、再開してすぐにお互いの気持ちを確認し合う。しかし、婚約者をどうしても裏切ることの出来ない女性。はたして彼女はどちらの男性を選ぶのか?

 「New York Times Best Seller」という帯に引かれて、古本屋で100円で購入した作品。なんてことのないラブストーリーだが、その読みやすさは感動的ですらある。200頁程度のボリュームで活字も大きいので、その気になれば1日で読めてしまうくらいのレベル。こういうラブストーリーは特別な語彙は必要ないので、これからペーパーバックに挑戦しようという人にはうってつけのジャンルだと思う。



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