J.D. SALINGER 



 "The Catcher in the Rye"(邦題:ライ麦畑でつかまえて)で有名なアメリカの作家。
 1919年にニューヨークで生まれた作者は、1951年に出版された「ライ麦畑で捕まえて」で一躍ベストセラー作家としての地位を築く。しかし、それから何作かの作品を発表したあと、1965年に突如として文学界を引退し、それ以降現在に至るまで隠遁生活を送っているらしい。あまりにも有名すぎる著者の代表作「ライ麦畑で...」は、ジョン・レノンを射殺した犯人の愛読書であったことから、一時期アメリカ国内で発禁処分の憂き目にあったこともあるという、いわくつきの作品。2010年、老衰のため91歳で亡くなる。
 著者の作品の最大の特徴は、よく言えばいきいきとした描写、悪く言えば思い切り下品という、その会話文にあると思う。かなり癖のある文体なので、人によって思い切り好みが別れる作家だと思う。




FRANNY AND ZOOEY
  
04/06/16 更新

 読み易さ 
 面白さ   

20歳の大学生フラニーは、周囲の人間の傲慢さや俗物気取りに耐えられず、自分の殻に閉じこもって「祈り」に救いを見出そうとする。食事も満足に摂らずに「祈り」をささげるフラニーを心配する兄のゾーイーは、頑なに閉ざされた妹の心を開こうと、懸命の説得を試みる。

 なんだかよくわからないオチだ。1ページ丸々改行がないくらいの長ゼリフの応酬でストーリーが続くわりには、なんとも唐突な感じで終わってしまう。現実的に考えても、宗教にはまっている人間に対して、こんなに貧弱なロジックでは説得できないと思う。少なくとも自分は読んでいてまったく理解できなかった。もし自分がフラニーの立場でゾーイーに説得されたとしたら、きっと話の途中で思い切り居眠りするだろう。



NINE STORIES
  
03/11/14 更新

 読み易さ 
 面白さ   

タイトルの通り、9編の短編からなる作品集。

 まったく意味がわからなかった。ちょっと笑えたりする作品もあるが、大半は「適当に書きっぱなしただけなんじゃないの?」と思えてしまう作品ばかりだ。小説の価値は面白いかどうかで決まるといつも思っている自分にとっては、この短編集は何の価値もない。



THE CATCHER IN THE RYE
  
03/10/24 更新

 読み易さ 
 面白さ   

成績不良で高校を退学になった16歳のホールデン。鬱屈した気持ちを抱えながら、ホールデンはクリスマスのニューヨークをさまよう。いったい彼はどこを目指して歩いているのか。そしてその先には何があるのか。

 言わずと知れた「ライ麦畑でつかまえて」の原書。主人公の一人称で描かれる本作には "hell" だの "goddamn" だの "Chrissake" だのという言葉がやたらと出てきて、これが主人公の苛立ちをうまく表現している。ただ、なぜ主人公がここまで苛立つのかが理解できなかった。自分勝手に苛立っているだけみたいな感じで、どうにも共感できない。自分が高校生だった頃を思い出しても、こういう感情はやっぱり理解できない。
 主人公のホールデンはいまひとつ好きになれないが、妹のフィービーは可愛い。特にラストの回転木馬のシーンがいい。自分勝手なホールデンなんかどうでもいいが、可愛いフィービーちゃんには100点をあげたい




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